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2009年02月28日

4年前の将棋から

昨日、棋譜再生のやつを編集しやすいように少しだけhtmlファイルを変えてみました。テストついでにリンク貼っておきます。棋譜は4年前の僕の自戦譜です。結構お気に入りだったりします。

http://www.koichi.jp/shogi/kifu/files/090208.php
posted by こういち at 23:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | 自戦記

素人早石田

今月も今日で終わり。ブログの移転したり、居飛車党宣言の更新したり、なんだかんだ言いながら結構やりました。来月からはペース落としていきますので、よろしくお願いいたします。

今日の記事のタイトルは誰かに怒られそうですけれど、個人的には一番しっくりくる名前です。少しだけ棋王戦第2局のことを書いておきます。

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第1図のところで、既に実戦例が無いような感じ。棋譜だけ見せられたら、プロが指しているとはとても想像つきません。意味は、▲8五飛からの飛車交換と桂の活用くらいでしょうか。本譜は△6八玉に▲2二角成から乱戦になりました。色々指し方あると思いますけど個人的には第1図で、△7四歩として、以下▲同飛△7三金▲7四飛△7四歩と手厚く指したいですね。最後の△7四歩はすぐ打つ必要ないかな。

第2図は、形成が先手に傾いたと思われる局面。この角打ちが△7六桂を防ぎつつ、かつ詰めろ金取りです。少し後手良いのかなと思いながら観戦していたので意外でした。この角を打たれないようにするために、早めに△7六桂と打ってしまえば良かたんじゃないかなと思いましたが、それだと△7六桂が詰めろにならず、逆に先手に詰めろかけられて、ハッキリ1手負けでした。
posted by こういち at 19:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月27日

△3三金打が自分に指せるかどうか

久しぶりに居飛車党宣言の更新を行いました。モチベーションが激しく下がったので、定跡ページの次の更新は半年後くらいを目処にと思います。コメント付きの棋譜なら、それほど苦労しないので、次はその辺りをまとめてみようかな。

今回は24で観戦していた終盤戦の将棋から、気になる一局を取り上げたいと思います。後手視点ですので、盤面はひっくりかえしています。

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第1図は後手かなり優勢の局面。ここに至るまでの手の流れや駒の損得で、その形勢判断は間違いないと思っていました。しかし、図の局面は歩頭に金を打ちつけて、あやしく後手玉に迫っています。狙いは2三の地点に空間を空けて△4二金。ここで弱気になってしまうと、つい△3三飛などと打ってしまいそうです。また、△4九飛成の誘惑もあるため、間違いやすい局面かと思われます。だから、例え優勢の局面でも勝ちきるのは大変ですね。

第1図以下の指し手
△2四同歩▲4二金△3三金打▲3二金△同銀▲4二金△4一銀(第2図)

△2四同歩▲4二金に△3三金打が唯一の受け。ここ、けちって△2三香なんかと埋めると▲3二金から後手玉詰んでしまいます。そして、最後の△4一銀が最強の一手。角を手持ちにしたので、先手玉に△4八飛打からの詰めろが発生しています。つまり第2図の局面は、後手勝勢となります。この第1図〜第2図までの後手の手順は本当に最善の応手で、自分が後手をもって、そのように指せるのかというと全く自信がないですね。
posted by こういち at 20:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年02月26日

後手優勢にしたいけどならない

ちょっと昨日から、定跡から外れた部分の検討をしていて、後手良くなってほしいのに、どうやっても後手良くならなくて困っていたりします。定跡を外しているのは先手なので、それなら後手良くなるはずだという前提のもとにです。第1図がその問題の局面。

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新山崎流のやつですが、この▲6六角の両取りに対して△7五歩はこの一手。両取り逃げるべからずで、本当は後手として一番早い攻めの△2六歩を指したいところですが、8四の飛車の横効きを通しておかないと、いろいろ不都合があるから仕方ありません(飛車の方を取ってくれれば後手勝てます)。

従って、第1図以下△7五歩▲3三角成△2六歩▲5五桂と進み第2図。これは既に後手負けの将棋で、▲5五桂が地味に受からないです。なので、▲3三角成のところで、一回受ける必要があります。その受けが△5二玉と△3二歩の2択。本来は△5二玉と指したいんですけれど、▲8五金と飛車を無理矢理取りにこられたときが困ります。飛車取られると、王手馬取りの筋があるんですよね。△3二歩は手順に香車も取られて、駒の損得は3枚換え。これは「後手良し」の局面だと、とても言えないです。
posted by こういち at 22:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月25日

先手ゴキゲン急戦対策

今日の王将戦第5局は先手ゴキゲン中飛車でした。棋王戦の挑戦者決定戦の2局、いずれも先手ゴキゲンでしたし、そろそろ本腰を入れて勉強しなければなと思っていたりします(そんなこと2年前にも言っていましたが)。とりあえず、良い機会なので急戦対策を少しだけ復習しておきます。第1図が問題の局面です。ちなみに今回は後手視点ですので、盤面を反転させています。

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定跡知らないと、この手が一番困りますね。普通に5筋の歩を交換されて、手順に5九まで飛車を引かれてしまっては当然、居飛車側は面白くないわけです。ということで、第1図以下△5五同歩▲同飛△3四歩▲7八金(→第2図)と進み、後手はそれを咎めにいきます。

ちょっと最後の▲7八金が曲者の一手で、正しく指さないとすぐ居飛車側が悪くなってしまいますから注意が必要です。ここから第3図までの詳しい手順と解説は『アマの知らない最新定跡』をご覧ください。


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第3図は、その定跡本で後手十分とされている局面。とはいっても、現状は飛車と銀・香の2枚換え。ここから上手くまとめるのは大変です。相手は低い陣形ですから、飛車の打ち場所が無いのは辛いですね。さらに玉の位置が不安定なのも怖いところ。

第3図以下の指し手
▲4六銀△3四馬▲3六香△2五馬▲3一香成△同金▲3七歩△5六歩(第4図)

この手順は24の実戦例からです。▲4六銀としっかり受けておくのがなかなかの一手で、以下△5三桂成では▲2六香なり▲3三馬なり馬を消されて、後手の駒損が拡大してしまいます。従って嫌味な歩を払いますが、▲3六香と打たれて正直形成は良くわからないですね。ちなみに▲3六香が嫌だからといって、他の手をやっても結局▲4五銀〜▲4四香と金か銀かどちらか剥がされますので、仕方のないところです。

第4図より、実戦は▲4八銀だったので△5七歩成から後手良くなりましたが、ささやかな駒得を活かして手堅く▲5八歩で良かったのではないかと思います。
posted by こういち at 20:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月24日

早囲いで得した一手

昨日書いた記事に関連して、先手の矢倉早囲いに後手が普通に駒組みしたらどうなるかを検討してみます。実戦例は今月の6日に行われた順位戦からです。第1図はちょっと気になる局面です。

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もし先手が熊るなら、このタイミング。第1図で実戦通り▲6五歩と突いてしまうと、十中八九後手は△8五歩ですから、そこで▲9八香だと△6四歩と反発され、これは先手苦しくなります。なので、第1図のところで▲9八香なのですが、これもちょっと怖くて、以下△9七桂▲9九玉△8五桂▲8八銀△9五歩で、角がつまってるのが祟るかもしれないし、どうなるのか判然としません。

実戦は穴熊にはしないで、▲6五歩から▲3五歩と仕掛けていきましたが、終盤入り口付近の第2図では、かえって後手1手の遅れがプラスに活きてるんですよね。普通の定跡型なら、第2図の局面は△9五歩型になってますから、△8六歩の突き捨ても、それほど怖くないということです(9五に桂馬打てないから)。

だから早囲いで得した一手を最大限に活かすなら、穴熊が一番じゃないかなと思ったるするわけです。第1図で▲9八香は危なくないのか、少し考えてみたいところですね。
posted by こういち at 21:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月23日

メモを見て

自分を客観的に見つめることって意外と難しいと思います。既に将棋の情熱なんて冷めていたと思っていたけれど、まだ意外と残っているようです。

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いつもならkifu for windouwsのコメントに直接メモっていくところですが、日曜日はあいにくパソコンが使えなかったため、メモ帳に書きながらNHK杯を見ていました。その時は、別段どうも思わなかったですけれど、こうして丁寧に書き写したメモを今見ると、わりと一生懸命なんだなと、自分で言うのもなんですが、そう思いました。もう限界だと嘆いていましたが、なんとなく今年中には三段にも到達できそうだし、頑張れる気がしてきました。
posted by こういち at 22:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

早囲いに対する後手の方針

藤井九段が矢倉の早囲い指すようになってから、少しだけその戦法を目にする機会が増えましたね。この間のNHK杯でも早囲いの将棋でした。後手をもったとき、その早囲いに対する指し方が悩ましところ。咎める指し方をするのか、咎めないで普通に指すのかの問題です。

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第1図がその早囲いを目指す第1歩。一昔前の駒組みはこちらが主流だったはずです(現在の主流は▲7八金)。早囲いを気にせず、普通に駒組みしても一局の将棋には違いないですが、やはり咎めるときは咎めないと、棋理に反しますよね。矢倉党を目指すならなお更こだわりたいところです。

これを咎める一つの作戦に第2図の矢倉中飛車があって、これが一番良いと思うんですけれど、不思議とこのような将棋で指している人見かけません。もともと相矢倉は後手から誘導して成り立つ戦法ですし、濃密な矢倉を指したいのに力戦調の将棋になってしまうのは極力避けたいからだと思われます。

とりあえず、自分が後手をもって第1図の局面に遭遇した場合、先手に1手得させるの承知で普通に駒組みをしています。ある程度ガイドラインが敷かれてきたら、その指し方に移行しようかな。
posted by こういち at 20:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月20日

2日更新しません

土曜日・日曜日は都合により更新できません。次に投稿する日は月曜日になると思います(モチベーションあれば)。今日の分は、22時くらいに投稿されるようにセットしてあります。
posted by こういち at 23:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | その他

ブログ見ていて

所司七段のブログに、矢倉の定跡型の自戦記が載っていました。興味深く読んでいたのですが、ちょっと違和感のある手順だったので、その辺りについて書いておきます。今月5日に書いた記事と近い内容です。まずは問題の局面が第1図。既に先手不満というのが僕の中での結論です。

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この第1図は一目、候補手は▲2五歩の一択で、▲2五桂はできないというイメージがありますね。▲2五桂以下、△4二銀▲3五歩と部分的な定跡通りの進行でも、△7三桂の一手が入ってある分、ちょっと後手得だと思います。

それは置いといて、▲2五桂には△4五歩が一番気になるところ。この形において(=△5三銀型)、▲4五同銀と取れないようでは駄目で、例えば▲3七銀と弱気に引いてしまうと参考図のような形になり、これは先手負けです。身動きとれないですから、後手に好き勝手やられます。

第1図以下の指し手
▲2五桂△4五歩▲同銀△1九角成▲4六角△同馬▲同歩△5九角▲3七角△同角成▲同飛△1九角(第2図)

△4五歩と反発すれば、手順は長いですがほとんど一本道の流れです。


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第2図以下の指し手
▲3八飛△4六角成▲4四歩△4五馬▲4三歩成△同金▲4八飛△4六歩▲1九角△6四歩(第3図)

第3図から第4図に至るまでに、7三の桂馬が負担にならないかだけが、不安でしたが、とりあえず大丈夫そう。第4図まで部分的な定跡通りの進行で進めると、7三の桂馬はプラスに働きそうだし、中途半端な穴熊が先手にとっては弱点になりそうです(飛車が動けば7八の金が離れ駒になる)。

ということで、第1図の局面で▲2五桂と跳ねてきたら、すかさず△4五歩と反発して、自分から良くしにいくのが最善かなと思います。ちなみに、この変化の定跡については『矢倉の急所』にも載っていますが、『羽生の頭脳6』P.149〜が一番参考になります。
posted by こういち at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 定跡研究

2009年02月19日

攻める右玉が無くなって

今日行われた王将戦について書いておきたいと思います。最近、一手損角換わりに端の位を取った右玉で指す人、全く見かけなくなりました。わりと右玉の勝率良かったはずですが、やはりそういうのには理由があって、『アマの知らない最新定跡』には、右玉側が不満である結論が示されていました。時期的に竜王戦の決勝トーナメントの糸谷×増田戦辺りから姿を消した印象があります。ということで、羽生王将も端の位は取ったものの普通に駒組みしています。

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後手も普通に駒組みを進めてしまうと、端の位を取られている分だけ不満ですから、それがなるべく影響しないそんな指しかたをする必要があります。だから第1図の△3五歩は、少し突っ張った指し方に見えますが、桂馬の活用を封じて端の位が活きないようにした、ある意味理にかなった指し方に思います。

第2図は角換わりでは時々みる攻めかた。形成の良し悪しは別にして、こういう展開なら先手不満ないでしょうね。結果的に端の位も活きましたし、ここから数手進んだ辺りで先手に形成が傾きはじめた模様です。結果は後手完敗でしたが、第1図の指しかたもこれから増えそうだなと思う内容でした。
posted by こういち at 20:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月18日

4五角戦法(△8七銀)続き

本日、ちょっと朝にこのブログのサーバーの移転をやりました。何事もなく済んで良かったです。以前にも同じようなことして、今まで書いてきたブログの記事を消失してしまった苦い経験があるので、慎重に行いました。

今回は2日前に書いた4五角戦法の続きを書いておきたいと思います。第1図が、その問題の局面です。自然に見える▲6八歩は疑問手ということで、先手は攻め合いを目指します。

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第1図以下の指し手
▲3三香成△7八銀不成▲同金△同馬▲4八玉(第2図)

攻め合いなら▲3三香成から行くしかないので、第2図まではほぼ一本道。図の▲4八玉のところでは、先に▲3二成香△同銀の交換を入れてから▲4八玉でも、どちらでも構いません。

第2図以下の指し手
△8九馬▲3二成香△同銀▲6二歩(第3図)

最後の▲6二歩が急所の一着。こういう手が指せるか指せないかで、将棋の実力も香車1枚くらい違ってくると思います。筋中の筋。前回の先手負けの変化では、6筋に歩を使ってしまったため、このような手が不可能になっているのも見逃せないところです。


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第3図以下の指し手
△6二同金▲2二馬△3一歩▲1一飛△4一金▲3三桂(第4図)

図の▲6二歩に対して△同玉は▲6四歩。以下(1)△同歩なら▲6三歩で寄り。▲6四歩に対して△6八飛が一番の頑張りですが、これは粘るだけの手なので、その場合は先手もゆっくり指せば良いでしょう。▲6二歩に対して(2)△同銀は▲8二飛の挟撃も良いですが、▲3三銀からゴリゴリ行くのが安全でお勧めです。

従って第3図より△同金と取るのが最善ですが、これで大分後手玉を寄せやすくなります。以下、▲2二馬から迫って先手勝勢の局面となります(=第4図)。ちなみに居飛車党宣言のページでは△6二同金に▲8六飛を最善手としています。たしかに最善かもしれませんが、以下△6七馬が△5六桂以下の詰めろとなっていますので、そこだけ注意しなければなりません(そういう意味で、8筋に飛車を打つのはダブっていて少し筋悪)。
posted by こういち at 21:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月17日

2008年に買った本

今さらですけれど、昨年買った2008年刊行本をすべて載せておきます。わずか6冊と1冊の文庫本という、購入厨の自分にとっては大変少ない数でした。今年はさらに買う本は少なくなりそうで、物足りなさを感じますね。欲しいと思える本が今のところありません。

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年末に出た『矢倉の急所』と『アマの知らない最新定跡』が僕のなかでは良かったです。やはり中身の濃い定跡書は何度も読み返したくなります。しかし、7冊中5冊がマイコミの本。もう少し他の出版社のところも頑張って欲しいと思うのですが(特に浅川)、将棋の本なんて出してもほとんど利益は出ないでしょうし、現状では厳しいのかもしれません。将棋本のスペースがどんどん狭くなっているのは切ないものがあります。

『新鋭居飛車実戦集』と『関西新鋭棋士実戦集』は、何人かの棋士による自戦記本ですが、こういうのは結構良いと思うんですけどね。本にするのも簡単そうですし、需要はそこそこありそうな気もします。
posted by こういち at 20:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 将棋本

2009年02月16日

4五角戦法(△8七銀)

高段者の将棋観戦していたら4五角戦法をやっていた人がいたので、その定跡について少しだけ書いておきます。多分、将棋講座の影響で出現率多くなっているはず。

第1図が問題の局面。どちらかというとこの△8七銀は指す人が少ない定跡です。なので、結構先手も対策を忘れてしまいがちになっていると思います。

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第1図以下の指し手
▲7九金△6七角成▲6八歩(第2図)

今回は先手の受け失敗例をご覧ください。図より、最善は▲7九金。次善手は▲8七同金です。自然に見える▲6八金はやや疑問手で、△7九飛と打たれて食いつかれてしまいます。本譜▲7九金は飛車の打ち込みを防ぐ唯一の手ですが、当然△6七角成と馬を作られます。ここが先手にとって大切な局面。▲6八歩と受けるのは自然に見えますが、疑問手。ここは攻めあう▲3三成香が正解です。正解の▲3三成香の変化については、気が向いたらいつか書きたいと思います。

第2図以下の指し手
△7八銀不成▲6七歩△7九銀不成▲3三成香△7八飛▲5八桂△3八金(第3図)

なぜ▲6八歩が疑問手なのかというと、後手の猛攻を防ぐための受けになっておらず、ほとんど1手パスだからです。第2図以下、馬を見捨てて△7八銀不成が好手。先手の持駒に大駒しかありませんから、仕方なく▲3三成香と攻め合いを目指しますが、△7八飛▲5八桂に△3八金が、4五角戦法でおなじみの必殺の寄せです。


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第3図以下の指し手
▲8六角△6八銀成▲同角△4九金▲同玉△6八飛成(結果図)

当然△3八金を▲同金とは取れません。以下△6八銀成から先手玉が詰んでしまいます。よって、第3図より▲8六角が唯一の受け。これで受かっているようにも見えますが、△6八銀成から露骨に攻められるのが地味に厳しいです。結果図の局面は、わかりやすく後手1手勝ちの将棋となります。

<まとめ>
この将棋、先手にとって何が悪いかというと、▲3二成香△同銀としても後手玉に迫る有効な手段がないんですよね。4五角戦法で、先手が勝つ一つのパターンとして、例えば▲3二成香△同銀に▲3一飛と打って寄せていく形があります。しかし、後手の持駒に金がありますから、▲3一飛に△4一金とはじかれて手になりません。▲3一飛が打てないのであれば、後手に香車を渡してしまう罪の方が重いです。従って、後手に金を持駒に渡してしまう展開の時は、違う切り口から後手玉を攻略しないといけませんでした。
posted by こういち at 20:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月15日

新山崎流▲7七桂型(▲1六歩)

銀河戦(CS放送)が見られないので、棋譜しかわかりませんが、昨日放送された将棋は新山崎流の最新型でした。その放送された対局日が去年の12月10日で、前例の谷川×三浦戦が12月9日ということは翌日に指されていたということになりますね。とりあえず、前例を離れた問題の局面が第1図。

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第1図以下の指し手
▲2三歩成△同金▲7七金△同龍▲同銀△6七桂▲6八玉△7九桂成▲同玉△6七銀▲7八歩(第2図)

▲2三歩成△同金を入れてから、▲7七金と受けています。これに対して大人しく龍を引き上げてくれれば良いのですが、切るのが後手の最善手。以下、第2図までの進行が先手良しと検討されていた順で、ほぼ一本道です。しかし、結果的には第2図の局面は後手良さそうです。

第2図以下の指し手
△8七歩▲同角△8六歩(第3図)

△8七歩が手筋の垂らしで、これが詰めろ。この辺りで一回▲2一飛と王手するのも考えたいですが、△3一歩と受けられて現状は変わらないでしょう。△8六歩に▲4三角成も詰めろではありませんから、△8七角(詰めろ)とされて先手負け。従って、第2図〜第3図までは先手に変化の余地は無さそうです。


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第3図以下の指し手
▲7六角△同銀成▲同銀△7五歩▲6七銀△8七歩成(第4図)

△7五歩の叩きを手抜いて何かやりたいところですが、これを手抜くほどの厳しい反撃は無いですね。第4図の△8七歩成と、と金を作られた局面は後手必勝と言ってもいいと思います。この第1図からの順で、後手悪いとなってしまうと、本当に8五飛車戦法が絶滅しかねませんので、後手勝ちの結果には少し安心しました。

ということで、この変化は先手悪いと仮定すると、どこかで変化しなければなりません。そこで、有力なのは第1図より▲1三歩成とする手。これはなかなかの一手で、以下△7八角という強手があるんですけれど、▲6八歩△7六龍(詰めろ)に▲3九銀と耐えるのが有力です。次の▲2三歩成を楽しみにして。
posted by こういち at 09:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月14日

▲1七桂について

そろそろ順位戦は昇級・降級争いの将棋が多くなってきて佳境ですが、その分緊張感も伝わってきて面白いです。とくに昨日の松尾・先崎戦は感動しました。第1図は終盤戦。思わず格調高すぎだと言ってしまった局面です。

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ちなみに「格調高い」というのは棋譜に添えられてたコメントから便乗したものです。結構気に入ったので、これから積極的に使っていこうと思います。最近は郷田九段も△3三角戦法をやっていたりしますし、本当に正統派の将棋を指すのは松尾七段が最強でしょうか。是非昇級してほしいものです。

とはいっても第1図の▲1七桂は負けていれば緩手と言われかねない手だと思うので、実際のところどうだったのか。図より△8八歩成と大変わかりやすい攻めが後手にはあります。しかし、例えば△8八歩成▲同銀△8八龍のときに▲5五角と打たれると、わりと後手の攻め続けるのも難しく、だからその前に△6六歩と効かすことができるかという感じですね。(実戦は△8八龍▲5五角のあと△6六銀と捨てています)

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それにしても最終番の第2図で1七の桂が働くことになるとは夢にも思いませんでした。こういう将棋って格好良いなと思いますね。また、負けはしたものの、先崎八段の全力を出し切った表情の写真が印象的で、絵になっていました。勝った人のも良いですが、僕はどちらかというと、負けてる人のくやしさとか葛藤が伝わってくる写真の方が心を打たれますね。反面、橋本七段の将棋には憤慨しました。もう少し頑張ってほしいかも。
posted by こういち at 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年02月13日

最新の矢倉から

先週の順位戦の木村×深浦戦は矢倉の最新定跡となりそうで、これからまた何局か見られそうです。24でも一局確認しましたし、今後が楽しみです。第1図が問題の局面。

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▲6四歩の突き捨てを入れるならこのタイミングでしょうし、これが悪手になることはまず無さそうなので、本筋といった感じがします。この手に対して、△6四同歩と取るか△同角の2択。△同角には▲6五銀が第一感ですけれど、△4七桂成▲3六飛に△3五銀と受けてくれない気がします。銀手放してしまうので、端攻めが厳しくならなそうだから、▲3六飛に△5三角とされそうです。とりあえず、△6四同角とする手も有力。

実戦は△6四同歩に▲1四歩△2七桂成と(部分的な)定跡通りの進行。普通は4七に成るのが自然ですけれど、先手の端攻めが見た目以上に厳しいので出来ないです。それにしても、この手は後手もったとき知らないと絶対指せないと思う。先手視点なので、わりと普通の手に見えますが、自分が後手をもって指そうと思うとかなり勇気が要りますね(成桂が遊ぶ感じなので)。

進んで第2図。とりあえず後手陣の端をへこませて先手まずまずの展開。結果的に、この端が大きかったです。それはおいといて、やっぱり気になるのは2七の成桂の存在で、△1八成桂と香を取るのは▲同飛と手順に飛車を活用されて1手の価値がないし、後手としては不満の一つです。ただ、飛車の働きを抑制していると見れば一応働いているのかな。第2図から、手が広いところだと思いますけれど、実戦の進行を踏まえたうえで、僕なら▲8八銀と一回補修しておく手をやってみたいです。しっかりした穴熊なら絶対▲6三銀と指しますが。
posted by こういち at 20:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年02月12日

コミックスタジオ欲しくなった

そろそろ表紙に飾ってあるお粗末な漫画を変えたいなと思っていましたが、適当なものでも結構時間かかるし、なおざりにしてました。それで昨日、タブレットについてたソフトにコミックスタジオが入っていたのを思い出し、せっかくだしそれで描いてみようという気持ちになりました。思った以上に手軽に綺麗にかけて、使ってみて良かったです。その内、大きさ調節して差し替えようと思います。

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posted by こういち at 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2009年02月11日

詰め将棋20問目

昨日、無理矢理5手詰めの詰将棋を2つ作りました。これでようやく20問できたので、コンテンツとしても一応形になったかなと思います。やはり16問と20問では景色が違います。しかし、久しぶりの更新は面倒臭かった・・・。ブログの手軽さが身にしみます。

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いかにも「詰め将棋作りました」という形が気に入りませんが、そこそこ考える問題になっているかなと思います。no.19は7手詰めにすれば、もっと良い問題にできる自信はあるのですが、5手詰めでは限られてしまいますね。no20の3五の飛車は、4五に配置した方が詰上がり図が格好良いんですけれど、そうすると初手▲3二龍と切られて、残念なことに詰んでしまいます。だからといって5四に角なんか置いて、その筋を消そうとすると、今度は香車に紐ついているという意識から、初手▲1二馬という手を鼻から考えてくれなくなりそうです。なかなか都合良く作れないものです。

問題ページ(回答はページ内にリンク貼っています)
http://www.koichi.jp/shogi/tsume/5te-05.php
posted by こういち at 12:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | その他

2009年02月10日

ゴキゲン超急戦(△2七角)

今日も少しだけゴキゲン中飛車超急戦の定跡について書いておきます。先週のC2順位戦で指されていた△2七角の変化です。第1図がその局面で、うるさい5五の桂馬を外したところです。

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多分新手だとは思うのですが、どうもこれは後手苦戦で以下▲同歩△同飛▲5六歩に△8五飛と進んでいます。この展開だとほとんどの人が先手持ちたいと思うはずです。そもそも後手としては、8九の桂馬は馬で取りたいはずなのに、飛車で取る展開になってしまうのではダブってしまいます。とはいっても、例えば第1図より▲同歩に△8九馬とかでは▲5四桂の王手が絶好で、結局△5五同飛が最善ということになってしまうんですよね。

そしたら、香車を切らないで、普通に△8九馬とした場合はどうなるかを第2図より調べていきます。次に△5五香と切り飛ばして△5七歩〜△4五桂〜△5七桂打が必殺の寄せです。

第2図以下の指し手
▲6三桂成△同銀▲6五香打(第3図)

この場合は、▲6三桂成が成立します。以下、筋悪ですが▲6五香打が地味に厳しい一手。2七の角が6三の地点を守っているので、一見、後手陣大丈夫そうに見えますが。


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第3図以下の指し手
△6四歩▲同香△同銀▲同香△6三桂▲3六銀(第4図=先手良し)

後手に歩がもう一枚あればなんでもない攻めですが、後手歩切れなため先手の猛攻が続いてしまいます。第4図の▲3六銀が冷静な一手で、角の効きを止めて先手優勢となります。第4図以下、△5六香(or△3六角成〜△5六香)は気になるところですが、▲6三香成△同玉に▲1三龍の王手が、飛車の効きを止める間接的な受けになるので怖くありません。

また、途中の▲6四同香のところで△6三香で合駒するのも、以下▲6三香成△同馬▲6六香で、結局馬を取られてしまう展開になります。馬を取られるだけならまだ良いですが、王様が上部に引っ張りだされて悪いことだらけですね。
posted by こういち at 21:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究