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2008年09月30日

読書の秋

夏物の衣類をクリーニングに出した帰り道。携帯片手に自転車をこぐポッチャリ系の女性が僕の横を通り過ぎた。その女性は周囲にハッキリ聴こえる声で「遠藤周作はキリシタンだから」と熱く語っていた。どうやら僕は疲れているらしい。

この時期は、少し感傷的になってしまう。そんな日は無性に本を読みたくなる。といっても、どんな本でも良いわけではない。詰将棋のような感情をサカなでるものは厳禁である。表紙を見るのも忌々しいから、炊飯器に魔なんとかと書いた紙を貼り付け、入れといた。これで安心だ。

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posted by こういち at 19:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年09月29日

相穴熊の速度計算

順位戦の有料中継は毎月500円で楽しめるのでお勧めです。やはり棋譜に解説がついてるのは大きいですね。今日は先週行われた広瀬・村山戦の将棋でわからなかったところを書いておきます。戦型は相穴熊です。

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第1図は終盤の戦い。ぱっと見、後手の穴熊が手付かずなので後手優勢に見えますが、実際のところは先手わずかに良いみたいです。穴熊の攻略には、よく言う「4枚の攻めは切れない」というのが結構ポイントだったりするので、その辺りはしっかりおさえておきたいですね。この将棋の場合は、ちょっと後手の攻め駒が不足しているようです。

第1図以下、▲4一と△4七金寄▲3一と△同金▲4八飛△同金▲7五角と進んで第2図。第2図までくれば、やや先手良いことがわかりますね。ただ、▲4一とに対して、僕なんかは飛車取るか△4一同金とするかどちらかなので、先手後手どちらもっても絶対勝てません。この穴熊独特の速度計算がもう少しできるようになりたいものです。

もし第1図より、▲4一とに△4九金と飛車を取った場合はどうなるのでしょうか。以下△3一と▲同金に対して△3八銀と引いて大丈夫なのかもしれません。結局のところ▲7五角が攻防になりそうですね。

後述です。
▲4一とに△4九金と飛車を取った場合は、▲3一と△同金▲3二歩△同金▲5二飛の両取りで先手勝ちのようです。以下△4七金の一手ですが、▲3二飛成△3一銀に▲2一竜と切って、△同玉に▲4三角が決め手です。
posted by こういち at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2008年09月27日

男は黙って早繰り銀

今日の王位戦を見ていて、さすがに僕も流行に乗り遅れないために、一手損対早繰り銀の勉強を気合入れてやろうと思った(もうそんなこと1年前から言ってますが)。やはり「最新型」という甘美な響きに男の美学を感じます。早繰り銀に対してまで、右玉で対抗するのは少しダサい気もするし。

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王位戦の進行です。第1図はちょっとした分岐のところ。この十字飛車を含みにした△8五歩は、たしか山ア隆之七段の新手だったような(何かの本で読んだ気がします)。まずは、その第1図に至るまでにも、いくつもの分岐があるので整理する必要があります。中でも、▲1六歩が指されているか指されていないかの問題は大きいところ。これが指されていないので先手は6八玉型になっていて、▲1六歩を指されてあると居玉のまま▲3五歩〜▲2四歩の狙いで攻めてきます(つまり、▲2四歩△同歩▲同飛のときの王手飛車を▲1六歩で防ぐか▲6八玉として防ぐかの問題)

それで、その▲1六歩の端歩を後手が受けるか受けないかの問題が大きな問題。後手が1筋の端歩を受けない場合は、先手は端の位をとった右玉の構えに。これが何気に有力で、先手の勝率も高いです。ただ、早めの▲1六歩に後手が端を受けなかった場合、先手は必ず端の位を取って右玉にするのかという、そういう疑問がちょっとあります。その辺りの損得が今ひとつ判然としないので、難しいですね。やっぱり机上の空論だけでは自分の身にならないので、僕も怖がらず実戦経験を積んで、少しづつ頑張っていこうと思いました。

第2図は、一番最新の指しかた。この将棋を僕も必ず一度は後手で指したいなと思います。ここまで指せるだけでも絶対格好良い。
posted by こういち at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年09月25日

穴熊の駒組で

居飛車穴熊指す人なら藤井システムでご飯3杯いけると思いますが、以前と比べると四間飛車は減ってるようですね。四間飛車のカリスマ的存在な藤井九段が居飛車党に転向してしまったのが影響しているのでしょうか。今日はちょっと穴熊の駒組みについて書いてみたいと思います。

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第1図の仮想図は藤井システムの出だしですが、よくあるのとは少し違います。何が違うかというと、(1)△4三銀を決めていない、(2)△5二金左を指していない、の2点です。この2つ保留していることで、振り飛車側の作戦が少し広くなっています。一昔前の僕だったら、図より深く考えず▲5七銀としていましたが、現在は▲7七角を指しています。意味は、▲8六角と覗く手と、▲6八角から2筋突破を狙う筋の2つを見せています(あくまで見せるだけで、絶対やりません)。第1図より▲7七角なら、たいてい振り飛車の人は△5二金左と指しますよね。

それでなぜ△5二金左を指させたいかというと、参考図のような△6二飛車と振り直す藤井システムを警戒しているからです。これも藤井システムの定跡の一つです。結論が出ているわけではありませんが、穴熊に出来ない居飛車側としては作戦負けになります(▲9九玉と熊った瞬間△6五歩と仕掛けられるから)。居飛車が後手の場合は、1手の差が大きく居飛車側の形成悪いです。なので、なるべく相手に制約を与える駒組みをしないと、なかなか勝つの難しいですね。

穴熊ってあまり戦法として好まれていないところありますが、こういう細かい水面下の争いがあるから、僕は好きです。他にも色々ありますので、これからも穴熊の駒組みについて、ちょっとだけ書いていきたいと思います。
posted by こういち at 19:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年09月23日

居飛車の手筋

本当はこの記事を昨日に書くつもりだったけど、昨日の負けた将棋があまりにもくやしくて、ついそちらを優先してしまいました。そんな行き場のないくやしい気持ちを癒してくれるのは、僕にとって本を読むことです(強引に繋げてみた)。

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写真に写しているのは『居飛車の手筋』1と2です。この本の出版社である山海堂(さんかいどう)は昨年末に倒産して、事実上絶版となっています。何より痛いのは、シリーズとして3と4まで続く予定だったのが発売されなくなったこと。居飛車の本は全体的に少なく貴重なので、なんとか発売してほしいものです。山海堂の本では、他にも『手筋の教科書』なども結構評判の良い本だったので、それらも手に入れづらくなったのは痛いですね。

ふと机に目をやると偶然にも山海堂の本が置いてありました。ただし、その本は現在も購入可能です(今手に入るのは出版社が廣済堂出版になっています)。将棋界は斜陽産業と同業者から揶揄されないためにも、将棋の本くらい融通効く様にしてほしいですね。ただでさえ絶版になるの早いというのに。
posted by こういち at 16:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年09月22日

理想と現実は厳しい

所司七段のブログを見ていたら、2枚落ちの棋譜が何局かあったので全て鑑賞する。自分好みの手厚い指し回しである。自分も真似したい、そう思った。

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今日指した4枚落ち。第1図は終盤戦。自分好みの局面を作ることはできたけど、肝心なところで間違えてしまいました。第1図より△6五桂と指しましたが、これは苦し紛れ。手厚いとは、とても言いがたい手。第1図より正着は△8三歩。角をどちらかにどかして働きを弱めるのが先決でした。そのときは、▲7四歩を気にしていたのですが、冷静に見てみると▲7四歩には△7二歩と受けておいても良いし、それほど怖い手ではなかったですね。焦りは禁物です。

数手進んで第2図。5二にいた玉を4一に逃げたところ。これが大失敗。▲5一角成を気にして、△4一玉〜△4二銀〜△3一玉と欲張って逃げようとしたのがいけなかったです。当然、そんな悠長なことやってる暇なんてありませんでした。第2図では△4二玉でまだ頑張れる局面だったはずです。
posted by こういち at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自戦記

2008年09月20日

意外と難しい左美濃

ホームで電車を待つひととき。竜王戦挑戦者決定戦、1局目の相矢倉の棋譜を脳内再生していたけど途中から思い出せない。どうしても思い出せないので、ふと空を見あげたら懐かしい田舎の匂いがした。どうやら、少し雨が降っていたようだ。(今回は物語調の出だしにしてみました)

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対ゴキゲン中飛車、先手▲5八金の出だしのやつです。▲5八金といえば超急戦ですが、第1図は後手が超急戦を避けて△3二金とした局面です。この手も有力な定跡。それを選択できるのは後手ですが、もし超急戦を選ぶと、先手の攻めについていかないといけないので後手は大変ですね。(ただし、この△3二金は△5六歩の超急戦の将棋と比べて、少し劣る指し方のようです)

その第1図の定跡を選ぶと、たいてい第2図のように進みます。先手は左美濃が理想型とされているので、そう組みたいのですが、これが意外と難しい。第2図の局面、一目△7四飛で先手困っているように見えます。しかし、この場合は▲7七玉で大丈夫です。以下、気になる△5六歩には▲6六歩と受けて凌ぎます。これは勉強していないと、ちょっと指せないですね。怖すぎます。

「ポイント」
気をつけておきたいのは、第2図の▲9六歩のところで、自然な▲7八玉は疑問手であるということ。▲7八玉を急ぐと、今度こそ△7四飛車とされて以下、▲7七玉で先手が手損をしてしまいます。従って、▲7八玉とするまえに▲8六歩を先に指しておくことが正しい駒組みの手順となります。つまり、▲8六歩が指されてあれば、▲7八玉△7四飛に▲8七玉と受けられるということです。
posted by こういち at 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年09月18日

早繰り銀に対して

私事で恐縮ですが、ウィンドウズXPのSP3入れた途端ネットに繋がらなくなり、昨日はえらい目に合いました。今日の順位戦は、そんなえらい目に合いそうな展開になっています(強引に繋げてみた)。

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一手損角換わり対早繰り銀。早繰り銀は、一手損の手損を咎める現在、先手最有力の指し方。自分も一手損するときは、早繰り銀が一番の脅威で未だに自信をもてません。第1図では、△2四歩とするのが普通ですが、本譜は強気の△3三桂。実は僕もこの手を指したことがあります(もちろん、僕の場合は完全なうっかりです)。これをまとめるのは大変で、まず後手をもって勝てない将棋ですね。

2手進んで第2図。▲3一角に対して角成りを受けなければいけませんが、△5二飛と受けるのがプロの第一感みたいです。△5二金とかでは、飛車の横効きが消えるので駄目みたい。しかし△5二飛と受けなければならないのでは辛いですね。多分、僕が後手もったら即死します。早繰り銀の対策を考えるのは頭が痛いです。
posted by こういち at 20:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年09月16日

新山ア流の復習

新山ア流の定跡は大分、煮詰まってきている感じがします。今日は少しだけ復習をしてみました。

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アマチュア的には、本流の定跡よりも第1図のような変化になることが多いと思います。単純な馬作りの手ですが、意外と先手もこれの対応に困りますね。一見先手困っているように見えますが・・

第1図以下、▲2六飛△5四角成▲3四歩△4四馬▲7七桂△1五飛▲3三歩成△2六馬▲3二と△同玉▲1六金と進んで第2図。この手順は、2006年9月22日に指した僕の実戦譜からです。途中△4四馬の飛・香両取りに対して▲7七桂が好手。△1五飛が疑問手で、(ここは△2六馬と飛車を取る一手)先手勝勢の局面となっています。新山崎流は、とにかく強気に攻めるのがコツですね。(続く)
posted by こういち at 16:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年09月10日

勝ちたい将棋に勝てない

勝たなくちゃいけない将棋で勝てなかったり、負けても良い将棋で勝ってしまったり、どうも自分の棋力が低いからか、思惑通りに指せないですね。7月19日の2枚落ちの将棋より。

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第1図は角道を止めたところ。定跡と比べて、少し下手の手数がかかっているので、余裕を持って△6六歩を指せています。第1図以下、▲6六同角△同金▲同飛△6四銀▲5六銀△8四角と進んで第2図。

角切りの強襲はあることはあるのですが、この第1図からの局面ではやはり無理筋だと思っています。しかし、途中の▲5六銀が落ちついた好手。自陣に角を打ちつけた第2図の局面は何とかなると思いましたが、▲7五歩と手筋を使われてしまって、結局自分が間違えて負けました。勝ちたかった。
posted by こういち at 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自戦記

2008年09月09日

ひと目の寄せ

「人に薦めておいて、自分が買わないのは無責任だから」
そう格好良いこと言ったけど、本心は、単に本の話をしたかっただけです。7月下旬に発売された将棋の本です。

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1問目が頭金の簡単な問題なので、あなどっていましたが、結構間違えました。特に42問目はつまづいて、そこから苦労する問題も多かったです。最近オブジェクト指向の考え方が流行ってますが、詰め将棋もオブジェクト指向的なやり方が良いかもしれませんね。3手詰めが当たり前に解けるようになれば、5手詰めも3手詰め感覚で解けるようになる、そんな感じに。良い本でした。

ひと目の詰み・・・70問
ひと目の必死・・・63問
ひと目の受け・・・40問
何を持てば詰む・・20問
ひと目の攻防手・・・7問
posted by こういち at 22:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年09月02日

いつまで経っても覚えられない

横歩取りの勝率はひどいありさまですが、だからといって逃げては駄目。でも、相当経験も積んだし、本も繰り返し読んでるのに、間違った手を指してしまい泣きたくなりますね。

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図は王道の▲5八玉型。攻めの色が濃いので、最近は新山ア流はほとんどやらなくなりました。第1図は、有名な8五飛戦法の基本図みたいな局面。ここで自然に見える▲1六歩はやや疑問で、角交換から△4四角〜△1五歩と逆襲されてしまいます。とはいってもこの変化も一局ですけれど。

なので第1図から▲4六歩が理想型(▲4七銀〜▲45歩〜▲3五歩の狙い)を目指す最強の一手。ここで後手は仕掛けてくるのですが、いつもその仕掛けで間違えます。自分の実戦経験から△8六歩が6割くらい。最善の△7五歩が3割くらい。その他が1割といったところでしょうか。ということで、今日はもう一度東大将棋ブックスを見て復習しました。
posted by こういち at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究