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2009年07月23日

しばらくお休みします

7月25日
今日はCD買いにいったついでに、竜王の自戦記本でも買ってみようかなと本屋に赴きましたが、置いていませんでした。聞いてみると月曜日になるとかなんとか。マイコミの本が書店に並ぶのは発売日よりも、たいてい遅れますね。

7月23日
しばらくブログはお休みします。お盆辺りからまた再開しようかなと思います。居飛車党宣言の方は何か更新していく予定です。
posted by こういち at 21:59 | Comment(18) | TrackBack(0) | その他

2009年07月18日

ウェブマネーカード

今日は名人戦棋譜速報の料金を支払うためにウェブマネーカードを買ってまいりました。・・・というのは嘘で、今月まででkoichi.jpのドメインが切れてしまうので、その更新をするために買ってきました。JPドメインは値段が高いので、もう少し安くなってほしいものです。

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ソフマップで買ってきましたが、カードのデザインが少し変わっていました。前のカードはペラペラでしたが、わずかに厚くなっている感じがします。ウェブマネーはコンビニでも買えるんですけれど(コンビニの場合はカードではなく暗証番号の書かれた紙)、例えばファミマで買おうとすると、印刷機からプリントされるまでの間が少しあって、買いづらいんですよね。レジ混んでたりすると躊躇してしまいます。もし、コンビニで買うならサークルKサンクスが、レジの端末からプリントされる感じなので一番買いやすいと思います。
posted by こういち at 16:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2009年07月17日

一手損腰掛銀の今後

腰掛銀は角換わりの戦型では王道の指し方だったはずですが、一手損に対しては苦しい現状が続いているようです。最近見たプロの将棋でも、いかにも苦しそうな仕掛けをしていて、これではごく一部の人しか指さないだろうなという印象しかありません。とりあえず、一時期流行った第1図の定跡をなんとかしないと駄目だと思います。

第1図は▲4五歩と仕掛けた局面。ここで後手の応手は、手厚く指す本筋の一手は(1)△4五同歩。普通に指すなら(2)△8五桂。ちょっと小細工したいなら(3)△9五歩の3通りです。いずれも有力で、今回は一番後手が勝ちやすいと思われる(3)の定跡を。

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第1図以下の指し手
△9五歩▲同歩△7五歩▲同歩△8五桂▲7六銀△3五歩(第2図)

△9五歩は、△8五桂と飛ぶための下準備。単機の攻めでいかにも細い感じがしますが、これが意外と手になります。△8五桂に▲8六銀だと△6五歩が厳しいので、本手順▲7六銀と桂馬を取りにいきます。対して△3五歩と桂頭を攻めるのが継続手。

第2図以下の指し手
▲3五同歩△9五香▲同香△3六歩▲3九香(第3図)

9筋で無理矢理1歩入手して、それを△3六歩と使います。一時的に香損になりますが、すぐ駒損は回復できる形。以下、先手は▲3九香と受けながら後手玉を睨みます。これはたまに出てくる攻防の一手ですね。


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第3図以下の指し手
△3七歩成▲同香△9六桂▲3九玉△4五銀(第4図=後手ペース)

第3図からはほぼ一直線の進行。最後の△4五銀が好手で、後手の攻めは切れる心配はなさそうです。第4図以下、▲3四歩には△同銀引で問題ないですし、後手の矢倉はまだしっかりしているので、後手が相当勝ちやすい将棋だという印象があります。先手の飛車を攻めて、挟撃体勢作りやすいのも良いですね。

先手がこの変化を避けるなら、第1図△9五歩▲同歩△7五歩に▲8六銀として、以下△7六歩▲7四歩という手段もありますが、やや変調気味。いずれにしても、△8四歩型が活かされている形になるので、正直先手もってこれを打破できるとは思えないのが現状です。
posted by こういち at 20:12 | Comment(7) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月16日

ゴキゲン対策の今後

最近24の将棋観戦しているとゴキゲン中飛車に対して、▲3六歩とする将棋をたびたび見かけます。有力なゴキゲン対策として指されているというよりも、居飛車側が試行錯誤している印象を受けます。一時期に比べて、普通の丸山ワクチンはかなり減りましたけど、やっぱり、振り飛車の囲いで片銀冠みたいなのは優秀ですね。

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ということで、▲3六歩型の最近のプロの将棋で居飛車がとても上手くいった実戦例です。第1図は、先手早い段階で動いたところ。図の▲3五歩に対して、本譜は△同歩ですが、以下▲3五角から第2図のように進んで、早くも先手ペースになりました。△3五同歩以外の手では、△7六飛がまず最初に見えますが、これは▲7七歩で後手全然駄目なので、無難に△4四角だったでしょうか。

第2図より△3四角と馬は消されますが、以下▲2四歩△2二歩の交換が入ったのは先手にとって大きなポイントでした。


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2筋の関係上、第3図の▲1六角と打った手が、後手としてはやけに受けづらい形。△3三金で受かれば良いのですが、以下▲3六歩〜▲3五歩と攻めて、△5五角の反撃はあるものの先手良さそうです。

ということで、▲1六角の銀取りに△1二角と受けましたが、これでは角の働きの差が顕著なので、明らかに苦しそうです。いつでも▲5八飛とぶつける定番の手もありますし、先手に悪い理屈はありません。そして、進んだ第4図の△3三桂が疑問手で、ここで先手優勢がハッキリしました。3手後にこの手を咎める好手があります(一回4七の地点を受けておく必要があるため)。
posted by こういち at 23:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月15日

ブログの配色

最近はまったく将棋の本を買わなくなってしまいました。近刊予定の青野九段の一手損の本は、創元社なので、とりあえず中身みてから決めたいと思っています。浅川なら即買うんですけれど。あと、前評判高そうな竜王の自戦記はきっと買っても読まないので見送ります。

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将棋の話題と違って恐縮ですが、この間ちょっとブログの色変えましたが、それは上の写真の本(左)を参考にしています。できれば、居飛車党宣言のページと統一させるために、あちらも同じように変更したいところですが、面倒なのでやりません。これ変更するだけでも、相当時間かかってしまったのは誤算でした。

それにしても、こういう本は昔からすごく好きで、見ているだけでも心が弾みますね。右側の『配色アイデア見本帳』はもう5年以上も前に買った本ですが、ブックカバーかけて大事にしています。最近、将棋の本を買わない理由は、こういう類の本ばかり買ってしまっているのも、理由としてあったりします。
posted by こういち at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

2009年07月14日

今日のタイトル戦

今日の王位戦の気になったところだけ少しだけ書いておきます。森下システムの、定跡なのかよくわからない展開から戦いが始まって第1図。後手が先攻して、これは深浦王位少し良いのかなと思っていたのですが。

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第1図から△3四歩に対して、必殺の▲2四銀。なんと銀が桂馬のように飛びました。やはり最近好調な木村八段は駒の勢いも違います。当然、こんな手順だと先手の反則負けになりますが、そういう展開になったという意味です。

結局、この第2図の▲2四銀が終盤までずっと響いてきて、後手は飛車を簡単に渡せなくなってしまいましたね。2筋の拠点が大きすぎて、後手玉は粘りの利かない形になってしまいました。ということで、第1図では自然に△7六歩と取るのが優ったでしょうか。この歩取り込んでしまうと、本譜のように▲7四歩〜▲5一角の反撃がきついんですけれど、それよりも先手の右の銀を0手で働かせてしまった罪は重すぎでしたね。
posted by こういち at 23:18 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月13日

角交換拒否のメリット

優柔不断で申し訳ないですが、やっぱり△4二玉(先手番なら▲6八玉)とする早石田対策は、居飛車側の作戦の幅を広げる意味で、有力な指し方だと思います。角交換を拒否できますからね。ただし、角道を止めてこないで▲7八飛と踏み込んでこられたときの対策は必要不可欠になりますが。

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ということで、先週土曜日のJT杯から、そういった内容の将棋です。森内九段はわりとこの将棋好きなのかもしれません。4手目△4二玉に対して、▲6六歩と角道を止めた局面が第1図。△4二玉のところ、無難に指すなら△6二銀ですが、その場合は角交換の将棋になるので、どちらが良いかの選択になります。第1図の展開なら、一応穴熊の含みも残るので、手厚く指したいならこの指し方がお勧めですね。とはいっても、この将棋で無理矢理穴熊を目指すと先手に好き放題されてしまうので、上手くいかないというのが一般的です。銀冠で妥協しましょう。

進んで第2図。△4三金に対して▲6三歩と垂らした手がなかなかの一手で、これで先手からいつでも決戦を挑める形となりました。森内九段としては、もう少しゆっくり指して厚みを築きたかったでしょうから、多少不本意な展開でしょうか。


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終盤に突入した第3図。△3三桂の一手が入っていれば居飛車優勢は間違いないですが、それが無いのでバランスは保たれている形。僕らレベルですと、玉頭から適当に攻めていけばたいてい何かしら受け間違えてくれるので、居飛車必勝形といっても言いすぎではないと思います。歩の枚数も心強いですし、いろいろ王手飛車の筋とかありますからね。

進んで第4図。△5五角打とした局面は厳しそうに見えますが、ここはハッキリ振り飛車優勢の局面と言えそうです。蚊帳の外だった7七の金まで働いてしまいましたから、これでは純粋に後手の駒損が響いてくる格好です。図よりシンプルに▲5五金でも後手駄目そうです。
posted by こういち at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月12日

今日のは今ひとつだった

今日のNHK杯は僕も良く指す一手損四間飛車の定跡型だったので勉強になりましたが、内容はというとそれほど面白いものではありませんでした。中盤に佐々木五段のウッカリがあって、そこからはもう先手負けようのない将棋になってしまいましたから。やはり、接戦にならないと盛り上がりませんね。
(追記:ちょっと省略してしまいましたが、『最前戦物語2』では矢倉流後手一手損四間飛車と名づけられています。矢倉流の矢倉とは戦法の矢倉ではなく、プロ棋士の矢倉六段が使っていることから名前がついています。僕は居飛車の方をもってよく第1図のような形に遭遇します)

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とりあえず分岐の第1図。△4五歩に対して先手は4筋を受けないといけないので、▲2六飛と浮くか▲4八飛と浮くかどちらかです。前者ならわりと早い戦いに、後者なら大人しく指して穴熊にする感じですね。いくら穴熊好きの自分でも、既に第1図の局面は居飛車指しやすいと思っているので、僕の中では▲2六飛の一択です。

第1図から▲2六飛の進行で第2図。この△1五角が定跡なのかどうか知りませんが、本には載っていない手です。図以下▲1六飛△5九角成に▲4四角が好手順で、なんとなく先手作戦勝ちの様相ですね。


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進んで第3図。ここから▲3六飛と回って角成れば先手優勢になりますが、図より△4二金▲3六飛△4九馬▲3七飛と進んで、思ったよりも先手良くなりませんでした。むしろ、進んだ第4図の局面は、この後△5八歩成から金を1枚剥がされますから、先手良いという理屈は完全に無くなりました。

だから実戦の進行の▲3七飛車のところでは、他の手を考えたいところ。候補手に挙げられるのは、単に▲1一角成か▲2四歩かのどちらか。▲1一角成なら△2七馬に▲3七飛と押し売りして勝負する感じ。いずれにしても、何か先手良くなる順はありそうです。
posted by こういち at 16:57 | Comment(4) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月11日

B級1組を256倍楽しむ

それにしてもB級1組のリーグ戦は将棋中継の中でも一番面白いですね。特に今期は大方の予想通りの結果通り進んでいて、否がうえにも盛り上がります。このリーグにあと阿久津七段や広瀬五段が加われば、最高なんですけれど。ちょっと豊川七段だけ浮いてるかな。

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連盟のサイトの結果を写しただけですけど、以前のように縦にリーグ表を書いてくれたほうが絶対見やすいと思う。一目で結果がわかりますし。それにしても、昨日の山ア七段は強かったです。調子良いみたいですし、なんか王座奪取もあり得るんじゃないかなと思ったりもしました。
posted by こういち at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他

早石田対策の△4八玉について

結構以前に作った早石田対策のページがリンク切れしているので、せっかくだから新しく作ってしまおうと、順位戦の中継を見ながら昨日は早石田対策△4八玉のやつを考えていました。しかし、どうしてもわからないところがあって頓挫しています。『島ノート』に書かれてある手順通り進めば、居飛車指せるとは思うんですけれど、不思議とそのように進む棋譜が全く無いですね。たいていこれじゃあ駄目だろうという順で居飛車負けてるのがほとんどです。

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まずおさらいですが、この定跡で居飛車良しが結論付けられると何が都合良いかというと、6手目△4二玉に対して▲7八飛と回れなくなるということになるからです。回れなければ居飛車側にとって都合良い変化があります(ちょっと後手番のときはわからない)。最近だと、森内九段がどこかの将棋でやってましたね。多分順位戦だったと思いますが。

それはおいといて、なかなか居飛車良しにならないのが難しいところ。とりあえず、この前に書いた△7三歩打たない型では無く、シンプルに△7三歩と受けた形の定跡型が第1図です。24でもよく見かける局面ですが、正直、僕の感覚からいって居飛車の勝率は新井の打率並に低いです。

第1図以下の指し手
▲7七角△5二飛▲3五飛(第2図)△5二飛・・・

とにかく先手は馬と飛車を指し違いにして、桂頭を攻めるのが急所。対して、居飛車側はそうされる前に玉頭に殺到します。ちなみに、第1図で▲3八金は緩く、△5四歩から馬を生還された参考図の局面は、明らかに振り飛車不利。参考図以下、おきて破りの▲3三飛成も考えましたが、明らかにやりすぎです。


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第2図以下の指し手
△5二飛▲3八金△5五歩▲4八銀(結果図=形勢不明)

僕の昔の超研究で、第2図から△3四歩という一歩犠牲にして馬を無理矢理生還させるという手を発見しましたが、残念ながら△3四歩には▲2七歩とされて、結局馬を殺されてあまり変わらないようです。

注意しておきたいのが、第2図で△6二銀なんかと消極的な手を指してしまうと、馬・飛車交換の後3三の桂頭が負担になって居飛車負けますね。ということで△5二飛は絶対手。結果図の局面は正確に指せば、多少は居飛車良いんでしょうけれど、3三の桂馬の処置が難しくて実戦的には振り飛車勝ちやすい局面と言えそうです。指し手に悩むことありませんし。補足として、▲8六角の王手は少し気になりますが、これは味消しになる恐れの方が強いですから心配ないですね。△4一玉としておいて問題ないです。
posted by こういち at 22:47 | Comment(3) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月10日

先手ゴキゲンに対して

それにしても今週は中継の多い一週間だった気がします。嬉しいですけれど、これだけ集中してしまうと勿体ない感じがしますね。竜王戦の決勝トーナメントも始まりましたが、すっかり忘れていましたし。今日は今年2月25日に書いた記事に関連した内容です。『アマの知らない最新定跡』後手十分の変化のやつですけれど、正直あまり後手上手くいっている印象ないと思っています。

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前の投稿では、第1図のところで△3二玉は▲5一飛と手順に飛車先の歩を切りながら好位置に引かれてしまって面白くないと書きました。しかし、よく考えてみたら▲7八金の一手を指させているので、△3二玉もありかなと、今週の将棋を見てそう感じました。その背景には、後手十分と書かれている変化が、実はあまり上手くいっていないのではということも関係しています。

進んで第2図。△3二金の一手を指させているので、その分居飛車の駒組みが早い感じがします。それと、5筋の歩を守りに使っていないのも少しだけ得かな。振り飛車側が無理矢理攻めてきたら△5四歩の補強は必要になりそうなので損得は微妙ですけれど。とはいっても、これなら△1二香と穴熊に組めそうな感じがしますね。

しかし、先手ゴキゲンの定跡書を一冊も持っていないので、この辺りの細かい損得がよくわからないですね。何か良い本、発売されれば良いのですが。
posted by こういち at 23:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月09日

今日の中継の将棋

今日の棋聖戦はすごい将棋でしたね。木村八段の敗因は、ひとえに羽生棋聖が強すぎたといったところだと思います。それにしても、ニュースサイトでこの将棋の結果が報じられているのに、肝心の連盟のサイトがパンクしているのはいただけないですね。こういう時こそ将棋ファンを取り込む良いチャンスだと思うんですけれど。

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ちょっとだけポイントの部分を振り返っておきます。やや木村八段優勢のまま進んだ終盤の局面の第1図。5八にいた龍を△6九龍とした局面。ぼんやりした手で、最初意味が全くわかりませんでしたが、これがなかなかの一手でしたね。対して先手は待望の▲8三歩を指しますが、そこで△9三歩が好手。つまり、後手は角を手に入れれば△7九角以下の即詰みがあるので、無理矢理角を取りに行く意味です。第2図以下、▲6二馬△同金▲8一飛△4二玉に▲7九銀と、その詰みを消すために辛抱しました(▲8二龍と香を取っても詰み)。しかし、ここはさすがに木村八段勝ちを意識したと思います。第2図は後手優勢。


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少し進んで第3図は最終番の局面。一見△4三玉から入玉できそうに見えますが、角を渡すと▲5二角の一手詰みですから、▲7三銀と打たれてしびれます。従って、本譜は△8一龍として、上部脱出と角を捕獲されないようにしています。しかし、これが敗着だったと思います。ここでは△1九角成と香車の方を取ったほうが良かったはずです。本譜の順で進んだとき、その1九の香車が良く利いているからです。

第3図以下、△8一龍▲5二銀△4三歩▲1三歩成△同桂▲4三歩と進み第4図。この▲1三歩成を利かしてからの▲4三歩が格好良い手順で決め手となった感じです。
posted by こういち at 23:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年07月08日

結果が覆った昨日の将棋

昨日の中継、イケメンの中村太地四段の将棋を観戦している最中に、豊島五段の負けを知ってがっかりしてたんですけれど、その10分後くらいに、なんと勝ちに覆っていました。これにはびっくりしましたね。youtubeで、中村太地四段のまるごとトークのコーナーを検索して、見つけたと思ったら中村修八段だったということくらいショッキングな出来事でした。

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昨日の将棋の中で気になったのが、金井×所司戦の一局。角換わりの将棋で、後手が6筋の位をとった形の定跡型です。自分もこのような将棋を先手番でよく遭遇します。たいてい4七に金を上がって端から攻めるのがセオリーですが、あまり上手くいったことないんですよね。

第1図は7九にいた玉を▲6九玉に動かした局面。この手がコメントでは賞賛されていて、結果的に好手だったようです。僕が同じような将棋になった場合はたいてい玉が8八にいますから、今まで指してきたのが間違いだったんじゃないかと、否定された気分に陥りました。すぐ△8六歩と攻められるのは怖くないんですけれど(△8六歩▲同歩△同香▲同銀にどっちで取っても田楽刺しになるので)、相手に1歩渡すと△8六歩▲同歩に△8五歩がすごい厳しいんですよね。だから、下手に攻められないし、負けることが多かった気がします。

第1図以下△3二玉▲2五桂△8六歩と進み第2図。△8六歩のところでは△2四歩とできないとおかしいですが、以下▲1三桂成△同金▲1四歩△2三金▲1七香で先手良し(所司七段ブログ参照)。ということで、第2図は先手優勢と言えそうです。
posted by こういち at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月07日

△7四歩▲4八玉の▲5六銀型先手藤井システム

この間の大和証券の△7四歩▲4八玉の交換が入った、先手藤井システムの定跡を紹介していきたいと思います。△7四歩▲4八玉の交換は居飛車側にとっては一見得に見えますが、穴熊は諦めなければいけませんから、これの損得は微妙ですね。

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第1図以下の指し手
▲2五桂△2四角▲4五歩(第2図)

第1図で振り飛車側が仕掛けるならこのタイミング。漫然と▲1五歩と指してしまうと△1二玉と米長られて、そこから▲2五桂〜▲4五歩と仕掛けても堂々と△4五同歩と取られて不発に終わります。もちろん、米長玉に満足して▲3九玉と持久戦にするのは、それはそれで一局の将棋。

従って、第1図で▲2五桂と突っ込みます。対して居飛車側は▲4八玉型を咎めたいですから、▲2五桂に対しては△2四角が最善かと思います。この間の大和証券では△5一角〜△7三角と角を転換させましたが、この場合は飛車が4筋にいますので△7三角としたとき▲6四歩と、いつでも突き捨てを入れられる手が残りますから面白くないですね。

第2図以下の指し手
△1二玉▲4四歩△同金▲1五歩△2二銀▲1四歩(第3図)

▲4四歩に対して△同金と取るのがポイント。実は▲同銀とも取れるんですが(気になる▲6四歩は△同歩▲同飛に△4六角があるから大丈夫)、金で取るのがセオリーです。場合によっては△4二飛からの玉頭攻めをするためです。ということで、先手もゆっくりしていられませんので、▲1四歩から端攻めを試みて第3図。


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第3図以下の指し手
△1四同歩▲1三歩△同桂▲1四香△2一玉▲1三香成△同香▲4五桂△同金▲同銀△4一香(結果図=後手ペース)

手順は長いですが、端攻めすればほぼ一本道の進行。結果図の△4一香とした局面は、4八玉型を咎めた形で、実戦的にはかなり後手勝ちやすいかと思います。図より▲4四歩と銀を守るようでは、自ら角道を止めてしまい、後手玉に怖いところがなくなります。そうなると玉型の差が響いてくる展開になりそうですね。
posted by こういち at 22:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月06日

現実は甘くない

先週のプロの将棋から2局、次の一手問題形式でピックアップしてみました。第1図は昨日当ブログでも書いた大和証券のやつ、第2図は朝日オープンからのものです。

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第1図の正解は▲5三歩です。▲3二と△同飛▲2一飛成でも問題ないですが、以下△3一歩で寄せるのに少し苦労しますね。▲5三歩と一回たたきを入れることによって、相手玉を寄せやすくする効果があります。▲5三歩に対して△同金なら▲3二とではなく、▲3三とがより厳しいです。

第2図の正解は▲5二銀です。プロが指した手は▲6二歩だったのですが、以下△4五銀と要の桂馬を取られてしまい、まさかの逆転となりました。▲5二銀みたいな手は当然誰でも思い浮かぶ手で、これが正解だなんてと顰蹙ものだと思います。しかし、現実の将棋はそんなに甘くないんだぞという教訓を学ぶ、良い問題じゃないかなと思うわけです。

▲5二銀に対して、普通は△3一玉と逃げられて打った銀が重く駄目としたものですが、△3一玉には▲6二角成と継続手があるので成立しています(ここは少し読みが必要)。だから▲5二銀には△同金の一手ですが、以下▲同歩成△同玉▲5三歩△4一玉にそこで▲6二歩が筋の良い厳しい一手ですね。つまり、第2図で▲6二歩は不正解ですが、この手が見えていないと一手争いの将棋を制するのは難しいので、次の一手問題を解くときは、この辺りまで読みを入れて初めて正解と言えるんじゃないかなと思ったりもしました。
posted by こういち at 22:37 | Comment(10) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年07月05日

藤井システム終焉の日

今日の大和証券の中継は藤井システムの旧式の将棋で結構楽しめました。もう現在ではプロの将棋で藤井システムをほとんど見なくなった印象ですが、それを如実に現す結果となった感じがします。

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局面図は都合上、先後逆にしております。△7四歩▲4八玉の交換が入っている形です。△7四歩型は飛車のコビンを空けてしまうので、そのため受けに少し制限がかかりますから僕はあまり指さないです。第1図が藤井システムを発動した局面。居飛車党には相当気持ち悪い形に見えますが、駒損は覚悟のうえで居飛車はやっていますから、銀・桂交換に関してはそれほど気にしていないはずです。

進んで第2図。△5五歩が藤井システムの急所の一手で、これで居飛車優勢になった感じがします。やはり藤井システムには、無理して飛車先の突破をするよりも縦から攻める方が早いですから、この5筋の歩を切ることができたのは大きいです。本譜は図より△同角でしたが、ここでは一回▲1四歩△同歩の交換を入れておいて、いつでも香車を走れる形にしておく方が良かったそうです。ただ、その展開だったとしても居飛車は互角以上の戦いができそうな感じです。この局面なら、居飛車持って負ける気しないですね(あくまで気持ちだけですが)。
posted by こういち at 22:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

今日放送された将棋

今日放送されたNHK杯は、一回戦の対局でも一番注目のカードだっただけに楽しみにしていました。将棋の内容も期待を裏切らない、とても面白い将棋でした。最後気になった最終番のところだけ書いておきます。

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第1図、後手玉には詰みはないので、先手玉に詰めろ詰めろで迫っていけば後手勝ちの局面です。もう放送残り5分くらいのところでしたので、松尾七段の勝ちだと確信して見ていました。しかし、第1図より△4五桂と放った一手が、どうも駄目で阿久津七段の勝ちとなったようです。△4五桂は次に△5七桂不成以下の(多分)詰めろなので、決まったかのように見えるのですが、△4五桂に▲4六金が必殺の切り返しで、この金が4六に上がったことによって後手玉に詰めろが発生してしまったんですよね。ということで、後手は先手玉に詰めろ詰めろで迫っていけば良かったのが一転、即詰みに討ち取らなければいけなくなってしまい、後手負けとなった将棋でした。

ということで、結果は先手勝ちでしたが、後手勝ちの変化があったと思います。その一つの候補手として第1図より△4五桂に変えて△4八銀が考えられます。これはわかりやすい詰めろなんですけれど、▲5九歩が冷静な一手で、以下△5七銀成が詰めろにならないので、▲3三金と詰めろをかけて先手勝ちですね。また、第1図のところでは駄目ですが、△6七香成と突っ込む手もあったので、後手勝ちの変化は必ずあったと思うのですが、どういう組み合わせで後手勝ちにできるのか、すぐにはわからないです。是非、この対局の観戦記が載ったNHKテキストは買ってみようと思います。

と、30分前に書きましたが、▲5九歩には下段に飛車打って、後手勝ちですね。▲5八金打と受けるようでは駄目ですし。ちょっとこの記事は消すかもしれません。もう少し検討してみようと思います。
posted by こういち at 12:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終盤の手筋

2009年07月04日

今月の将棋雑誌買った

とくに買うつもりなかったのですが、最近全く将棋の本を買っていなかったので、勉強の意味も兼ねて買ってみました。しかし、今月号は結構売れている感じでしたね。僕が手にとって内容を確かめているときにも誰か買っていましたし。読みきり講座(とくに雁木と筋違い角)が人気なのかもしれません。

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付録は穴熊を攻略する手筋の問題が39門。最初は簡単でスラスラいけましたが、30問目辺りから急に難しくなってきて次第に正解できなくなりました。とはいっても詰将棋の問題と違って、答え間違ってもそんな気にならないので、フラストレーションはたまりませんでした。

木村八段の森下システムが一番読みたかったところで、僕は普通の▲3七銀戦法を指してますが、それを指しこなせる自信がついたら森下システム党に転向する予定です。やはり、いかにも重厚な手厚い指し方は格好良いですからね。今はまだまだ勉強不足で駄目ですが。ちなみに、内容は『羽生の頭脳6』の第5章を詳しく解説している感じです。

それと、最初に本開いて読んだのが片上六段の自戦記でした。この人の文章は読みやすいのもさることながら、ストーリー性があって面白いです。”それでもその曖昧さをすこしでも解消する努力を、僕は続けていきたいと思う”←こういうのは、やっぱり頭良い人が書ける文章だと思う。感動しました。
posted by こういち at 21:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋本

2009年07月03日

4五角の続き

4五角戦法のページのテーマ1図のところを書き換えたいのですが、更新作業が面倒なので、こちらに書いておきます。去年の11月21日に投稿した記事の続きです。34手目までが定跡で、ここで先手がおきて破りの▲3二成香から、必殺の△3八飛を喰らった局面が第1図です。

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第1図以下▲3三馬△6二玉▲7四桂と進み第2図。この▲7四桂に対して△同歩なら▲9五角と打って、この手が6八の地点にも利いて攻防なので、これで▲4八飛の受けが利くようになります(▲9五角打っていないと▲4八飛と受けても△6八金の一手詰み)。

ということで、第2図の▲7四桂には△7八玉と交わします。以下▲8三金△同玉に▲8七飛として、6七の成銀を外してしまうのが好手です。


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第3図以下△8四歩▲6七飛△2八龍▲8五歩と進み第4図。この手が詰めろでハッキリ先手勝ちです。以下△8五同歩と取るのは詰みもありますし、無難に▲6七飛成と確実に迫っていくのも安全です。とりあえず、この順で先手勝ちなら、無理に複雑な定跡を覚える必要もないので(これも4五角戦法の一変化に過ぎませんが)、お勧めの4五角対策です。
posted by こういち at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 定跡研究

2009年07月02日

気になったこと

文章を書くのは嫌いじゃないけれど、自分の文章を後から読み返してみて、一体これは何を書いていたんだと思うことが多々あります。意味が伝わらないだけなら良いのですが、誤解を招いて違う意味に捉われないか、それが少し気になります。

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上のやつは棋聖戦の棋譜に載っているコメントから描きました。こういう光景が思い浮かんでしまって一瞬、びっくりました。それにしても、髪型とおでこを強調すれば、似るだろうと安易に考えていましたが、いざ描いてみるとあやしいおっさんになってしまいました。
posted by こういち at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他