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2008年10月31日

▲2五歩△1三銀の交換

中盤は羽生名人の優勢だったらしく、やはり作戦的に後手あまり上手くいかなかったようです。▲2五歩△1三銀の交換が入っているなら、絶対穴熊だと思ったのですが、第1局の負けが尾を引いて出来なかったのでしょうか。

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第3図は竜王勝ちになったと一瞬思った最終番の局面。後手玉は詰めろではないので、受けなしに追い込みさえすれば後手の勝ちです。ただし、駒渡せないのが辛いところ。香車さえも渡せない状況です(▲4二角成〜▲4三角の筋)。実戦は第3図以下、△8三桂▲同飛成と進み、飛車筋をそらす犠打を放ちましたが、現状はそれほど変わっておらず、ここで先手勝ちがハッキリしました。第4図は投了直前の局面ですが、角切って▲4一角〜▲2四桂の筋で寄り。or龍切りからでも大丈夫です。

結局、形的には後手勝ちのように見えても、何かすると後手玉に色々な詰み筋が生じてきます。ということは、正確には第3図の時点で既に先手勝ちなんでしょうね。受けに効いているようで効いていない1三の銀。働いていないようで、実は働いている4六の銀と3七の桂がまた対象的で面白かったです。

まとめとして、第1図の△9三桂の局面に遭遇した場合は、
・先手は▲2五歩△1三銀の交換を早めに入れておく。
 (▲2五歩△3三銀は端攻めも怖いし指し辛い)
・その交換が入ったなら後手は何がなんでも熊る。中盤は我慢。
posted by こういち at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月30日

攻めは飛角桂

昨日このブログにlightbox(写真クリックしたら拡大されたのが浮かびあがるやつ)を入れようと思って試行錯誤していましたが、上手くいかず断念しました。その内、できるようにしたいと思います。今日は竜王戦第2局の将棋を少しだけ書いておきます。

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第1図は相矢倉の定跡型から、後手が少し変化したところ。△9三桂では、△8五歩が一般的です。図の△9三桂、どこかで見た記憶あったので、調べてみると9月19日の順位戦で竜王が同じ手を指してますね。それで、竜王のブログでこの将棋の記事を見てみると終始苦しかったとの内容が。大一番の舞台で何か狙いの手でも用意しているのでしょうか。とても上手くいくとは思えませんが。

後手調子よく攻めてるように見えても、やっぱり飛・角・桂の攻めなので細い印象。穴熊に囲ってあるなら、それで良いかもしれませんが、矢倉なので反撃も怖いです。だから、折を見てまた穴熊にするのだと思われます。例えば、矢倉のままだと飛車渡したときに、何かの拍子に▲3一銀からの王手なんとか取りもあるかもしれませんし。第2図が封じ手の局面。先手が悪いとは思えないです。
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2008年10月29日

詰将棋きらい

口癖のように詰将棋嫌いだと言っておりますが、振り返ってみると結構解いてきたな思います。何が面白くてやるのか、未だ理解できませんが、詰将棋をやると読む癖が自然につくのは大きいですね。

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7手詰めくらいで、お勧めの詰将棋本を聞いて買った『詰将棋道場』。たいてい○分で○級or段のノルマより下回ります。7手詰めは全部やってしまったので、9手詰めにいやいや挑戦してますが、正解率が5割程度。モチベーションは下がる一方です。アマゾンで調べて見ると、似た拍子でどうも同じような詰め将棋本があるらしく、そちらの方が問題も少し簡単みたいです。今日せっかくだからと思い、本屋で探してみましたが売っていませんでした。
posted by こういち at 22:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年10月28日

現代矢倉の急所

穴熊に組ませて戦うのか、組ませないで勝負するのか、後手番の相矢倉戦では大きな分岐点があります。自分のレベルだと、どちらで指しても一局の将棋ですけど、こだわり続けたいポイントです。

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図は、また旧定跡が増えてくるかもと思わせる、今日の朝日オープンの将棋より。以前の投稿でも少し触れましたけど、第1図が穴熊に組ませるか組ませないか選択する大切な局面です。渡辺竜王の今月25日のブログの記事でも、この定跡型だと思われます。図の△9五歩に変えて、△8五歩ならば現在最新の(先手に)穴熊に組ませる将棋です。

ちょっと進んで第2図。銀を捌いて6五に飛車が回る展開に。後手は持駒の銀を受けに使う形になるのですが、3四に打っているのが少し変わっているところ。一般的には端の受けを配慮して、2四に打つほうが実戦的には多いです。3四に打った利点として、図の通り△2四歩と桂取りにいくことも可能です。ただ、一時的に桂得しても端破られる方が大きいので、上手くいかない感じがしますね。この定跡、普通に指しても結構後手指せると思うんですけど、何かあるんでしょうか。
posted by こういち at 21:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月26日

勝率悪いから

最近、相横歩の将棋になり、勝つことはできましたが、どうみても相手がミスった感じの内容でした。ここのところ、指す人が減っていたので内心ホッとしていたのですが、そんな後ろめたい気持ちでいては駄目ですね。
はい。相横歩には相当苦手意識を持っています。中でも一番恐れている△2七角の変化について、今回は少し触れておきます。

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ちょうど1年前の僕の敗戦譜より。第1図はその△2七角と打たれた局面。図より、唯一の定跡は▲7九金で、他には▲9一角成も有力です。ただ、▲9一角成は相当受けに自信ないと指せないので、止めておいた方が無難です。ちなみに自然に見える▲3八銀は、△2八飛と強気に来られて先手受けきれません。

実戦では第1図以下、▲7九金△6四歩▲同角?△2四飛〜〜という感じに進んで第2図。△6四歩は疑問ですが、そのあとの▲同角も疑問手です。第2図の△3六歩と持駒の歩を打った局面は、なかなか指しづらい手だとは思うんですけど好手。先手敗勢となりました。穴熊でもそうですが、金はとても大切な存在であることを教わりました。

ちなみに36手目に打たれる△2七角もあるので、こういった金狙いの強襲は非常に困ります。東大将棋ブックスの相横歩取りの本は、さすがに内容が古いので、改訂された本を切望しています。
posted by こういち at 22:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自戦記

2008年10月25日

間違ってくれるのを期待して

早指しだと、深く読まずに手拍子で指してしまうこと多いですね。そんなことだから、しっかり対策している奇襲戦法でも受け間違って負けてしまうこと多々あります。今日は、4五角戦法の自戦譜から。

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第1図は東大将棋ブックスでは最善と記されている▲5四歩と指した局面です。ここまでは何局か実戦経験ありますし、何回も棋譜並べしてあるので、空で指せます。4五角戦法では、図の▲5四歩は効果的な一手になりますが、この局面においては怖すぎです。というのも、直後の△5九龍と王手されたとき、歩で合駒ができなくなるからです。知らないと指せない手ですね。ここから、先手入玉を目指す戦いとなります(最初から入玉目指すなら、危険な思いをしてまで▲5四歩打たなければ良いんじゃないかと思う。理屈としては、▲5四歩と打って相手に攻めてもらう狙いなのだと勝手に解釈)

実戦は、第2図のように進み5三にと金を作らせてもらってなんとかなるかなと思いました。ただ、この局面も先手玉相当危険で、後手に勝ち筋あっても全然おかしくありませんね。だから、今はもうこの定跡を指さないようにしています。(第1図に至るまでにも、いくつか先手に有力な分岐があるので、無理してこの変化を選ぶ必要ありません)

攻め間違えてくれ、と祈るようにして指していた自分がとても情けなく思えてきました。
posted by こういち at 22:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | 自戦記

2008年10月24日

今月は頑張って更新してきたけど

将棋の本はどちらかというと、教科書的な構成が好み。例えば、自戦記なんかあったりすると、それでページ数稼いでいるのではないかと思ってしまい、損した気分になります。

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僕は振り飛車は全く指さないのに、なぜか買ってしまった『相振り飛車基本のキ』。基本というフレーズにグッときました。うんちく語るためにも、良いかなと思いましたけど、やっぱり自分の指さない戦型には興味もてず、ほんの少ししか読まなかったです。

ところで、その隣に写っているものが、今日アマゾンから届き、しばらく更新さぼるかもしれません・・・。
posted by こういち at 20:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月23日

△1四歩型のデメリット

昨日△1四角の筋で不利になるケースがあるから、△9四歩型に▲4六歩は駄目だと書きました。それでは具体的にどんな場合に△1四角と打たれて先手困るのか、その辺りのことについて少しだけ書いておきます。

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第1図は今年指されたプロの将棋から。もしこの将棋、1四の歩が1三だったりすると、△1四角と打たれてしびれています。なので第1図より、その△1四角の筋を狙いに、△1五歩と突きこすのが定跡の一手となります。だからといって、△9四歩型(言い換えれば△1四歩が指されていないケース)に▲4六歩は指しづらいのかというと、これだけでは断定できませんね。あくまで、これは定跡の一変化にすぎないですから、先手はこの展開を選ばなければ良いだけです。

変わって第2図は△1四歩型の別の定跡型。せっかく▲4六歩と指したなら、先手はこういう盛り上がっていく感じで指したいですよね。第2図の局面は先手作戦勝ちで、実際に負ける気しないです(第2図=『最前線物語2』テーマ29A図)。攻め筋豊富ですから、僕らレベルですと、適当に攻めても後手が受け間違ってくれるでしょう。

しかし、先手の理想型が▲4五歩・▲3五歩型とするのならば、△1四角のラインがやっぱり気になってくるので、その際にも駒組みの制約はあるのかもしれません。
posted by こういち at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月22日

端歩の考察

横歩取りやっていると、特に端歩の突く突かないはシビアだったりしますね。たとえ端攻め失敗したとしても、この戦型ではそれほど反動も厳しくないので、やや無理気味でも仕掛けられることが多いです。

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第1図は、▲5八玉型の将棋で最もポピュラーな定跡型。図より有力な定跡は(1)△1四歩、(2)△9四歩、(3)△8六歩、(3)△7五歩の4通り。(3)と(4)はやや無理というのが、一応の結論みたいなものですが、正直△8六歩と来られても困ります(この定跡には激しい変化が含まれている)。△7五歩はそんな激しくないので、以下▲3五歩と突いておいて、先手もって悪い気しないです。

それはおいといて、第1図で一般的には手待ちの△1四歩か△9四歩を選ぶところ。ここは後手にとって大きな分岐です。△1四歩に▲1六歩は、前にも書いた通り角交換からの端攻めがあるので、指しては駄目。従って、▲4六歩から盛り上がっていく感じの展開となります。

第1図より、△9四歩が△1四歩の定跡と比べて出現率は低いものの、たまに指してくる人います。普通、定跡知らない人が、この△1四歩を指せるとは考えられないので、ちょっとビビりますね(端突くなら見た目的にも△1四歩の方が良さそうだから)。きっとこの定跡、指しなれているんだろうと勘繰ってしまいます。

それで△9四歩に対して、▲9六歩は明らかに損だから(端攻めもさることながら、▲9六角の反撃手段も残しておきたい)、角交換から▲6八銀が定跡の手順で、僕はこう指します。また、第1図から△1四歩の定跡と同様に▲4六歩(=第2図)は駄目なのかという疑問はありますが、東大将棋ブックスには△1四角の筋で不利になるケースがあるから駄目だと書かれていて指せません。具体的に、どんな△1四角で不利になるのか、判然としませんが駄目だと書かれていては仕方ありませんね。
posted by こういち at 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月21日

新山ア流▲7七桂

居飛車党宣言という名前で将棋のホームページも設けてますが、更新が面倒でさぼっています。新山ア流の定跡はある程度、頭の中で整理できているので、次はそれを書く予定でいます。今日は、その戦法で一つ問題となっている定跡を。

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第1図が問題の局面。一般的な定跡は▲7七桂ではなく、▲3五歩と桂頭を攻めるんですが、こちらも有力な定跡です。後手もったときは、これの対策も必要不可欠となりました(知らないとすぐ潰されるから)。この手自体は、以前からあったみたいですが、前々期NHK杯の佐藤・野月戦から、増えた気がします。

図より飛車逃げないといけませんが、引くところは8四の一択。他の所に逃げるのは、3三の桂頭を防ぎきれず、後手陣崩壊するでしょう。後手は、一回△2五歩を効かしてから引くかの選択はあります。ただ、△2五歩を効かすと、以下▲2九飛△8四飛▲2五桂△同桂▲同飛と普通に進めて第2図。後手2歩損に加え、次の▲6六角を防ぐ手段も難しく、まずこの順で後手指したいと言う人はいないでしょうね。第2図は先手優勢が結論です。



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ということで、単に△8四歩が最善(第3図)。▲6六角には△7五歩で大丈夫。以下▲7五角で二歩損になりますが、持駒の歩を手放してはいるわけではないので、これなら後手も十分戦えます。従って、定跡は△8四飛以下▲2三歩△同銀▲2四歩△1四銀▲3五歩△2五歩と第4図のように進行します。

途中△1四銀に対して、▲1六歩と銀を殺しにくる手が気になりますが、これは△4四角と打っておいて大丈夫。以下(1)▲3五歩には△同角▲3六飛△2四角。(2)▲2九飛には△7五歩からの攻め合いを挑みます。

よって第4図以下▲5六飛△7五歩▲6五桂という感じに進みます。第4図で▲3六飛なら△2七角▲3四歩からの決戦になりますが、これは先手の壁桂がたたる展開になりそうで、後手がギリギリ勝てそうですね。
posted by こういち at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月20日

最後まで見てしまった

夜更かしもそこそこに寝るつもりだったけど、竜王戦がとても面白くて、結局終局まで見てしまいました。すごい将棋で、感動してしまいました。

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第1図は終盤戦。△6七歩成が厳しくて名人の勝勢じゃないかと思ってたら(▲同金は△7八金で受けなし)、もちろんそんな単純ではなく、以下▲6三歩が、なんと詰めろ(40手以上の詰みのようです)。第1図で長考しているから、なんで△6七歩成を指さないんだろうと見ていたら、次の一手は△8六角でした。これも△7七角成以下の詰めろになっています。かといってこれを▲同歩と取るのは、△6七歩成がまた△8九金以下の詰めろで、取れないのです。(前述の▲6三歩の40手ほどの詰めろを踏まえて)もともと5三の角が受けに効いているようで、逆に龍で切られたときの危険な駒にもなっていて、そういう意味でも△8六角はすごい手だなと思いました。

第1図以下▲7三歩成△同馬▲6五桂△6七銀と進み第2図。▲6五桂が詰めろ逃れの詰めろですが、△6七銀がその詰めろを逃れる、詰めろ逃れの詰めろで、決め手となったようです(ここは竜王戦の棋譜参照)。胸を打つ熱い将棋でした。こういう対局が増えると将棋界の未来も明るいですね。
posted by こういち at 02:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月19日

平手研究会

昨日は駒落ち村の「第2回平手研究会」に参加しました。1回目はうっかり忘れてしまったので今回は必ずと思ってましたが、その日も、もう少しで寝てしまうところでした。この催しは、任意に選ばれた駒村会員が対局して、40手の局面を参加者全員、形勢判断と次の一手を語り合うというものです。

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勢いあまって41手目まで指してしまったみたいで、問題の局面が第1図。四間飛車でしたが、振りなおして右四間の形になっています。形勢は6筋の歩を切られてしまっているので、居飛車少し作戦負け。といっても、これくらいなら十分勝ち負けの将棋にできると安易に僕は考えてました。しかし、その局面は居飛車側がかなり切羽詰っている状況です。

居飛車が2手連続で指せるなら△7三桂△6五桂で後手良しですけど、△7三桂には▲2五桂〜▲4五歩と仕掛けられて駄目そうです。ということで、これを防がないといけません。それで、それを受ける手段として思いつくのは△2四歩ですけれど、以下▲4五歩△同歩に▲4四歩(=参考図)が手筋の一着で振り飛車良しとなります(▲7一角の筋とかで)。この手、振り飛車視点で見るとわりと見える手なのかもしれませんが、居飛車視点でずっと見ていたので、全然気がつきませんでした。

ということで、後手の最善は△4五歩でしょうか。既に作戦負けしているのですから、ある程度わりきって思い切りいくことも、勝負術としてありかもしれないですね。自分には絶対指せない手ですけれど。
posted by こういち at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2008年10月18日

横歩取り本レビュー

定跡にハマった一番のきっかけは横歩取りを覚え始めたこと。

それは、ちょうど横歩取り全盛の時期で、「横歩取り」=「強い人がやる戦法」という方程式が僕の中にはありました。そういう理由で、横歩を指すとまるで自分までもが強くなった、そんな優越感を与えてくれます。勝ち負けとはまた別の価値観を、これからも大切にしていきたいと思っています。

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自分が所持している横歩取りの本はちょうど10冊。東大将棋ブックスは、全巻揃えています。ただ写真の通り、ちょっと1巻が変色してしまっていて残念です。将棋の本はすべて本屋のカバーをかけているので、状態はわりと綺麗だと思います。羽生の頭脳はもう1冊横歩取りの本がありますが、東大将棋のとかぶってるので買っていません。この『羽生の頭脳9』は以前にもこのブログに書いた、△2三歩戦法が載っているので手に入れました。知らないとやっぱり、対応が難しいので読んでおいたほうが良いですね。

8五飛戦法本家の中座七段の本は名著。載っている定跡は古いですが、8五飛戦法の基本的な考え方を知るうえで大切ですね。逆に森下九段の本は横歩を指せるような気分になる本といった感じで、個人的には今ひとつです。

あと『横歩取り道場7巻』の巻末には、定跡のチャートが載っていて便利です(使ったことないですが)。裏にもこれと同じ量のチャートが記載されています。
posted by こういち at 20:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年10月16日

かならずしも穴熊が

今回は『イメージと読みの将棋観』の第2章テーマ11から、少しだけ書いておきます。居飛車穴熊する人なら結構、遭遇する局面です。僕でさえ、そのテーマ11の局面は10局以上は体験しています。

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この将棋なぜなりやすいかというと、後手が一手でも緩めると松尾流に組まれてしまうからです。第1図は松尾流を目指す▲6八銀から、それを咎めるべく後手が掛けてきた局面。△8五桂のところでは△6五歩も有力で、個人的には△6五歩(=『将棋定跡最先端・振り飛車編』P74に詳細が)の方が嫌です。ただ、実戦的には△8五桂と飛びたいところでしょう。狙いはわかりやすく角をどかして△6六銀の狙いです。

第1図以下、▲8六角△6六銀▲同金△同角▲6五歩△4八飛成▲4五飛△3七龍▲6四歩△7三金▲8五飛と進み第2図。あくまで一例ですが、こう進めば穴熊の活きる展開になりそうです。いつでも△8八角成の強襲があるので一見、穴熊側が駄目そうにみえますが6八の銀に角で紐がついているので、意外と耐久力あります。そういう意味で、途中の△6六銀に対しては手抜かず▲同金と取るのが最善でしょうね。きっと。

ちょっと居飛車側に都合の良い変化にしましたので、第2図は居飛車も戦えます。ただし、やっぱり振り飛車側に色々な攻めの手段がありますから、穴熊が相当勝てない将棋だと思っています。実際、今年発売の『居飛車穴熊必勝ガイド』でも先手大変だと書かれてますし、よく穴熊の方が負けてるの見かけましたね。
posted by こういち at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月15日

ウェブマネー

昨日自分のホームページに広告が勝手に挿入されていてビビりました。そういえば、お金支払っていなかったことに気がついて、今日webmoneyカードを購入。早速、広告でないようにしておきました。僕は、他に某動画サイトの支払いなどにも使っていたりしていて利用頻度高いです。最近名人戦棋譜速報も、このプリペイドカードでの支払いができるようになっていますし、もっと利用できるところが増えていってほしいですね。クレジットカードでの支払いはどうも抵抗ありますし。

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後ろに映っている『島ノート』は全く関係ないです。将棋の本の中では装丁の格好良さで5本の指に入ると思う。
posted by こういち at 20:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年10月14日

加藤流に対する指し方

今月からNHKで新しい相居飛車の将棋講座やっていますが、2回とも見逃しました。前回のは必ず見ようと9:45までテレビ着けて起きていたのにも関わらず、わずかな気の緩みで意識が飛んでしまいました。われに返るとブラウン管には詰め将棋の回答をする森下九段の姿が映し出されていました。

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多分、講座はこの辺りのことやっていると思います。局面は相矢倉の加藤流です。実は僕、あまり後手もったときの指し方わかっていません。先手は棒銀の余地を残していますので、第1図から△1四歩と端を受けることはできません。先手は▲4六銀と形をまだ決めていないのが嫌らしいところです。ここで後手の一般的な定跡は△7三銀か△9四歩のどちらかですが、△7三銀が本筋でしょう。そろそろ後手の方針決めたいですからね(△9四歩だと△5三銀型にして守勢になりやすい。最近指す人見ない)。

第1図以下、△7三銀▲4六銀△7五歩▲同歩△4五歩▲3七銀△7五角▲7六歩△6四角▲2五歩△6二銀と進み第2図。最後の△6二銀が丸山流と呼ばれる指し方です。体勢をたてなおす腰の落とした自分好みの手で、後手もった場合はたいていこの局面に進むように指しています(ならないことの方が多いですが)。第2図より、後手の右の銀が4四までくれば作戦勝ちになるので、先手はすぐに▲4六歩から角をぶつけてきます。そこからがこの将棋の山場になりますね。これについて詳しく載ってる本を持っていなく、あとは適当に指していますが、あまり勝てないですね。
posted by こういち at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月13日

咎められるところは咎めないと

定跡は1手1手に意味があります。例え似たような局面であっても手順が違えば、そこに攻めの糸口が出来て、仕掛けるチャンスが出来ることもしばしば。そういうところには目を光らせて、しっかり指していきたいものですね。僕の指した矢倉の将棋から。

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第1図はよくある現代矢倉の将棋。昨日投稿した矢倉最新型の定跡手順を辿っていましたが、第1図の▲2五桂で定跡から離れます。この手はやや疑問の一手。ここは後手がそれを咎めるところですが、手拍子で△4二銀と指してしまい大失敗。結局第2図のように進みました。部分的には有名な定跡手順で、形勢は互角だとは思いますが、咎められるところは咎めないといけませんね。

ちなみに第1図で後手の最善は△4五歩。もう一度『羽生の頭脳6』を読んでこの辺りの復習です。
第1図以下△4五歩▲同銀△1九角成▲4六角△同馬▲同歩△5九角と進み、わずかに後手の指せる将棋。ちなみに▲6五歩△9五歩の交換が入っていると、最後の△5九角に対して▲6六角という王手が厳しく先手優勢です。
posted by こういち at 16:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自戦記

2008年10月12日

最新型を指してみたい

よく将棋の定跡は日進月歩という言葉を耳にします。実際そんな感じで、例えば昨年の8月に発売された高橋九段の『最新矢倉戦法』が、既に最新でなくなっているところにも、それが伺えます。

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現在の最新の相矢倉の将棋が第1図。もし『最前線物語3』が発売されるなら、この局面が1つのテーマになるのは間違いないです。まだ僕は指したことないので、一回指してみたいのですが、なかなか実現しませんね。プロ間では結構先手の勝率良いみたいですが、僕らレベルですと入玉阻止するのも結構骨が折れるので後手も十分やれるでしょう。

たいてい第2図のように進みますが、ここから定跡は普通に(1)△3五同歩と、(2)手抜いて△2五桂とかあります。僕のような矢倉かじっている人は△3五同銀が第一感になってしまうのですが、これは定跡ではないようです。この局面まででも、1手1手の意味が難しくて、例えばこの局面に至るまでに、7三にあった角が△6四角と出て先手に▲6五歩と突かせているのですが、この意味も実はわかっていません。これ突かせることで多少弱体化するとは思いますけど、それ以上に▲6四歩の突き捨てや▲7七角と覗く手とかのデメリットの方が大きいんじゃないかと思ったりするわけです(実際昨日の順位戦渡辺・森下戦でも▲6五歩が活きてましたし)。

とりあえず、そんな御託はおいといて一回は僕も指してみたいですね。
posted by こういち at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月11日

他に変わる対策

昨日はコーヒー片手に名人戦棋譜速報(特に一番好きなB級1組)をゆっくり楽しむ予定だったのに、夜に突然回線が切れてしまって、今日の朝まで繋がらなくなってしまいました(怒)。ブログも更新できなくなるし、買ってきたベルトは切りすぎて使い物にならなくなるし本当に散々な一日でした。

今回は『イメージと読みの将棋観』第2章のテーマ2、△3八歩戦法について書いておきます。

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この戦法、4五角戦法に倣(なら)って、4四角戦法と僕は言ってましたが△3八歩戦法の方が通りが良いようです。第1図は、その△3八歩からの狙いである△4四角と打ったところ。この手は飛車筋の突破はもちろん、△2八歩の狙いもあり、先手はこれの対策を知っていないと勝つのは大変ですね。それでよくある定跡通り進むと第2図。飛車の素抜きをわざと喰らって、逆に▲1五角と間接王手飛車に打つのが好手。ここまで進めば、難しいところはあるものの、先手の勝ちやすい将棋になります。

問題なのは、時々先手でもこの△3八歩戦法を狙いにしてくる人がいるんですよね。先手の場合、1手他のことに手を使えますから、この1五角の王手飛車を消す△1四歩(実際は▲9六歩)を指すんです。そうなると、この定跡手順は使えないことになります。その対策もまた必要だなと思ってました。


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(△1四歩が指されていると仮定)それで、名人が即席で思いついたという▲7五角(第3図)が良いなと思います。他の手では、この▲7五角のところで▲6八玉という手もあるみたいですが、これは怖すぎてちょっと指せないです。第3図以下、△7八角成▲8六角△8八馬▲6五桂(第4図)と進む順が予測されます。第4図より、次に△8七馬がうるさそうですけれど、わずかに先手勝てそうな局面ですか。一度この手順も実戦で試してみたいと思います。
posted by こういち at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年10月09日

早すぎる△8五桂

今週行われた順位戦から僕が気になった将棋を紹介します。藤井システムの将棋です。

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第1図は多分プロの将棋では実戦例はないと思います。近いのでは第65期順位戦の大平・長岡戦でしょうか(その将棋は今年発売された『新鋭居飛車実戦集』に載っています)。図の△8五桂は振り飛車側がかなり省略した形からの藤井システムで、非常にあつかましい仕掛けだと思います。ポイントとしては、(1)△6二飛と振り直す余地を残している、(2)9筋の端歩を1手省略している、(3)銀がまだ4段目に来ていない。この3点でしょうか。なので、普通の藤井システムよりも、結構早い段階での仕掛けとなっています。

それで、色々あって第2図の局面になりますが、ここは振り飛車良し。こうなってしまうと、やっぱり居飛車側は受け一方で、居玉がなかなか固いんですよね(むしろ8二に玉いてくれた方が反撃しやすかったり)。この第2図みたとき、何度かこのブログでも書いてますが5筋の歩が切れてればなと思うわけです。例えば第2図で5六の歩が無ければ、▲5四歩がかなり早い攻めになるからです。この5筋の歩をさり気なく切る方法は、第1図から第2図に至る間にいくつかあります。だから、もし自分が第1図の局面に遭遇したとするならば、どこかで▲5五歩と突き捨てたいですね。

一例を挙げると、第1図以下▲6八角△6五歩▲5五歩△同角▲5六金。もう一つの例として、第1図以下▲8六角△6二飛▲5五歩△同角▲5六金(少し単純すぎるかも)の2通り。どちらも部分的には定跡です。どちらかというと、後者の方を中心に検討してみたいですね。△8五桂に対して▲8六角とするのは少し悔しい意味はあるんですけれど。
posted by こういち at 20:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究