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2008年11月28日

8五飛封じの▲9六角対策

未だにわりとよく遭遇してしまう8五飛封じの▲9六角の将棋より。第1図の局面は、先手に3つの有力な定跡があり、その一つである▲3六馬とした局面です。僕の記憶ではこの定跡を一番多く経験しています。

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第1図より、すぐ△4四角と打たず、先に△6六歩と嫌味を突けておくのが定跡の一手。実はこの手の意味、あまりよくわかっていません。とりあえず、次に▲6七歩成と、歩を成り捨てて飛車の成りこみがありますから、先手は受けないといけないですけれど、自然な▲6八銀は△6七角と打ってしまって後手良し。ということで、△6六歩には▲5八金の一手ですが(これなら△6七角は手抜くこともできますし、いろいろ受けはある)、このとき先手陣の2筋3筋が薄くなっているのが、この△6六歩の効果でしょうか。後手は、その2筋、3筋に歩が叩けますから、何かのときに叩いて攻めの糸口は作れそうです。
第1図以下の指し手
△6六歩▲5八金△4四角▲2四飛△2三銀▲4四飛△同歩(第2図)


それはおいといて、定跡通り進んだ第2図が問題なのですが、ここから神経使うんですよね。手が広い局面なので、どう指しても一局の将棋なんでしょうけれど、僕は後手番しか持ちませんから、駒組みをミスって負けてしまうことが多いです。第2図から▲7五角と打ってくれれば、ある程度先手の狙いがわかるので、気持ちは楽になるんですが、ほとんど打ってくる人いないです。3三の桂馬が負担になりそうな展開で、できれば避けて通りたい変化の一つです。
posted by こういち at 22:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月27日

今日の竜王戦

ちょっと今日の竜王戦は個人的には考えられない逆転劇。勝勢の局面で羽生名人が間違えるなんて、思いもしませんでした。第1図は、終盤の入り口付近。

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角と金・桂の2枚換えかつ、と金が出来ているので先手悪いはずがないでしょう。堅陣ですし。ここからちょっと進んで▲7九歩と事前に底歩を打った手で、はっきり先手良くなったようです。その一手は単に受けたというよりも、攻めるための一手で、参考になりました。

最終番の第2図、▲4六金と打った手が敗着。ここは棋譜コメントの▲5五金(飛車に紐を付ける)か、▲4一飛成で磐石でした。▲4一飛成は詰めろではないんですけれど、△9九飛成▲9八桂に△8一香を防いでいる保険付きの一手で、なかなかの手です。本譜は、持駒の金を使ってしまったために押さえが効かず、一気に駄目になりました。第2図以下、△2六玉に▲4七金引と入玉を阻止するのも、△9九飛成▲9八桂△3五香で先手負け。

結局、第2図直前の△8九飛と打った手が、後手玉に詰めろでないのを見切った好手だったのだと思います。正確に指せば、後手にどうやっても勝ちは無かったと思いますけれど、これが勝負術でしょうか。
posted by こういち at 20:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2008年11月25日

些細なことですが

筋違い角に対してあまり苦手意識はないんですけれど、最近4手目3三角戦法とか流行っているせいか、ついそれだと思い込んで”適当に指したら”、駒組みに困ってしまったってことありますね。例えば、阪田流向かい飛車を含みにした筋違い角とか。

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第1図がその戦型になりそうな局面です。僕は丸山ワクチンを最近良く指すので、第1図からつい▲7八銀と上がりたくなってしまうんですよね。でも、そうすると筋違い角に打たれたとき、ちょっと駒組みに困るんです。第2図はほぼ必然の進行ですが、図から、できれば▲7七銀と盛り上がって上部を厚くしたいんですが、それを実現させるためには、まず8八まで玉を持っていて、それからでないと出来ません。

とすると、相手は向かい飛車ではなく、普通に△8四歩〜△8五歩と飛車筋を伸ばしてくる手も有力になってきますし、色んな意味で先手は駒組みに制約を受けることになってしまいます(+向かい飛車の急戦にも備えないといけないし)。なので、少し先手不満ですね。続いて高段の実戦例から一つ。




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第1図から▲6八玉とした局面が第3図。図以下、ある程度定跡に近い進行で、第4図になるのですが、この局面もまた、少し先手不満な局面と考えられそうです。形勢はまだ互角だとは思いますけれど、やっぱり△2四歩▲同歩から△2七歩の叩きとかの強襲も気にしないといけないので、気持ち悪いですね。
第4図では、5八の金を3八にワープさせれば問題ないので、それが出来る駒組みをしておけば大丈夫そう。

ということで、第1図では既にそれらの筋に備えて▲3八銀としておくのが定跡の一手ですけれど、ちょっと僕は知らないと指せない手でした。個人的には第1図で▲6八玉が本筋だとは思いますが。
posted by こういち at 21:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月24日

飛車の横効き

今月12日に行われた女流王位戦から気になる将棋だったので書いておきます。戦型は超急戦右四間飛車で参考になる指し方でした。第1図は、定跡型かは正確にはわかりませんが(△8四歩の1手が入っていないため)、それに近い局面です。

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第1図は超急戦型の一番激しい順から、▲8二角と打ったところ。無難に▲6六歩が部分的な定跡ですが、この▲8二角で大丈夫なら最善の一手となりますね。とはいっても、後手の飛車が一瞬でも素通しなので、先手相当怖いです。△7九角の筋もありますし。

ただ、先手にとってプラスなのは、定跡型である△8四歩▲5八金の交換が入っていないため、飛車の横効きが通っているのと△3九角の筋が無いので受けやすいです。この将棋からもわかるように、▲5八金の一手が入っていると、超急戦で来られた場合、何かとマイナスなことありますから、▲5八金指す前に▲2六歩〜▲2五歩と反撃する筋を先に作っておく方が良さそうですね。
具体的な順として、△8四歩▲5八金の交換が入っていると、本譜の▲8二角に対しては△6六歩▲6八歩に△6七銀があります(=矢倉急戦道場P.123)。やっぱり守りの金取られてしまうと先手玉持たないようです。

戻って、第2図の本譜の進行は、評判良くないと書かれてましたが、△7九角の筋も消しつつ一番固い受けなので、個人的には先手最善の受けだったと思います。




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ちなみに、棋譜のコメントに書かれてあった第1図から△7九角の変化は参考図。第1図以下△7九角▲6六銀打△6二飛▲9一角成△6五歩▲7八金△6六歩▲7九金△6七歩成▲6九香(=参考図)
最後の▲6九香が最善の受けで、こう進むと確かに先手良さそうです。

あともう一つ、第1図から△3三桂の変化は以下、▲9一角成△4五桂▲6六香△5七桂不成▲6五香△4九桂成▲同玉△6二歩とほぼ一直線の進行になり参考2図。次の△5七銀が詰めろでは無さそうなので、先手一手勝ちという感じですね。

ということで、第1図で▲8二角と打った手は成立している感じがしました。僕も近い局面になったときは、試してみたいと思います。
posted by こういち at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月23日

覚えることも大切かな

ポケットに手を突っ込んで街を歩いていると、景色は既にクリスマスの雰囲気。前を歩く若いカップルは浮き足立っているよう。ちょっと小走りに、彼の手を取ってショーケースに並べられたわりとどうでも良い商品に気を引こうとする仕草は可愛いかったです。

今月はなんとなく1日1記事ペースで書き続けてきたためか、あまり気乗りしなかったんですけど、せっかくですし何か投稿しておこうと思います。そういえば将棋は覚えるゲームだなと常々感じているので、そこら辺について少しだけ。

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両方とも詰め将棋を作る際に出来上がったものですけれど、どちらも問題としては普通すぎるので全然駄目です。でも、こういう基本的なやつでも、結構実戦では詰みを見逃してしまったりすること多々ありますね。

左側ですと、初手は▲8二銀の一手ですが、その時、相手玉が上部に逃げるのと下に逃げるのと2通り考えないといけません。例えば持ち時間30秒だったりしたら、それを読むのはわりとしんどいです。今の自分ですと、詰ます手順を覚えてますから、実戦で現れた場合はほとんど読むことしないで指しますね。そんな風に当たり前のように解けるようにしておかないと駄目なんじゃないかなと思ったりします。

第2図は、個人的にちょっと苦手かもしれない詰み手順。雑に指しているとき、重い手ばっかり指してるときに、意外とひらめいてこないです。実戦では「詰みが必ずある」という前提条件はありませんしね。自玉のこととか考えていると、未だに見逃してしまうことあります。(ちなみに左は5手詰、右は7手詰です)
posted by こういち at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2008年11月22日

昨日の8五飛車戦法から

昨日の順位戦は竜王も山崎七段も負けて、B級1組の昇級・降級争いは混沌としてきました。今期はどこも団子状態ですね。

今回は順位戦の将棋から、横歩取りの気になった1局を書いておきます。第1図は横歩取り8五飛車戦法、▲4八金型の定跡型です(図ではまだ4八金型にはなっていませんが)。

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少し話は前後しますが、第1図から2004年に流行ったのが▲3五歩からの仕掛け。既に結論が出ているのか、現在それを指すプロは全く見かけません。先手に都合の悪い変化でもあるんでしょうか。第62期名人戦第2局がこの戦型の決定版に近い定跡なはずですが、その対局は先手が勝ってますし、▲3五歩が指されなくなった理屈には合いません。

それはおいといて、実戦は無難な▲4八金型の定跡通り進み第2図。ここで本家の定跡本では▲4六飛で先手良しとなっていますが、実戦は▲2五同桂でした。▲2五同桂と取ってしまうと、△3六角〜△4六桂の筋が厳しく、やはり先手あまり良くないと思うんですけどね。実際、棋譜のコメント見ても後手が結構勝っていることが書かれています。

戻って、第2図のところで▲4六飛に△5五角は▲8六歩と連打して受ければ問題ないですし、▲4六飛に△3五飛も▲3四歩〜▲5六角と進めて先手良さそう。他に気になる後手の手も無さそうですし、この辺り疑問ですね。
posted by こういち at 20:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月21日

4五角戦法の一変化

順位戦の速報見ていますが、山崎七段が苦しそう。今日の勝ち負けによっては降級もありえるので頑張ってもらいたいです。

今日は4五角戦法の気になる一つの変化を書いておきます。わりと知ってる人は知っている変化なんじゃないかなと思います。実は一度観戦していて、やってた人を見たからです。第1図が王道の定跡の入り口付近。

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その変化というのは、図より普通は▲6八歩(定跡の一手)なんですが、6七の成銀を相手にせず▲3二成香という強手です。定跡知らない方には、わりと普通の手に見えるかもしれませんが、▲3二成香には△3八飛という厳しい一手があります。これで”部分的には”先手受けなし。後手玉に即詰みは無いので、理屈的には後手の勝ちです。

ただ、”部分的には”と書きました通り、手順を尽くせば先手玉に受ける手段があります。その第1歩が▲3三馬。△5二玉は手筋の▲6四桂で詰みますから、△6二玉の一手です。そこで▲7四桂が好手(=第2図)。第2図以下△7四同歩に▲9五角が王手しながら6八の地点に受けに効かせて、先手玉の詰めろを消すことができるんですよね。そう進んだ局面は先手優勢でしょう。

第1図から▲6八歩の定跡は先手勝てるといっても、定跡が複雑なので、今回紹介した手順はわかりやすくお勧めです。
posted by こういち at 22:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月20日

新山ア流の後手の対策

日本将棋連盟のサイトがリニューアルされていて、見た目綺麗になっていました。しかし、横幅1024ピクセルでデザインされているので、17インチのディスプレイを使っている自分としては辛いです。お気に入り出していると、右側が切れてしまってスクロールさせないと読めませんし。  とはいっても最近は、19インチ以上が当たり前の時代だから仕方ないですね。

今日は今週行われた順位戦から新山ア流の将棋を少しだけ書いておきます。やっぱり後手もったとき、この戦法に対する対策は必要不可欠なので、しっかりやっておかないと駄目です。第1図がちょっと従来の定跡から離れた局面です。

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(今回は少し細かく書きます)
僕も第1図の局面は何回か後手もって遭遇したことがあります。図の▲6六角のところ、一般的な定跡は(1)▲3六飛、(2)▲7七角の2通りです。ちなみに、従来の定跡である▲7七角の場合は、以下△3五角▲3六飛△3四歩▲6六角(=下の参考図)と進みます。このとき、結局▲6六角と上がるのであれば、最初から▲6六角と打ってしまおう的な意味が第1図にはあります。
>>第1図より△3五角は悪手(下記参照)
ということで、第1図より後手は6六同角と応じる一手。以下、△3六歩▲同飛△5四角▲2六飛△3六歩と進み第2図。桂交換を催促して、その後の△7六角がどれだけ厳しいかが焦点になりそうです。直前の角交換で、先手6六歩型になっているところが、ちょっとしたポイントですね。普通はこういう後手の攻め筋は、単調すぎて駄目なんですけれど。



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補足ですが、第1図より△3五角は悪手で、以下▲3六飛△3四歩▲7七桂△8二飛▲3五飛△同歩に▲3四歩(=参考2図)が厳しく先手優勢となります。後手の3三の桂は、先手にとって格好の攻めの目標ですから、たいていここに嫌味つけられると後手陣崩壊しますね。

結局第1図の▲6六角にしろ、従来の定跡である▲7七角にしろ先手が一番指したい手は味良く▲7七桂と跳ねるのが狙いです。飛車の横効きが消えれば、3三の桂を誰にも邪魔されることなくいじめられるからです。
posted by こういち at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月19日

早繰り銀メモ

今日は一手損角換わり早繰り銀のことについて、少し書いておきたいと思います。腰掛銀しか指さなかった自分が重たい腰をあげて、早繰り銀に移行するつもりなので、地盤は固めておきたいです。第1図は自分の実戦から。

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後手△8三歩型なので、定跡型よりも後手の駒組みが1手早くなっています。例えばここで▲7七銀なんかとやってしまうと、△4五歩と押さえこまれて早くも先手不満ですね。形勢がどうこうという分けではないですが、これでは早繰り銀をした意味がありません。しかし、▲3五歩と仕掛けて△4五歩とされるとどうなのかなと急に不安になり、結局本譜は▲7七銀△4五歩▲3七銀と進み不満になりました。

いずれにしても、第1図より先手は▲3五歩といく一手です。ただし、一番激しい第2図の展開も予想されるわけでして、こうなると一局の将棋ながら、先手としてはあまり望まない将棋となってしまいます。図より△4七歩成はさすがに無理なので、△3三桂の一手ですが、そのとき▲6八玉とした一手がプラスになっているのかどうかという疑問が残ります。

ということで、まとめると△8三歩型の場合は、とりあえず早い内に▲1六歩を突いておいて様子を見るのが本筋だと言えそうです。以前の投稿でも書きましたが、2四に飛車が行ったときに王手飛車ラインを消す一手が先手は必要ですから、それを▲6八玉で消すよりも▲1六歩で消した方が、この将棋に関してだけ言えばプラスだと思うからです。
posted by こういち at 20:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月18日

第3回平手研究会

先週の土曜日は駒落ち村の第3回平手研究会に参加。最近、駒落ち村に顔を出していないので、存在感をアピールしてきました。前回と同様にギリギリ時間に間に合いました。内容は、任意に選ばれた駒村の人が対局して40手目の形勢を語り合う会です。その40手目の局面が第1図。

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石田流に組まれていてパッと見、居飛車作戦負けだと思ってましたが、そんなことなかったです。振り飛車側の本来攻めに使う左の銀が前に出づらい格好なので、すぐに何かあるわけでもないですしね。石田流に組まれたら、居飛車側は穴熊に組めていて対等だという先入観が僕の中にはあって、判断を見誤りました。

とはいっても、居飛車側からも仕掛ける有効な手段はないので、参考図のように進めば、やっぱり少し居飛車不満かな。さすがに、△8五歩〜△9八飛からの定番の打開は、陣形の差があるので無理でしょうね。ということで、銀冠に組んで厚みで勝負するのが良いかなと思います。

まとめ: 第1図から4手進めるならば△4二角▲5七銀△2四歩▲3六歩の順が先手・後手にとって一番最善の順だという結論に達しました(あくまで個人的な見解です)。
posted by こういち at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月17日

中身のある将棋を

不摂生が祟って、どうも駒落ちで満足のいく将棋がさせません。負けるにしても、ほとんど何もできずやられてしまうのが辛いです。・・・それで先週、その歯がゆい気持ちから、R局を何局か指しまして、久しぶりに最高Rを更新しました(R1830くらい)。自分が弱くなっている分けではないようで、少し安心です。

しかし、10月24日に投稿したプレイステーション2のソフト、クリアしたんですけど2週目をプレイしている自分は、情けないです。「駄目だよ!」って誰かに叱られたい・・・

先週指した矢倉の将棋を少しだけ書いときます。最新型の相矢倉から▲5五歩△4五歩と進んで第1図。先手が僕です。

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△4五歩の反発はこの▲4六銀型の矢倉においてはよくある反発する筋ですけど、さすがにこれは無理気味。図以下、▲3三桂成△同銀上▲4五銀△8六歩▲同歩△5五角という感じに進み、先手不満なしでしょう。

それよりも、最新型の定跡から、最新の仕掛けは▲1五歩〜▲3五歩なので、いきなり▲5五歩から仕掛けた自分はちょっと勉強不足でした。実は既に仕掛けの段階から、どうやるのか覚えていなかったです。いずれにしても、▲1五歩の突き捨ては、逆用されることはあっても、悪手になることはまずありませんから、▲5五歩から仕掛けるにしても、まず▲1五歩からと心に刻んでおきたいと思います。

第2図は、8七に垂らされた歩を▲同金と取ったところ。どうもこれが今ひとつだった気がします。ここから、何も攻めることさえできず、潰されてしまいました。5五の角を一回どこかで払わないといけなかったと思います。しかし、そのタイミングが難しいですね。5五に角が居なければ、8七の垂らされた歩は取らないんですけれど。
posted by こういち at 23:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月16日

無題

昨日買った将棋世界の矢倉講座読んでいたら、中身よりも木村八段の文章の読みやすさに目を見張りました。文章1つ1つが簡潔に書かれていて、リズム良く読め、読み手のことを考えて書かれているのが伝わってきます。解説が上手いと言われるゆえんも、この辺りにあるんだなと思いました。字もとても上手いし、将棋の棋士で居るのが勿体無い感じですね。

今日は特に書くことないので(本当はあるんだけど)、今日放送されたNHK杯のことについて少しだけ書きたいと思います。

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4手目△3三角戦法(=第1図)。ちょっとした流行型みたいで、今期NHK杯では、この局を入れて3回目の登場。マイコミから今月発売予定の新刊本もこの戦法の内容なので、少し気になります。本譜は角交換をして、▲2五歩△2二飛車と向かい飛車の形となりました。

第2図は少し進んで、△2五桂と後手からの早い仕掛け。最近よく見る筋ですし、自分も何回もやられてきたので、それなりに予測のできる手順でした。こういうの普通は取らないのですが、取らなかった場合は▲4六歩△2四歩▲4七銀△3二飛となり、先手あまり良くないみたいです。たしかに、こう進むと居飛車あまり良くなさそう。しかし、僕なんかはこの順を第2図のところで思い浮かべることさえも出来ないので、先手持った場合、たぶん負けることが多いでしょう。

本手順では、▲2五同飛と取りましたが、橋本七段がトイレいったり、お茶のおかわりしたり落ち着きなかったので、業を煮やした谷川九段が怒って、つい取ってしまったんだと思ってしまいました。
posted by こういち at 18:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月15日

矢倉が載ってたから

今更ですけど将棋世界の今月号買いました。そんなに着込んでいなかったのに、書店がなぜか暑く判断あやまりました。矢倉がわりと多く載っていたので、少し良いなと思ってしまったのが悪かったです。本当はもっと欲しい本あったんですけれど。

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今月の1日発売されたはずですが、わりとたくさん残っていました。あまり買う人いないんでしょうか。そういえば将棋年鑑の2008年CD-ROM版はやっぱり発売されないみたいですね。この雑誌にでかでかと書かれていましたし(P.75)、将棋連盟のサイトでもそのように告知されています。結構定跡覚えるのに役にたっていただけに、発売されないのは残念です。

付録の詰め将棋、2問解いただけで退屈だったので投げてしまいました。どうも詰め将棋に対する拒絶反応が日増しにひどくなります。
posted by こういち at 20:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年11月14日

居玉よりも壁銀

竜王戦は羽生名人が勝って、これで3連勝。まさかこんな一方的になるとは思っていませんでした。しかも今回は羽生完勝といえる内容。あまり早く終わってしまうと、年末の楽しみが一つ無くなってしまうので竜王に頑張ってもらいたいものです。戦型は最新の一手損角換わり早繰り銀から、▲7九玉と進み第1図。

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王位戦の▲深浦・△羽生戦では図のところ▲7九玉ではなく▲7七銀でした。その手に対して△3六歩が厳しく、そこから先手ずっと劣勢になりました。本譜の▲7九玉は、その△3六歩を緩和した手。しかし、それにも関わらず、やっぱり△3六歩が厳しくここで形勢に少し差がつき、羽生名人が少しづつ優位を拡大していった形となりました。本譜の順、△3六歩に▲5六歩で2枚換えかつ銀を取り込む▲5四歩が後手玉の急所に効いて、普通先手良いはずですよね。

少し進み第2図の▲5三角と打ったところ。こういうぼんやりした手が自分も大好きで、竜王もやれるんじゃないかと思いましたけど、やっぱり駄目でした。壁銀が結局最後まで祟ってしまった感じです。後手玉は居玉だけど飛車の横効きがあるので、そこそこの耐久力あるんですよね。
posted by こういち at 20:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月13日

流行型

今日はネット中継が5局あって、その内4局が一手損角換わり早繰り銀という内容。流行の戦型であることがうかがえます。その中でも、竜王戦の対局は激しい展開で、明日が楽しみです。そういえば来月号の将棋世界で、その流行の一手損角換わり腰掛銀の付録が着くみたいなので、久しぶりに買ってみようかなと思っています。

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(↑元画像は800x600サイズと少し大きめです)

文章だけだと味気ないので、僕の使い込んだ赤本(=『決定版駒落ち定跡』の俗称)を載せておきます。本はわりと丁寧に扱う性格なのですが、これは結構くたびれ感があります。将棋の本で一番読みこんでいるからです。3000円もする高価な本ですが、紙質やインクに良いもの使われているみたいなので、割高感は感じないですね。丁寧に製本されていて、大変好感がもてます。

あと、僕の所持している赤本は、352ページの次が337ページに戻ってしまいます(写真では少し見づらいかも)。こういうの本屋に持っていけば取り替えてくれるとは思いますけど、特にどこか抜けているわけでもないので、そのまま使っています。
posted by こういち at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2008年11月12日

▲2五歩を決める時代

今日の順位戦中継見ていたら、また藤井九段が向かい飛車を採用していました。向かい飛車は▲2五歩を決めてくれないと出来ないので、矢倉をやっていた本当の理由は、この向かい飛車をやりたいためなのかもしれないですね。相手が絶対振り飛車やるとわかっていれば、先手としては▲2五歩決めない方が作戦の幅広がりますから。

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その▲2五歩を決めるか決めないかの問題となる第1図の局面。『イメージと読みの将棋観』にも載っていますが、ここで▲2五歩決めないと、後手が無理矢理矢倉にされたとき先手少し損です(普通の矢倉の定跡型だと後手は初手△8四歩ですが、その一手を省略されるため)。この瞬間▲2五歩を決めれば、それを受ける手は△3三角しかないので相手が矢倉指してくるなら、少しだけ先手得です(→第2図のように進めて飛車先の歩を切ることが約束されるから)。

でも、僕はほとんど100%第1図で▲4八銀と指してしまいます。理由は向かい飛車が嫌だというより、向かい飛車にされたとき穴熊に組みづらくなるというのが大きいからです。とはいっても、第1図での本筋は絶対▲2五歩。居飛車党のプライドがあるならば、これからは▲2五歩に変えていきたいと思います。10年後くらいに・・
posted by こういち at 21:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2008年11月11日

△7三歩型棒銀について

良い年して10月24日に投稿したものにハマってしまい(恥ずかしいから遠まわしな表現にしています)、最近駒落ち村に顔を出さなくなっています。幽霊部員のイメージを定着させないためにも、打開しないとなりません。

今回は本には載っていない矢倉の一変化を紹介します。矢倉指す人ならわりと有名な、知っていて損のない、後手の攻めを咎める手順です。

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第1図がその局面。プロの将棋では現れませんが、高段者の将棋でも稀に見かけることあります。後手の狙いは、玉を入城させるために必要な角をどかせる一手を、ついでに飛車先の歩を切る一手に利用して手得を狙う意味です。

それを先手は咎めますが、少し条件がシビアで、△4三金型でないと駄目です。△5二金型だと、これから紹介する手順は失敗に終わります(なぜかは後でわかります)。なので、序盤の駒組みの段階から、▲3五歩を匂わせて、△4三金型にさせることが大切です。

第1図以下の指し手
△8六歩▲同歩△同銀▲同銀△同角▲同角△同飛▲7七金上△8二飛▲8三歩(第2図)

△同飛に歩で受けず、▲7七金上(or▲7七金寄)とするのがポイント。直前に交換した角を打ち込むためです。



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第2図以下の指し手
△8三同飛▲7二角△8四飛▲6三角成△5二角(第3図)

▲7二角に対して△8二飛には、▲8三銀と飛車を殺して先手良し。普通こういう重い手は駄目ですが、後手玉は飛車に弱い形してますから大丈夫です。補足として、第3図のところで△5二角ではなく△3一玉の場合は、▲8五歩〜▲8八飛として先手十分となります。

第3図の△5二角に対して、色々あるところですが▲8五歩が一番わかりやすいと思います。以下、△8二飛に▲7一銀(第4図)と飛車を強引に取りに行って先手良くなります。一見、先手駄目そうに見えますが、後手の打った角が攻めの目標にもなりますから、先手が攻めに困ることはないでしょう。
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2008年11月10日

泣きました

駒落ち村企画の炎の十番勝負の将棋から。ちょっと負けたのがくやしかったものですから、淡白に振り返りたいと思います。

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定跡型ではなかったので、木村美濃みたいな形に組みました。上手の勝つ条件そろった格好。1筋の位とってるのも大きいですね。第1図の▲7二歩と打たれたのは完全にうっかり。気づいていたら、△6五歩〜△6四銀の前に△7四歩を先に指していたかも。ただ、上部に厚いので桂馬渡してもそれほど響かないだろうという軽い気持ちではいました。
理想は△5五歩ついて4三の銀を△5四銀と持ってきて、厚みを築きたかったけど、危険だったから自重している経緯があります。

第2図は、失敗直前の局面。指した瞬間、下から打つべきだったと後悔してしまったんですけど、香車打つならやっぱり本譜の5七が正解でした。結局次に▲4八角なので、そのとき5七の方が良いですね。その▲4八角が全く頭になくて、以下△5五銀が敗着。ここは強く△5八香成の一手でした。どうして、△5八香成という手が候補手に全くなかったんだろう・・・。第2図から、そんなに手数かからず詰まされてしまいました。

それにしても、もう少しうまく指せる将棋だと思ったから、自分の弱さを痛感。本来なら1筋の端攻めも、もっとじらしてやるつもりだったのに、予定外のことが多くやらざるをえないことに。攻め急ぎの、弱い上手の典型になってしまいました。泣きながら寝床につきました。
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2008年11月09日

森下システムについて

やっぱり森下システム指せる人は矢倉党の中でも、相当詳しい人ってイメージがありますね。なので自分の中では、これを指しこなせるようになることを集大成としています。しかし、今日の将棋講座は、大学の講義を聞いているような眠たくなる20分でした。

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今日の内容は森下システムの中でも、後手が大人しく指してきた場合の変化でした。『羽生の頭脳6』だと、第4章と第5章の辺り。第1図から▲4六歩〜▲4七銀と理想型に組んでいきます。他には第1図から▲5七銀〜▲4六歩もありますね。既に第1図の時点で後手から指したい手あまりないので、作戦負けになりやすそうな雰囲気に見えるのですが。

第2図は金をあがって角をいじめる形。時々こういうの矢倉でありますけど、知らないと指せないと思います。たしかここまでが講座の内容だった気がします。

この変化は、知らなくてもそこそこ指せるので良いんですが、△7三銀型の場合の対策も必要なので、結局、今の段階では僕には指せないですね。もう何年か前に読んだきりの羽生の頭脳の変化手順は覚えているはずもなく、今日は良い機会だからと、少しだけその辺りを読んで覚えておきました。2、3日したら綺麗さっぱり忘れてますけど、定跡なんてその繰り返しで身についていくんだと思う。
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2008年11月08日

本売れてた

イメージと読みの将棋観』結構売れてるみたいで、何冊か入荷されてるなと巻末を見てみると、なんと第2刷になっていました。最近発売された将棋の本で2刷になったの、他にあったでしょうか。

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昨日の朝日杯将棋OP戦で、丸山ワクチンの新型が2局現れたので、早速棋譜並べと、棋書(上の写真のやつ)で少しだけ勉強。穴熊にはこだわりたいところあるので、僕も折を見て指していきたいなと思っています(何回か指したことあるんですが、今ひとつ意味がわかってない)

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ちなみに、左が従来の丸山ワクチンで、右が少し新しい▲5八金型丸山ワクチン(飯島流)。展開によっては穴熊にする狙いなのですが、穴熊にするの相当怖いので、序盤の対策覚えておかないとえらい目にあいそうですね。第2図から、いきなり△5五角とか△3三角とかもあるので、その場合の方針も事前に決めておかないといけません。実は一回△3三角打たれて困った経験あります。
posted by こういち at 18:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究