HOME > ブログ(更新情報)

2009年03月30日

最近気がついたこと

詰将棋で、同手数で同じ変化が2つ以上ある正解手順なのは、なるべく避けた方が良いみたいです。ビッグローブで配信されている将棋の番組の、『魅惑の詰将棋』(見ていませんが)で、それを知りました。それを教訓に、昨日作った問題が左です。(右は特に関係ありません。レイアウトの都合上)

090330a.gif090330b.gif

最初は7一に銀を配置していなかったのですが、この駒入れることによって、▲5二金△同金▲4一飛の手順は、最後攻め方に銀が余りますから、玉型の逃げ方は最善ではないということに出来ますね。ということで、No.21の正解は▲5二金△同玉▲4二飛△5一玉▲4一金の一つにすることができました。

そしたら、以前に作った問題で、最後飛車成でも成らずでも、どちらでも詰みという問題があるんですけれど、それも完成度の低い問題となりそうです。絶対飛車成で詰むようにするとか、最初から龍にしておくとか、そういう工夫をしなければいけません。でも、最初から龍とか配置すると、龍とか馬の働きは強力だから、余詰めを気にしなくてはいけなくなるんですよね。実際、そういうので苦労すること何回かあります。
posted by こういち at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

来期の楽しみ

今日の棋王戦最終局は、久保八段が勝って棋王を奪取。5度目の挑戦で始めてのタイトルです。たしか、それまでの4度のタイトル挑戦、すべて相手が羽生名人だったと思います。今日の将棋の内容はゴキゲン中飛車でしたが、最近丸山ワクチンがあまり良くないからか、居飛車側の作戦が流動的ですね。今回佐藤棋王が指した将棋も、あまり流行りそうな気配は無さそうです。今のところ、居飛車最強の作戦は超急戦(→振り飛車避ければ穴熊)かな。

090330.gif

久保棋王誕生ということで、俄然来期の順位戦B級1組が面白くなってまいりました。このリーグにタイトル保持者が3人というのは、珍しいかもしれません。前から、順位戦はB級1組が居飛車党が多かったので好きでしたけれど、今回はこと更楽しみです。贅沢言うと、ここに阿久津六段が加わっていれば、さらに良かったですけれど。
posted by こういち at 20:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2009年03月29日

パソコンのケース変えた

将棋の話題とは関係なくて恐縮ですが、もうすぐ4月ということで、今日は1日中パソコンのケースを入れ替えていました。色々悪戦苦闘して、ようやく2時間前くらいに終わりました。腰が痛い。

090329a.jpg  090329b.jpg

スリムケースだから、マザーボードはギリギリ。色んな線を無理矢理押し込んで、なんとか収まりました。ただ、CDドライブを入れる5インチベイのトレイが元に戻せなくなり、どうせ外付け使うから良いやということで、諦めました(左図)。しかし、今までパソコンのケース付属からの騒音がかなり軽減されたので、これからは将棋にも、もっと真剣に打ち込めそうです(強引に将棋と繋げました)。
posted by こういち at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2009年03月28日

早石田の続き

最近24の棋譜収集した記憶ないのですが、なぜか今月末の高段者の棋譜が幾つか保存されてありました。一体どこで手に入れたのか検討つきません。わりと記憶力には自信ある方なのですが、不思議です。ということで、ちょうどタイムリーな棋王戦第2局で現れた▲7五飛早石田の実戦例を書いておきます。第1図は、後手から良くしにいった△7四歩の局面です。

090328a.gif090328b.gif

図より、最善かどうかは別にして、▲7四飛としてしまっては11手目に▲7五飛とした意味がないので、勢い▲8五飛と行くべきだと思います。実戦は▲8五飛以下、△同飛▲同桂に△8二飛(=第2図)の自陣飛車が好手で、後手良しとなりました。第2図から、▲8六歩と守るようでは△8四歩でも、強く△7七角成とされても先手悪そう。いずれにしても、棋王戦のときのように先手から▲7三歩成△同銀の交換を入れないと、この先手の攻めは難しいですね。

そして、その▲7三歩成とするタイミングは3二の地点まで玉を進められてしまっては駄目そうで、その間までに先手は動かないといけない感じです。そう考えると、随分と忙しい戦法ですね。


090328c.gif090328d.gif

余談ですが、例えば第1図で平凡に▲7四飛とするのは、△7三金(=第3図)が感触の良い手で、もう負ける気がしないですね。鈴木大介八段風に形勢判断をするなら、既に第3図の局面は居飛車大優勢です。そもそも後手指す手がこれと言って見当たりません。美濃には囲いづらいし、▲5六歩なんかと飛車の横効き止めてしまっては、飛車をいじめて自然と後手が良くなりそうです。

無理して棒金にする必要もないので、第4図のように中央に金を寄せていって、あとは盛り上がっていけば良さそうですね。
posted by こういち at 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月27日

詰将棋の思い出

そういえば、この間将棋雑誌の詰将棋を解いていたのですが、全く解けないものだから、頭にきてその雑誌を壁に叩きつけてやりました。普段温厚な僕でも、初心者用なんかと書いていてはいけません。しかし、知らない詰み筋がまだたくさんあるんだなと思うと、もっと解かなければいけないなと反省しました。ちょっと気が重いです。

090327a.gif090327b.gif

A図がその「初心者用」と書かれていた問題の部分図(詰将棋の問題をそのまま貼り付けるわけにはいかないので)。NHK杯の聞き手をされている(た)人の作品です。何手詰めかは書かれてありませんでしたが、考えていくうちにそれが5手詰めであるということは、分かってくる問題です。現状3手詰めですが、こんな詰み筋、初めて見ました。

話は変わりますが、以前僕が指した実戦で、1間龍の形を作ったから、これは詰みだと自信満々に指していたけれど、実際はすっぽ抜けていて詰んでいなかったという将棋があります。しかし、あまりにも自信満々に指していたものだから、相手も受け間違ってくれて詰んでしまったという残念な内容でした。B図は、『勝浦修の詰将棋道場』の問題からですけれど(実際の問題は9手詰めで、B図は途中図になります)、やはりこういう問題を苦手としているからだと、その時思いましたね。もう少し頑張らないと。
posted by こういち at 21:26 | Comment(8) | TrackBack(0) | その他

2009年03月26日

すごかった△5二金打

将棋連盟のサイトが不調です。レイアウトが崩れてたり、表示されなかったりしてます。どうしたのかなと思ったらグーグルの急上昇ワードに「王将戦」の文字が。これのせいでアクセスが急激に増えてパンクしてしまったのでしょう。でも、せっかく将棋ファンを取り込むチャンスなのに、連盟のサイトが繋がらないのでは勿体ないですね。今日は、昨日の続きを少しだけ書いておきます。

090326a.gif090326b.gif

昨日第2図から△2七歩成という攻め筋があると書きましたが、王将戦の棋譜コメントに全く同じ手順が示されていましたね。自分もなかなかのものだなと少し自信になりました。それはおいといて、第3図の局面。玉逃げるのは▲5一飛成で詰みですから合い駒するよりありません。ここで羽生名人が指した△5二金打がすごい手でした。後手玉だけ見れば、誰でも打てる平凡な手ですけれど、先手玉に△5九金からの詰めろがかかっているんですよね。金を合い駒に使ってしまえば、当然その詰めろが消えてしまう分けです。だから誰でも金ではなく、△5二桂と受けてしまうはず。

この△5二金打が好手で、ずっと取られてしまいそうだった銀が7四の桂馬まで食いとって、すごい働きをしました。こんなことなら、早い段階で▲6二桂成と銀を取ってしまった方が良かったですね。この第4図の局面で、はっきり後手優勢になりました。
posted by こういち at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年03月25日

今日の王将戦

今日はじまった王将戦最終局について少しだけ触れておきます。戦型はなんと、8五飛車戦法。羽生名人の8五飛車戦法は、僕の記憶では4年前の丸山戦(竜王戦)以来でしょうか。最近ではB1組から昇級を決めた、高橋九段の将棋も8五飛車戦法でしたし、また横歩取りの再燃を期待したいです。

090325a.gif090325b.gif

第1図がよくある定跡型から少し離れた局面。一応実戦例はあるみたいですが、普通は横綱の▲4六歩ですね。ちなみに横綱という表現は深浦王位の著書から拝借しています。▲7七角は、次に▲6八銀〜▲7七角成〜▲7七銀と進展していく感じ。▲7七銀まで組まれてしまうと、後手は身動き取れなくなりますから、動くなら第1図のタイミングが一番だと思われます。本譜は△2五歩と一回叩いて、△7五歩と仕掛けました。

進んで第2図が封じての局面。ここで▲4六角が有力だそうです。最初2四の飛車が目標になっているし、攻めは細いしで後手苦しいと見ていましたが、よく調べてみると△2七歩成▲同飛△3七桂成という攻め筋がありますね。飛車取られるんですが、△1五角の王手飛車ラインがあるので、なんとなく後手も戦えそうな気がしてきました。

具体的な手順としては、第2図以下▲4六角△2七歩成▲同飛△3七桂成▲2四飛△3八成桂です。次に△4八成桂〜△1五角の筋です。ということで、2四の飛車を無理矢理捌いてしまうのが、僕としては良い感じに映ります。
posted by こういち at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月24日

相横歩△2七角(実戦例)

昨日パソコンのCPUを変えたおかげで、とても動きが良くなりました。今売られているやつの中でも低速の部類に入る性能ですが、それでも今まで使ってきたセレロン3.2Gとは全然違います。

今日もとくに書くことないので、相横歩△2七角の実戦例でも書いておきたいと思います。今月指された高段者の将棋からです。第1図は24手目△2七角に対して、▲8二歩と定跡ではない手を指したところ。

090324a.gif090324b.gif

第1図以下の指し手
△4九角成▲同玉△2八歩(第2図)

後手玉を攻めるだけならば、この▲8二歩は一番早い手だと思います。ただし、持駒が瞬間、飛と歩しかないので怖すぎますね。第1図より△3八歩と△2八歩の2通りの攻め筋がありますが、本譜は後者の進行でした。

第2図以下の指し手
▲2八同銀△6九飛▲5九飛△3八金(第3図)

図の▲同銀に対して、すぐ△6九飛と打っていますが、ここは△2七歩も考えられるところ。以下▲同銀△2八飛▲3八銀△2七金でどうかですけれど、ギリギリ先手玉残っていそうかな。ただ、この変化も相当怖いです。本譜△6九飛に▲5九飛ですが、ここは▲3八玉もありそうです。以下△2七歩が激痛に見えますが、▲3九銀と頑張って耐えていそうです。いずれにしても、後手調子良く攻めてますが、切れるか切れないかの瀬戸際ですね。


090324c.gif090324d.gif

第3図以下の指し手
▲5八玉△5九飛成▲同玉△4九飛▲6八玉△2八金▲8一歩成△6二銀▲8二飛(第4図=先手優勢)

第3図〜第4図は少し手順は長いですが、ほぼ変化の余地は無さそう。▲8一歩成と先手に攻める番が回ってきて、その局面はハッキリ先手良しとなりました(あくまで自分の経験からですが)。

4五角戦法の定跡にもありますが、金が2八に行ってしまうと、たいてい先手に何かしらの勝ち筋がありますね。とはいっても、この2八の銀を取らないことには後手の攻めは切れてしまうので、仕方のないところだと思います。個人的には、先手が正確に指せば勝ちになるという見解ですが、その「正確に」というのが本当に高度なものを要求されるので、実戦的には後手勝ちやすい戦法かなと思ったりします。
posted by こういち at 22:12 | Comment(6) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月23日

昨日のNHK杯

昨日のNHK杯の決勝戦は楽しみにしてましたが、中盤辺りから寝てしまい、起きたらすでに終わりかけでした。解説の竜王が絶賛されていた△9四歩(=第1図)は見られて、とりあえず良かったです。それで、今日竜王のブログを見てみると△9四歩の局面にも、詰みがあったようです。

090323a.gif090323b.gif

とはいっても、20手くらいの詰みみたいで、30秒将棋では例えプロでも発見するのは大変だと思います。第1図以下▲6二金△同玉▲6一金の筋で詰むそうですが、▲6二金に△8二玉の変化も結構複雑です。本譜は第1図以下、▲2一飛成△5一歩▲6二金△同玉▲7三角成と進み、後手玉に詰みはなく、先手の勝ちとなりました。図の▲7三角成のところでも、実は▲6一金から同じ手順で、後手玉は詰みますが、▲2一飛成としてしまっては、もう▲6一金からの筋は切り捨ててしまうでしょうね。明らかに変調になりますし。ということで、事実上の敗着は▲2一飛成ということになりそうです。

第1図の△9四歩みたいな、相手に手を渡すという勝負術は自分も身に付けたいものです。こういうのは将棋の強い弱いに関わらず、結構有効だったりしますし。
posted by こういち at 22:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

テキスト買いました

今日はパソコンのパーツを少し入れ替えたのですが、起動しなくなってしまい、顔を青くしていました。なぜかパソコンを縦に置いたら、動いてくれて良かったですけど、しばらく更新できないんじゃないかと焦りました。

090323.jpg

来期で多分、NHK杯の聞き手が交代になるので、誰になるのか知りたくてテキスト買いました。しかし、それに関しての情報は載っていませんでした。また、次の将棋講座は表紙にも書かれてある通り、橋本七段の受けをテーマにした講座のようです。楽しみな内容ですが、これで半年間も続けられるのか疑問です。それにしても、橋本七段、正月辺りから激太りですね。イメージはとても大切ですし、もし本当に将棋の普及を考えられているのなら最低15キロは痩せた方が良いと思います。
posted by こういち at 21:50 | Comment(0) | TrackBack(1) | 将棋本

2009年03月19日

受け失敗例

まず最初に、連休の金・土・日は更新行いませんのでよろしくお願いします。今日は、2日前に書いた相横歩取り△2七角の続きみたいなのを書きたいと思います。前のやつは24手目でしたけど、今回は36手目に△2七角なので、状況が違います。後手の狙いをしっかり把握していないと、これも受けを間違いやすいですね。

090319a.gif090319b.gif

第1図の△2七角自体は特に新しいという定跡ではないはずです。この局面、先手にも銀を手持ちにしていますし、△4九角成の強襲もそれほど怖くありません。にも関わらず、前回の角切りの強襲を恐れて、例えば銀を手持ちにしているばっかりに▲5八銀なんかと弱気に受けてしまうと、ひどい目にあいます。後手の狙いは△2八と と引いて△2九飛と打つのが狙いですから、参考図のように進むと、先手苦しい形成となってしまうわけです。


090319c.gif090319d.gif

かといって、第2図のように▲3八銀と先手を取って受けようとするのは、これは悪手で△4五角成でいきなり先手必敗形となってしまうわけです。以下▲2五飛が厳しい反撃に移りますが、△6六桂と打たれて、しびれています。この△6六桂は、普通の相横歩の定跡で出てくる筋ですから、知っていないと絶対駄目ですね。

ということで、後手の狙いを知るうえで、今回は先手の受け失敗例を紹介しました。次回から、最善の対応について書いていこうかなと思います(いつになるかわかりませんが)。
posted by こういち at 18:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月18日

昨日の順位戦

今日行われた棋王戦は、四間飛車対急戦の将棋で佐藤棋王の完勝。ちょっと終盤は一方的な内容でした。一時期、あんなに強かった久保八段も最近は失速気味な感じです。それよりも、昨日は昇級してほしかった広瀬五段が負けて、昇級を逃してしまって非常に残念でした。上のクラスでの将棋を見たかったです。絶対通用すると思いますし。

090318a.gif090318b.gif

その昨日の将棋から。第1図大駒を捌いて、終盤の入り口辺り。銀・桂・香と角の交換で先手の駒得。これで先手悪いはずがないと思っていました。しかし、実際の形成は既に先手劣勢だなんて、その時は夢にも思いもしませんでした。

第1図から第2図のように進み、以下▲3四桂△同桂▲3五金△同馬▲同香と馬を消すことができましたが、貴重な攻め駒2枚使ったのは痛かったです。ここから、先手の攻めが目に見えて細くなってしまいました。先手からしてみると、いつでも4筋の突き捨ては利くし、4二の角は格好の攻めの目標になってるしで、形成悪くは見えないんですけどね。

結局のところ、第1図で先手悪いということを理屈で考えるなら、3三の馬が桂と香の働きを押さえ込んでいる形なので、苦しいのだと言うことでしょうか。馬の存在は偉大です。
posted by こういち at 22:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月17日

相横歩のやつ

今日も特にこれといって書くことないので、まだ検討している途中ですが、相横歩の24手目△2七角の対策について紹介したいと思います。プロの実戦例でも1局あるのですが、今まで北浜・真田戦の将棋だと思っていたんですけれど、全く見つからず困っていました(対局者が間違っていたので見つからないのは当然)。参考棋譜はこちら。ちょっと後手の攻めが甘いので、もう少し改良して居飛車党宣言のページにでも載せたいと思います。

090317a.gif090317b.gif

第1図で△2七角と打ったところが問題の局面です。最近では有名だと思いますけれど、後手の有力な指し方です。これ知らないと先手もって勝つの大変ですね。ちなみに△2七角と打つ強襲は、ここ以外にも36手目に△2七角と打つ定跡もあって、非常に厄介です。守りの要である金を無理矢理取りに来るのが一つの狙いですが、だからといって、弱気になってしまうとすぐ寄せられてしまいます。プロの実戦は多分、その真田戦の一局だと思いますので、第2図の▲7九金が唯一の定跡だと思います。しかし、その変化はかなり怖いので、棋譜では第1図より▲9一角成と攻めあった展開を選びました。
posted by こういち at 22:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月16日

些細なこと

ブログ書くことで、いつまで経っても覚えきれない定跡を習得するために、一役買っているわけですが、それでも限界があります。やっぱり実戦で指して体験するのが一番だと思いますが、そんな頻繁に定跡型にはなりませんしね。ということで、最近までずっと、勘違いして覚えていた定跡を一つ書いておきます。第1図は松尾流に組んで後手が仕掛けてきたところ。いくら勝率8割といっても、ここから正しく指せないと、先手すぐ苦しくなってしまいます。

090316a.gif090316b.gif

この局面は、『四間飛車破り居飛車穴熊編』P.84に書いていて、しっかり解説されてあるのですが、すっかり忘れてました。この第1図の局面は松尾流穴熊指す人なら、わりと遭遇しやすい局面で、僕も5局以上は指した経験があります。たいてい、自分が間違って形成を損ねてしまうのですが。

正解は第1図より▲2四歩です。しかし、この▲2四歩の突き捨てをずっと忘れていました。この突き捨てが入っているか入っていないかで、えらい違いです。例えば、入れないで先手が他の手を指すとなると、第1図以下▲3七桂△5六歩▲同金△5二飛までは必然の進行ですが、ここで▲5三歩(=第2図)と一回叩かなければいけないんですよね。意味は、次に▲4五金と駒をぶつけたとき、△同銀に▲同桂を先手にする狙いです。▲5三歩△同飛の交換を入れていないと、▲4五同桂に△6六角と出られて先手困ります。▲2四歩△同歩の突き捨てが入っていれば△6六角にも▲2四飛と攻め合って、穴熊側が調子良いんですけどね。

第2図の▲5三歩と叩いた局面は、結構細かい変化があって、微妙に先手指せると独自の研究で得られましたが、それでも相当難しいです。早い話、第1図で▲2四歩と突き捨ていれておけば、そんな苦労する必要もありませんから、やっぱり基本は大切です。
posted by こういち at 22:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月15日

最近の印象に残った将棋

強い人は歩の使い方も上手いということで、とくに印象に残っているのが、最近の渡辺竜王の将棋です。昨年12月18日にこのブログにも書いた竜王戦最終局の108手目△5五歩とか、いろいろありますね。

090315a.gif090315b.gif

2つとも順位戦の将棋からですが、特に第1図の△6八歩はすごいなと感じました。指されてみればわかる手ですが、この発想はなかなか出てくるものじゃないと思います。変わって、右側のは先週の山崎戦ですけれど、これは意外と考えれば指せる手ですね。黙っていれば△6八銀、取れば△5七桂成、▲8六玉と逃げれば△6八歩成という容量です。こういった手って、次の1手問題みたいにパッとひらめいて指すのではなく、やはりもっと前の段階から構想の一つとして組み立てておかないと駄目なんでしょうね。


090315c.gif090315d.gif

歩の手筋ということで、もう一局印象に残る将棋がこちら。第3図から、一本▲4四歩と突き捨てて置くのが、手筋中の手筋です。とりあえず、この局面においてそれを指す指さないは別にして、候補手として挙げられるかどうかで、その人の棋力が判断できそうです。これこそ理屈で指すのではなく、感覚で指せるようにならないと駄目ですね。

▲7三香からの攻めが照れてしまうというのも、非常に共感できる解説者のコメントでした。
posted by こういち at 17:30 | Comment(2) | TrackBack(1) | 終盤の手筋

2009年03月14日

ショックだったこと

今週の順位戦はC2とB1がありましたが、応援していた棋士が全く駄目だったので、ちょっと将棋に対する熱意が冷めてしまいました。特に中村太地四段はイケメンなので、将棋のイメージアップのためにも是非昇級してほしかったのですが、残念でなりません。

090314.gif

そういうこともあって、今週は将棋の勉強はほったらかして、コミックスタジオを動かしていました。そのソフトにデッサン人形を表示させる機能があるのですが、椅子に座っているポーズを作ろうと思ったら、ひどい有様になってしまいました。わりと面白かったので載せておきます。まるで、今の僕の心境を表しているかのようです。
posted by こういち at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

超急戦棒銀の一例

ということで、今日の朝投稿した続きを書きます。棋譜はこちらに用意しました。先手勝ちの展開をベースに、変化手順も少し載せています。

090314e.gif090314f.gif

再掲1図の△5五銀が、多分一番先手にとって厄介な変化だと改めてそう思います。ちなみに定跡書は△5五銀のところ、△4二玉と進んでいますが、これはそんな紛れの余地もないですし、先手にとってそれほど怖くない気がします。

第5図の局面、3年前の投稿では詰みだと書いていますが、実際のところ先手玉詰んでいませんね。以下▲5八玉△4七銀不成にもう一回▲5七玉と戻って、王手の千日手で際どく生き延びています。不成のところ、△4七銀成としてしまうと、今度は▲6七玉と逃げて詰みませんし、即ちこの局面は先手勝ちということになりました。ただし、かなりギリギリの手順なので、いくら先手が良いといっても勝ちきるのは相当大変だなと思います。
posted by こういち at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

過去の記事アーカイヴ

おはようございます。以前に消失したブログの記事で、探していたものが見つかりました。今回はそれを少し修正して載せてみたいと思います。超急戦棒銀の内容で、2006年6月7日に投稿したものです。今読み直してみると、第1図〜第2図の手順が、どうだったのかすぐに把握できませんし、今日の夜にでも手順の再現と一言解説を加えて、もう一度投稿したいと思います。

〜〜〜〜〜〜〜

今日はまた超急戦棒銀対策の復習を。こんな一直線な攻めで簡単に崩されるはずはないと、以前は少し気楽な気持ちでいたのが正直なところです。ですが、調べていくうちにこれは大変だと思うようになりました。今回もそんな変化の一つから。24高段者の実戦例より(『矢倉急戦道場』P.46)、△5五銀(=第1図)とした場合の対策を考えます。

090314a.gif090314b.gif

図の▲4六角が攻防のよく働いた駒なので、△5五銀からいじめていくのはある意味、理にかなった手だと思います。そこから、お互い最善だと思われる手を尽くして想定した局面が第2図。この第2図の局面を見て、「詰まされてもおかしくない」と判断できるなら、終盤強い人だと思うんですよね。残念ながら僕は、「詰みもあるかもしれない」と考えてしまうレベルです。次に先手玉を詰ますとするならば、△5七馬の一手であることは、わかることだと思うんです。その時の先手の応手、▲同玉と馬を取る手と、▲3八玉と逃げる手と2つ読まないといけないんですよね。30秒でその2つを読むのは難しいですから、その時頼りにするのは自分の感覚だと思うんです。「詰まされてもおかしくない」、その感覚が必要なのです。


090314c.gif090314d.gif

第2図より、後手が次に△7八馬と金を取ってくれるなら▲8二飛と攻め合って先手勝てますが、以下△5七馬と進んだ第3図。こうしてみると、先手玉がかなり危険だということがわかります。たいてい、その局面になってから危機感を抱くのが僕のような弱い人の傾向だと思います。第3図から▲3八玉と逃げるのも、一見詰まなそうに見えますが、△4九龍▲同玉△5八銀!▲3八玉△4七銀成▲3九馬でピッタリですね。第3図より、▲同玉と取る手も△5六銀打▲5八玉△4七銀不成!▲6七玉△6九龍▲6八合駒△5六銀引成で、いずれもピッタリな詰みでした。「詰んでもおかしくない」という感覚が第2図で察知できるように、これからも頑張っていきたいです。
posted by こういち at 07:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年03月08日

駒得は裏切らなかった

絵を描くときはタブレットを引っ張りだしてくるので、ブログの文字をキーボードで入力する際も、それが邪魔で仕方ないです。ということで、来週一杯は更新休みますので、よろしくお願いいたします。今日は棋王戦のことを少しだけ書いておきたいと思います。第1図は終盤戦。持駒の桂を打ったところ。久保八段優位に進めていた展開です。

090308a.gif090308b.gif

先手駒得ですけれど、右上3×3マスの遊び駒がひどく、たいてい振り飛車勝ちのパターンですね。図の△6五桂の両取りが厳しく、後手優勢になったのかと思っていました。しかし、次の▲5八香が強い受けで、先手玉を攻略するのが難しいようです。だから、第1図は本当に先手優勢だったのかもしれません。(「本当に」というのは、ソフトの形成判断は先手がずっと良いという噂だったため。全く信用していませんでしたが)

とりあえず第1図の△6五桂で難しいとすると、この手にかえて解説にもあったように、いきなり飛車切りの強襲を検討したいです。例えば第1図、△6五桂打に変えて△5七飛成の場合は、以下▲同金△6五桂▲5二銀△5七桂成▲同銀△6五桂▲5二とで、どうも先手が勝ちそう。△2七歩成を決めたいけど、後手の持駒、金・金・桂なので普通に▲同龍と取られて、どうも寄せきれないですね。▲8六桂の方が早そうです。

本譜進んで第2図は、先手勝ちがハッキリした局面。次の▲8六桂が詰めろで決まりです。だから図のところ、先に△6四香と先手玉にプレッシャーかけておかなければいけなかったですけれど、やっぱり本譜同様に▲8六桂で後手負けかな。

ということで、第1図の時点で既に佐藤棋王が良かったのかもしれません。
posted by こういち at 20:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年03月07日

△9四歩型復習

新山崎流の定跡はわりと覚えている方だと思うのですが、どちらかというと後手もったときの対策として覚えています。自分が先手番のときは王道の▲5八玉・▲3八金型の将棋をたいてい選びますね。新山崎流は、攻めの色が濃すぎるので、今ひとつ指す気になれないのが理由です。ちょっとこの間、定跡本読んでて気になった変化を書いておきます。第1図はわりと頻繁にでてくる局面です。

090307b.gif090307c.gif

第1図以下の指し手
△9四歩▲3三角成△同桂▲6八銀(第2図)

ここですぐ△8六歩は以下▲同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲3四歩と攻めあって、少し先手指しやすいですから、後手は一回手待ちするのが基本。△1四歩か△9四歩かです。△9四歩の方が実戦例は少ないですが、こちらの方が個人的に嫌かな。△9四歩に対して横綱の▲4六歩は、△1四角の筋を気にしないといけない分だけ損。なので、▲3三角成から打開していくのがセオリーです。

第2図以下の指し手
△4四角▲2九飛△3五歩(第3図)

従来の定跡は8八銀型に構えるのですが、本手順の▲6八銀と、こちらに動いた方が少し得ですね。8八銀型だと△4四角から△8八角成の筋が嫌味です。6八銀型なら、もちろんその切る手がないので大丈夫。△9九角成も▲7七桂の大駒両取りで先手良しです。


090307d.gif090307e.gif

第3図以下の指し手
▲2七金△6五桂▲3五歩△9九角成▲3四歩(第4図)

第3図の△3五歩は定跡ではないので、あくまで一例ですが、こう進めば先手優勢だと思います。やはり、3三の桂頭を攻略するのが後手玉を寄せるのに一番早いです。戻って、△3五歩の桂頭攻めに対しては、形は崩れるけど▲2七金と上がって受けるのが形。前述の通り、このとき6八銀型が活きています(△8八角成〜△3八銀がない)。

ということで、第2図より△4四角の反撃は成立しないので△8六歩から横歩を取りにくるのが定跡となっています。後手ずっと動いてこなければ、▲7七銀〜▲8六歩〜▲3五歩という感じで攻めていけば多分、勝てるでしょう。
posted by こういち at 23:30 | Comment(6) | TrackBack(0) | 定跡研究