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2009年01月31日

来月は

今月も今日で終わり。あっという間でした。最近1つの投稿に1時間では投稿できなくなっているので、来月くらいから少しづつ簡素なものにしていきたいと思っています。昨日は局面図作るのに失敗して、えらい(=とても)時間がかかってしまいました。

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先週の将棋講座の熊倉女流のチェックの服が可愛かったので、描いてみました。もう少し綺麗に模様かければ良かったのですが、上手くいきませんね。それでも、ここだけで大分時間がかかってしまいました。もう少し主線を綺麗に描けるようにしたいかな。あと少しだけ、書き込んでトップページにでも飾ってみようかと思います。
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2009年01月30日

▲8八同金について

王将戦(昨日間違えて王位戦と書いてしまいました)の第2局ではなく、第1局の64手目の△8二歩のところを復習の意味もこめて調べてみました。△8二歩に対して結局▲同金と取るのは駄目なのかという内容です。ちなみに『アマの知らない最新定跡』P.21では▲同金と取って先手十分と書かれてあります。

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竜王のブログでも▲同金と取るのは壁金となるから駄目っぽいようなニュアンスのことが書かれていたので、第1図の局面はとりあえず、▲8八同玉を最善手。▲同金が次善手という位置づけで考えておいた方が良さそうです。村山著者の実戦例では、第2図のように進んで先手苦戦の将棋となっています。いくら飛車がほしいと言っても3枚換えでは、先手十分という理屈はどこにも見当たりません。

ということで、第1図より▲8八同金△8六飛▲6七銀右△4九角▲8七銀△8一飛と普通に進めて第3図の場合はどうか。△4九角▲6七銀右の交換が嫌なら△8六飛のところで、すぐ▲8七銀もあるのかもしれません。


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第3図より▲8六歩と打っても△8五歩と合わされて、金を進出させてしまうだけですから、1手の価値がありません。なので、この瞬間先手が反撃するところ。王将戦の流れ的には▲3三歩成を入れたいところですが、この局面では△3三同銀と取られて、攻めとしての迫力が今ひとつですね。以下▲8二歩△同飛▲7一角も△5二飛とされて、継続手がありません。5六に銀が入れば次に▲4五銀がなかなかのものですけれど。

あまり強い攻めをして相手に駒を渡すのもかえって危険ですから、1筋叩いて▲2五桂くらいが最善でしょうか(次に定番の△2二歩〜△3三歩成〜△1三桂成を狙う)。対して△8六歩▲9八銀△7七歩(=第4図)の局面をどうみるかが、第1図の▲8八同金と取る判断材料になると思います。
posted by こういち at 21:42 | Comment(30) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月29日

つじつまがあうように

昨日「えらい違いです」という表現を使って、後から大丈夫かなと一瞬不安になったのですが、えらい=とてもorたいへん、という意味は全国共通ですよね。気になって、ついネットで調べてしまいました。「えらい」というと、僕の地元では疲れるという意味でもよく使います。以前、これを使って意味が通じなかったという苦い経験があることから、少し神経質になっていたようです。

遅くなってしまいましたが、昨日から今日にかけてご指摘いただいた居飛車党宣言のページの間違っているところを修正していました。その修正したところで、明らかにおかしかったところを書いておきます。

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この第1図は、実戦例も多分ない、定跡とは言えない局面です。とはいっても、本流の定跡が最善であることを証明するためには必要な変化です。だから、第1図の局面から後手が悪くなってしまうと都合が悪くて、最低でも互角か形成不明以上のものが求められるわけです。しかし、実際問題どうやっても後手良くなるどころか、悪い変化しか見つからないという自体に陥りました。

そもそも、こんな普通の受けで後手悪くなってしまってはたまりません。第1図以下△7五飛は必然として、▲8二角が後手を良くさせるための、ちょっと図った手順です。桂・香取るというよりも後手の攻めを催促させる意味の方が強いですね。しかし、ここから手が作れない。第2図が、一番自然な攻めだと思いますが、普通に▲2五桂△同桂▲同飛のあとの継続手が難しいですね。後続手が無いと隅の桂・香を拾われて形成は悪化します。

▲8二角と打たれてからの手作りとしては、他に今日の王位戦的な△2五桂(▲同桂に△2四歩)という変わった手もあることはあるのですが、後手の右桂が参加できていない状況なので、後手良いとは、とても言えない形成です。せめて△7四歩が突かれていればなんとかなりそうですけれど。
posted by こういち at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月28日

棒銀を咎めにいった失敗例

今回は、昨年の11月11日に書いた記事の続きというか補足です。この咎める筋を知っているのと知っていないのとでは、えらい違いだなといつも思うんですけれど、その手順って知らないと指せないと思います。これを解説している棋書って僕の知りうる限り無いですし。例えば、第1図で▲8八銀として、菊水矢倉風にして構えるのも一局の将棋だとは思いますが、△3一角型だと後手に一手得された気分でちょっと指せないですね。△4二角型なら▲8八銀も一考だと思いますけれど。

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第1図以下の指し手
▲5三銀△8六歩▲同歩△同銀▲同銀△同角▲同角△同飛▲7七金上△8二飛▲6一角(第2図)

1年前に指された高段者の実戦例です。最初に書いておくと、この第1図に限っての最善手は▲8八銀の一手だと思います。後手△5二金型で低い陣形なのが大きいです。だから、先手は第1図になるまえに早めに▲3五歩からの一歩交換を見せて、△4三金型に指せておく必要がありそうです。

途中▲7七金上では▲7七金寄も部分的な定跡ですが、銀が5三にいるため(3九角の筋)、▲7七金上の一手となっています。4六に銀がいれば、▲7七金寄も良いかと思います。進んだ第2図の局面で▲6一角と打っていますが、正直△8四飛とされても駄目そうですね。実戦は第2図以下、△9四角と進み、これには▲8三歩が好手(△同角には▲8八飛!)で先手もやれる形となりました。ただし、正確に後手に対応されると、先手無理筋なのは明らかです。
posted by こういち at 20:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月27日

△4四同角が最強の応手

今週の日曜日に行われた女流名人位戦で、右四間飛車超急戦に対しての対策が理想的な流れになったので書いておきます。それにしても、ここ最近の清水女流がお洒落なのは好感もてますね。とくに、姿勢も良いから細身に写る服が栄えます。女流プロというと、どちらかというとポッチャリ系のイメージ強いですから、是非それを払拭してもらいたいものです。将棋の内容よりも、そちらの方がよっぽど重要だと思います。

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第1図が右四間飛車超急戦の出だし。対して、後手は理想的な△4四同角と応じています。やはり、この▲4四歩の取り込みに対して△同角と取るのが最強ですね。だから、角で取るために右の金は動かさないでいることがポイントだなと改めて思います。▲7一角の筋を防いでいることもさることながら、飛車の横効きが通っているのが大きいです。

第2図は後手作戦勝ちとなった局面。ここまでを定跡手順として、超急戦型の最も有力な対策と捉えておくのが良いでしょう。自分の右四間飛車のページも、この手順に書き換えておこうと思います(結構似た手順になっていますが)。後手は4五の歩を取ることも約束されてますから、ゆっくり玉を囲って、その後に取ってしまえば自然と後手が優勢になります。

ただし、図の▲7七桂が何気に曲者で、直前の△4二飛と振った手に対してこれを指しているのですが、次に▲6五桂〜▲5三角の強襲を狙っています。実戦はこの筋を受けるために△6四歩と受けましたが、以下▲6三角から馬を作られて、せっかくの作戦勝ちが消えてしまった形です。第2図より、馬を作られないで、その筋を受ける手は幾つかありそうですが、ここは△6四銀と先に交わしておくのが最善かなと思います。以下、それでも▲6五桂ならば△5五歩と強く受けて、▲5五同銀とされても桂馬の方を取って大丈夫です。△5五歩に▲5三角はさすがにやりすぎでしょうし。
posted by こういち at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月26日

4枚の攻めは切れない

前にも同じこと書いたような気はしますが、やはり「4枚の攻めは切れない」という格言は、中盤・終盤戦を戦っていくなかで、大切な指針になります。特に穴熊を攻略するうえでは、これは顕著に現れると思います。なので、3枚しか攻め駒なければ無理せず桂・香を拾いにいき戦力を補強します。

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図は王位リーグ予選決勝の将棋ですけれど、第1図の時点で既に先手悪い理屈は見当たりません。しかし、進んだ第2図ではなぜか攻め駒が3枚になってしまい、切れ模様です。先手劣勢は明らか。こうなるまでに香車拾う暇あったと思うんですけれど、上手くいきすぎて慎重になりすぎたのかもしれません。豊島四段は、すごく期待しているのですが、頭角を現すようになるのは、もう少し時間がかかりそう。頑張ってほしいです。


ところで、いざ実戦で4枚の攻めは切れないとか、考えているようでは遅いですね。そういうのは、あくまで検討するときに考えるものであって、実戦では、足りるか足りないかは感覚で察知できるようにしておかないと、変なところでミスが出てしまうと思います。イメージとして、下図のような感じでとらえておくのが良いでしょう。

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鹿の攻めは強力で、実際右図では4匹で十分事足りているのが明白です。これではおじさんもたじたじです。
posted by こういち at 20:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年01月25日

今日の講座

今日放送された将棋講座は「4五角戦法対策の決定版」ということで、これは見逃さないようにと楽しみにしていました。テキスト買えなかったのは誤算でしたけれど、とりあえず自分の知らない定跡ではなかったので一安心。決定版というくらいだから、関西将棋会館のサイトにあるビギナーズ戦法時点の▲3五飛とか、昨年の12月21日に投稿した▲2一飛と攻めあう順が有力なのかと思ってたりしていました。

とりあえず、ちょっと今日の放送から気になるところだけ書いておきます。10時11分辺りに解説された局面です。

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先手番4五角戦法で、手番の利で1手▲1六歩がついてあるのが特徴です。図以下、▲1七桂△2九飛成に僕のページでは▲2五飛で先手良いと書いてしまいましたが、講座では▲6五桂と跳ねて後手の受けが難しいという解説になっていました(=先手良し)。通常の定跡と比べて、後手は取れるはずの桂馬が取れていないだけですから、それだけで形成が変わるのかなと不思議に思ったわけです。別に桂馬が攻めに働くとか、受けに使えるとか、そういう問題でもなかったはずですし。

だから一瞬、▲6五桂は後手もギリギリ受けられるものだと思ってましたが、あらためて今日講座の手順を検討してみたら、ちょっと自分の思ってた進行と違っていた部分がありました。普通の▲5六香と打つ定跡では、△2五飛(=第1図)のところで▲8五飛と一回打っておくのが定跡ですけれど(以下△同飛に再び△2五飛)、これが入っていないんですよね。自分の保存してあるプロと思われる24高段の棋譜でも、やはり▲8五飛△同飛▲2五歩の交換を入れずに、単に▲1七桂と指しています。

気がつくのに時間がかかりましたが、この交換が入っていないほうが△2四角の攻防手がない分、先手にとって得なんですね。だから後手受け切れないんだという結論に至るまでに、結構な時間を費やしてしまいました。
posted by こういち at 19:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月24日

▲9六角対策vol.3

NHK講座テキストには「▲9六角と打ってとがめる順は成立しない」と書かれてありますが、だからといって、後手が良くなるという分けでもないですから、決して自分から良くしにいこうと無理しないことが大切です。成立しないんだから、きっと後手が良くなるはずだと、言葉のあやでつい勘違いしてしまいますね。

第1図は最強の▲9六馬に対して、△4四角▲2四飛△6二銀▲5八玉△9四歩と進んだ局面です。実戦例では、△9四歩とする前に△2六歩▲3八金の交換が入っていますが、これは入れない方が少し得です。どうせ先手は▲3八金の一手が必要ですし。

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第1図以下の指し手
▲8六歩△9五歩▲8七馬△2三銀▲4四飛△同歩(第2図)

△9四歩が後手にとって必要な一手であることは、vol.2で説明した通り。以下ほぼ必然の進行です。▲8六歩を省略してくれるなら、以下△9五歩▲8六馬に△同飛と切って、これは後手不満のない分かれでしょう(△9九角成が残る)。

進んだ第2図が問題の局面で、一局の将棋としか言えないところですね。先手は馬が出来ているのと、歩得であることが大きいので、わりと先手もちたいという人の方が多いかもしれません。ただ、後手も幸い角には強い形してますので、互角という結論に無理矢理しておきたいと思います。これだけでは、後手もったときの方針が難しいと思うので、もう少しだけ進めてみます。

第2図以下の指し手
▲3八金△4五歩▲7七馬△2四飛▲2八銀△1四歩▲1六歩(第3図)

先手もそれほど急ぐほど有効な手があるわけでもないので、大人しく進めています。後手はできれば△6三銀と銀を活用したいですが、▲8二角と急かされるのが辛いので出来ない状況です(すぐ▲8二角は△9二飛)。



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第3図以下の指し手
△9三香▲6八銀△3四銀▲6七銀△3五銀(結果図)

△9三香は角を打ちこまれたときに、あらかじめ逃げておいた手。それほど深い意味はありません。先手が何か仕掛けてきたら、いつでも△6三銀から攻め合いにいけるようにしています。

結果図の局面は、後手やれそうな気もしますが、動けるほど攻めも手厚くないですし、やはり先手の馬が強力ですね。この局面に至るまでに、先手から何か角でも打ってもらえれば、それに便乗して後手も動いていけば良いですが、ずっと手持ちにされたままが困ります。千日手は歓迎の心構えで指すのが一番良い結果をもたらすような気がします。
posted by こういち at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月23日

変わった受け

たいてい週末の金曜日はなにか中継やっていること多いのですが、今日は何もなくて残念です。ということで、今日は2日前に行われたA級順位戦のことについて少しだけ書いときます。藤井システムの出だしから、後手急戦に出た形です。第1図は中盤から終盤にかけてのところ。

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某掲示板に自分のくだらない次の一手を書き込みながら、中継を楽しんでいたわけですが、雰囲気的には先手有利な感じ。3五の金を3六に引いて角道を通した手が、地味に厳しい一手で、1三の地点をどう受けるかがポイントでした。実戦は受けづに攻め合いになったのですが、やはりここは受けておくべきだったようです。

そこで、これをどう受けるかですが、単純に受けるなら△2二玉。手厚く受けるなら△2四歩〜△2三玉。他に、もう一つ受ける手段があるようなんですね。それが△1一歩です。この手見たときは、何か勘違い(棋譜入力ミスとか)しているんじゃないかと思ってたのですが、これが後々調べてみると、なかなかの一手で人間ではとても思いつかない手だなと思ったのです。△1一歩は、▲1三香成△同香▲同角成に△1八香の田楽指しを用意した一手。意味としては、それほど難しくはないですが、△1一歩という発想が出てこないですよね。

△1一歩以下、▲1五歩で田楽はすぐ受かりますけれど歩切れになるので、先手指せないはずです。よって、▲1三香成を実現させるなら▲3七桂〜▲8八玉の2手かける必要がありそうです。そうなると、その間に後手も色々と手を作れそうですね。ということで、この変わった△1一歩の受けも十分考慮するべき一手だったなと思った瞬間でした。

本譜は第2図の▲1八飛が敗着で、ここから木村八段のわかりやすい勝ちに進んでしまいました。角成を受けずに▲1三香成で先手も十分だと思ったんですけれど。
posted by こういち at 21:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月22日

長手数の詰みを発見するためのメソッド

たとえ読みきっていなくても、その局面に詰みがあると思ったら僕はかなりの確率で突っ込む方ですが、それで失敗したことは数しれず。長手数になればなるほど、最後の方の局面がぼけてしまうので、単純な手順さえも、うっかりしやすいです。

いかに正確に読みきるかですけど、先々週に観戦していて思った将棋から一つ。最初に書いておくと、第1図の時点で後手玉は詰んでいます。これの詰み筋が読みきれていないと、この局面さえも作れないわけでして、すなわち詰みが発見できるか出来ないかで、終盤力にも影響するなと思うわけです。

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第1図以下の指し手
▲8一龍△同玉▲6二と△同玉▲5四桂△7一玉▲6二銀(第2図)

詰ましにいくなら▲8一龍切りからしかありませんので、問題はその後。途中の▲5四桂に対して、△5三玉と逆に逃げるのは、8八の角がよく効いていますから、わりと早い段階で切り捨てられるでしょう。したがって、△7一玉ですが、▲6二銀がこの一手(←詰ますならですけど)で、以下△7二玉のときに、詰まない感じを受けます。ここで詰まないと思ってしまうと、なかなか踏み切れないですね。



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実戦は△8二玉だったので、ここからは仮想図ですが、第2図より△7二玉とした場合、▲6一角が好手で第3図のように進めて詰みます。しかし、その▲6一角という手が、今ひとつ冴えない手に見えてしまうので、なかなか指せない手だと思います。

そこで、この▲6一角をどうしたらひらめくことが出来るのか考えましたが、第1図の時点で▲6六角△8四歩の交換を入れた局面のイメージ(→参考図)を作っておけば、わりと読みの負担が軽くなるなと思ったわけです。9三に玉が逃げたとき、▲6六角の王手に対しては△8四歩の受けが一番嫌だと考えますしね。

補足として、第3図の局面、後手に桂馬もっていたら桂合いで唯一詰まないので、そのときは事故だと思って諦めることにします。
posted by こういち at 20:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年01月21日

本の通り指さなくなった理由

普段からNHK講座のテキストを買っているわけではありませんが、今やっている横歩取りの講座の内容を詳しく知りたかったので先週買ったわけです。しかし、載っているのは来月から行われる講座のものなので、うっかりしました。当たり前ですが、1月号を手に入れなければなりませんでした。

多分、次の講座でやると思われる4五角戦法の、先手にとって一番難しい変化を予習の意味もこめて書いておきます。1年前に僕が指した実戦からです。第1図が、東大将棋ブックスの本筋として書かれてある▲5四歩とした局面より。

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第1図以下の指し手
△5九龍▲5八桂△5六香▲4六玉△5八龍▲5三歩成△3四桂(第2図)

以前にも書きましたが、第1図の▲5四歩はよくある反撃の筋ではあるものの、この局面においてはとても怖い手。△5九龍の王手に桂合いするしかなくなるからです。ちなみに『羽生の頭脳』だと第1図では▲5四歩ではなく、単に▲8三角なんですが、これは△7二銀とされて先手相当勝てないですね。馬は作れるけど、その馬を狙われて、あれやこれやで苦しくなります。よって、先手勝てないというのが自分の中での結論です。

本題に戻って、▲4六玉には△4四金とするのが東大将棋ブックスで解説されてある手順です。本譜は自然に△5八龍としています。これはこれで先手も相当対応が難しいところ。以下▲5三歩成の一手に△3四桂が厳しい王手。

第2図以下の指し手
▲5五玉(第3図)

△3四桂の王手には、実は▲5五玉しか生きる道が無いんですよね。右に逃げるのは▲2五金で駄目ですし、真上も当然△4七龍から詰まされてしまいます。



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第3図以下の指し手
△6四金▲4五玉△4七龍▲3四玉△3三歩▲同馬△同銀▲同玉(第4図)

第3図より△4四金は馬切っても勝てそうですし、▲6六玉とするのが冷静か。本譜△6四金から△4七龍の王手を許しますが、金を1枚使わせて入玉コースが見えてきた格好です。△3三歩に対しては▲2四玉と、できればやりたいですが、△4四龍▲1三玉に△2三金で詰まされてしまう落とし穴もあるので注意が必要です。なので△3三歩にはわかりやすく▲同馬が最善手。

実戦は第4図の△4四龍以下、5三のと金を掃われてしまったものの、入玉が確定し先手が負けることはなくなりました。王手しながら、玉を守れるのも大きいですね。ここまで進めば先手勝ちは明らかです。しかし、この局面に至るまでに「この一手の受け」の連続を強いられ、綱渡りのような手順を求められます。もし、他の指し手でも先手戦えるなら、できれば他の手順で勝負したいですよね。この将棋依頼、第1図の▲5四歩の定跡は指さなくなりました。
posted by こういち at 20:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自戦記

2009年01月20日

ゴキゲン超急戦△7二玉の変化

昨日は久しぶりに駒落ち村の活動に参加しましたが、精細を欠いた将棋を指してしまい(いつものことですが)、ひどい目にあいました。将棋講座テキストの付録に付いていた蛸島女流の3手詰めを、事前に全問解いて準備万端だったのですが、上手くいかないものです。

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今回はちょっと古い定跡のゴキゲン中飛車超急戦の変化から気をつけておきたい手を書いておきます。今月の24高段者の将棋から現れた形です。第1図の1手前、△7二玉までが定跡。対して▲6三桂成(定跡は▲2三角)の強襲と進んでいます。

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第1図以下の指し手
△6三同玉▲1八角△5四歩▲6六香△7二玉▲5五歩a△5一金右(第2図)
a・・・▲6一香成は△同玉で龍取が残り先手敗勢

この手が成立するならば、その直前の△7二玉が無駄な手となるので、ある意味理にかなった一手です。しかし、先手の攻め自体、無理気味なので、正しく後手に対応されると先手苦しいです。ということで、第1図の時点で後手優勢となります。

▲6三桂成の狙いは玉を危険地帯に誘って▲1八角の王手。ただし、その狙いを行うにしても、先に▲6六香と打っておくのがより良いですね。多少、せこいですが第1図以下、△6三同玉の一手に▲6六香とすれば、△6四歩(正着は△7二玉)が後手の選択肢として残るからです。▲6六香に△6四歩は疑問手で、▲1八角が決まります。

本譜△6三同玉に▲1八角には△5四歩と受ける一手。それから▲6六香と打っても、後手に歩がありませんから、▲6六香には△7二玉の一手となります。すなわち、後手が受け間違ってくれる期待値を考慮するならば、先に▲6六香を打ってから▲1八角の王手が最善ということになるんですよね(結局、後手に正しく応接されると先手駄目なんですけど)。

進んだ第2図の△5一金右があらかじめ香の効きから交わしておく好手で、後手優勢となります。補足として、僕くらいの棋力なら、第2図から龍切って▲6三銀でまだやれそうにも見えますが、手順に△8二玉と逃げられますし、飛車1枚では手になりませんので、先手ハッキリ負けです。
posted by こういち at 21:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月19日

昨日の将棋から

さすがに一週間以上更新が離れると更新するのが面倒ですね。昨日やろうと思えばできたのですが、布団に頭から潜り込んでしまいました。そういえば、先週あたりに復刊ドットコムからのメールで将棋本が何か復刊された通知がありましたが、残念ながら興味のない本でした。数年前に伝説の『角換わり腰掛銀研究』の復刊を望んで投稿したのですが(下画像)、復刊される雰囲気は無さそうです。残念。

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ということで、昨日の王将戦の最新角換わりについて少しだけ書いておきます。滅多に僕は指さないので、定跡もそれほどわかりません。

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第1図は▲8四飛型角換わりから、後手△7六歩からの変化。村山本には、これが後手の最終手段と書かれてあるので、この近辺からが今後のテーマ図となりそうです。図以下、実戦は▲同玉としていますが、▲同金も先手十分として書かれてあるので、有力だと思います。第1図以下▲同金に△3六歩は▲3三歩成△同桂▲3四歩くらいの攻め合いでも、先手勝てそうですね。

進んで第2図の▲7二角が棋譜のコメントに書かれてありますが、疑問手だったようで、ここで形成に差がついてしまった形です。ここはやはり▲2五桂の一手。何か嫌味つけてから▲2五桂と飛ぶ変化はあるとしても、他の手では先手駄目そうです。第2図の▲7二角に変えて▲2五桂の手には、金を逃げる一手なので、そこからどう先手は手を作っていくかの戦いになりそうです。歩四枚持っているのは大きいので、なんとなく先手良しになりそうですが。
posted by こういち at 20:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月09日

しばらく更新休みます

すいません。パソコン環境が変わるので更新できなくなります。次回、更新するときは多分19日月曜日からになるかと思います。
posted by こういち at 19:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年01月08日

△1四歩型について

なんか昨日スポニチのサイトを見ていたら久保八段の棋王戦挑戦の記事が載っていました。主催社なら分かるのですが、関係ありませんし、竜王戦の話題が大きかった影響があるのかなと思ったりもしました。今日は新山崎流△1四歩型のことについて、書いておきます。そろそろ新山崎流の新しい定跡のページを作っていきたいけど、12月27日の更新が予想以上に大変だったので、手がつかない状況です。

今回は内容が長くなってしまったので、実戦例も用意しました。こちらも合わせて参考にどうぞ。

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第1図が、今は(多分)指されていない△1四歩型の定跡型です。村山本には第32期棋王戦、佐藤・中座戦の実戦例を元に「先手ペース」という結論で締めくくられています。

それはおいといて、△1四歩型に対して▲4六歩として、先手が攻めを継続させる手も有力。この実戦例も一時期流行したようで、将棋倶楽部24の高段者の対局でも何回か目にしました。ただ、第2図の△5四角が好手で『最新戦法必勝ガイド』には後手優勢で終わっています。とはいっても、これはこれで一局の将棋にも思えます。



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ちょっと進んで第3図が後手指せるという局面ですが、後手の囲いも見た目よりも脆いので、実際のところ形成は本当に先手悪いのかという疑問が残ります。図より▲8二歩と桂馬を取りにいくのですが、桂馬を取ると▲3四桂が厳しいので、実は先手良いんじゃないかと思っていた時期がありました。第4図のように▲3四桂の筋を受けてくれれば先手優勢ですが、第3図の局面は、やっぱり後手良いと現在はそう核心しております。この辺りについては棋譜をご覧ください。

いずれにしても、先手はこの定跡を選ぶ必要もなくなったわけでして、第1図の△1四歩に対して先手は、かなり気楽に指せることができそうです。新山崎流は形をあまり決めていないから、攻め筋が豊富なので良いです。何か後手対策を練ってきても、また新しい指し方で後手の陣形を攻略したり、そんな流れできていると感じます。
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2009年01月07日

角換わり棒銀続き

今回は12月7日に書いた投稿の続きを。『羽生の頭脳7』P.34の先手優勢と書かれているところが第1図です。青野九段の棒銀の本(創元社)は持っていないので、もしかするとそちらに書いてあるのかもしれません。今度本屋に行ったとき確認しておかなければ。

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第1図以下の指し手
△2二金▲3四角成△1九角▲2七飛△3三金▲1二馬(第2図)

第1図より自然に指すなら△3三桂ですが、それは▲2四飛で先手十分。といっても、実践的には後手もやれそうかな。途中の▲2七飛のところは▲5八飛も定跡ですが、これは△2八銀で後手不満ないと思います。それはおいといて、定跡通り進めると第2図の直前の△3三金まで進むわけですが、ここで▲1二馬(=第2図)とされた時の後手の指し方が悩ましかったりしますね。2一の桂はほとんど受からない状況なので、ここで後手は手を作っていかなければなりません。苦し紛れの△1二同飛では▲1二同香ではっきり後手敗勢です。

第2図以下の指し手
△1七歩成▲同歩△1八銀(第3図)

△1七歩成は狙いとしては単純ですが、この一手角換わりをある程度指しなれてる人でないとなかなか思い浮かばない手だと思います。そもそも次の狙いである△1八銀自体がどちらかというと筋悪の手なので、ことさら△1七歩成が候補手に挙がらないはず。補足として△1八銀か1二の角取って△1八角か、どちらもあるところですが、僕の経験上、単に△1八銀が最善だと思われます。


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第3図以下の指し手
△3五銀▲5六飛△2九銀不成(結果図)

第3図より一回△3五銀として、飛車を追い払っておくのが部分的な定跡で最善手。単に△2九銀成だと、▲同飛車と取ってくれれば△3七角成でうまいですが、▲4八金とされて困ります。かなめの角と銀が凝り形。

先手の飛車の成りこみは大きいですけど、例えば△4四銀と受けてしまうと、形成は混沌としますね。▲2一馬くらいで互角でしょうか。成りこみはそれほど怖い手でもないので、たいてい放置して攻めを継続させるのが正解です。桂馬を取った第4図の局面は後手優勢ということにしておきます。
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2009年01月06日

ゴキゲン超急戦

渡辺・谷川戦つながりということで、最近行われた棋聖戦の将棋から、ゴキゲン中飛車超急戦の将棋をちょっとだけ取り上げてみたいと思います。最新の定跡です。

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第1図がちょっとした分岐のところ。△5七歩のところ△2七角と打つのが村山本P.131に載っている定跡(多分、羽生対久保棋王戦の手順)ですが、本を読んでみたところ、これは後手駄目そうですね。ということで、△2七角以外の変化を指さないと後手が負けそうです。そこで図の△5三歩〜△2四角(これも定跡)。これが現在のゴキゲン中飛車超急戦の最新型となりそうです。

第1図以下の指し手
▲5七同金△2四角▲4六歩△8九馬▲8一銀不成△4五桂▲5八金引△5七香▲7五桂△7一玉▲7二銀成△同金▲6三香成△6七馬▲7二成香△同飛(第2図)

△4五桂にじっと▲5八金引としたところで、前例から離れた局面。△4五桂の金取を放置して▲7二銀成から清算してしまっても先手勝ちそうな気はしますが、どうも先手足りないみたい。ということで、簡単には清算しないで、金を逃げてから▲7五桂と打つのが最善っぽいです。そして、第2図が竜王のブログで載せられてある局面となります。結果は先手負けだったみたいですが、正確に指せば先手の勝てそうな気がしますけどね。ブログの記事の通り、△3二飛が先手玉の詰めろになってしまうので、ならばと▲6三右桂成△3二飛▲7二銀△同飛に▲3一龍と銀を取って先手勝ちじゃないかとひらめきましたが、どうも銀を渡すと先手玉が詰んでしまうようです。

ちなみに第1図から第2図の棋譜はまだ新聞にも掲載されていないと思うので、僕が勝手に想像で作りました。そんなに変化の余地もありませんから間違っていないと思います。
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2009年01月05日

絶妙の△1四歩について

昨年のNHK杯・渡辺対谷川の一戦から、最新の一手損角換わり対早繰り銀の将棋を書いておきます。最近発売された村山五段の『アマの知らない最新定跡』もすぐ絶版になるんだろうなと、改めて思ってしまうそんな一局です。

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第1図の一手に解説の山崎七段は「3時間くらい考えて指せるかどうか」と言っていましたが、これは意外と順位戦棋譜速報見ていれば思い浮かぶ、有名な定跡だったりしますね(村山本P.40のところ)。しかし、この定跡の最初の部分は山崎七段が先駆け的な存在だったはずなので、解説はとても参考になるものでした。

少し定跡(本)と違うのは、定跡は先に△4五桂▲4六銀の交換を入れてから△1四歩ですが、本譜は△4五桂と飛んでいないのが新しいところ。どのみち▲1五角の筋を消す△1四歩は必要な一手なのですから、桂馬飛ぶよりも先に指しておいた方が本筋という感じがしますね(▲1五角の筋を消さないといけない理由は、実戦でもそうなりましたが、△3七桂成△3六歩の筋を狙いたいから)

ただ、一番注目するところは第2図の△4四銀(定跡は5四に銀を打つ)としているところでしょうか。こちらに打っておくと5三の地点守っているので、△3七桂成の強襲もやりやすいです。その△4四銀に対して、▲3四角(=第2図)と打っていますが、少し先手が急かされている感じにも映りますね。第2図以下、実戦の△5四角までは谷川九段の研究範囲という感じがしました。形成うんぬんは微妙ですが、これなら後手不満のない戦いでしょう。
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2009年01月04日

対局時計

絵をアップするのも今日で最後にします。それなりに楽しかったかも。最近パソコン重いからソフトを立ち上げるのも億劫でしたけど、慣れればそれほど気にならないですね。

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そういえば、僕がまだ若かりし頃、CDのトレイを開けるボタンとか、やたら大げさに振りかぶって押す癖があったかもしれません。そういう影響があるのか無いのか、対局時計のボタンとか見てると無性に押したくなる欲求が胸の奥から沸いてきますね。こぶしを作って縦に振り下ろしたい。思い切り強く。さながらクイズ番組の早押しのように。

将棋も、そんな強気な気持ちで取り組めるように、より一層頑張りたいと思います(無理矢理つなげました)。
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2009年01月03日

今年の目標

月曜日からまたいつも通り将棋のことについて書いていこうと思います。今日はどこかのお店で福袋買おうと思ったんですけれど、さすがに3日目ということで、良いものありませんでした。無印良品のが欲しかったのですが残念です。

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ということで、将棋世界を買おうか迷ったけど特に見たい記事もなく、パスしました(普段から買っているわけでもないですが)。それと、将棋本のコーナーは常に目を光らせてはいるのですが、なんとなく鈴木大介八段の最近発売された中飛車の本は売れている感じがしますね。最近、中飛車が多いのもそのせいでしょうか。先手番のときの対中飛車は、そこそこ指し方は決めているので苦にならないのですが、後手番のときの指し方が少し勉強不足なので、そこは早いこと定跡を覚えて克服しておきたいです。

と偉そうなこと書いておきながら、来年の今日になったら、去年は何も勉強しなかったなと嘆いているんでしょうけれどね。
posted by こういち at 23:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | その他