HOME > ブログ(更新情報)

2009年09月30日

今日の王位戦

3連敗から奇跡の4連勝で深浦王位が勝ち、タイトル防衛となりました。それにしても今日の将棋は大熱戦で、今期の名局賞はこれで間違いないと確信しました。終盤にも関わらず混沌とした形勢が続き、かつ有力な変化が多くて本当に難解な将棋だったと思います。とりあえず、簡単にポイントとなったところを書いておきます。戦型は8五飛車戦法の少し古い定跡型でした。

090930a.gif090930b.gif

終盤戦の第1図、△9四金と持駒の金を打った局面。直前の▲8五角に対して、例えば△2四金なんかと桂馬を取ると△5一銀〜△4一角成〜△2四角という攻め筋があります。従って8五の角を追っ払わないといけませんが、図の△9四金(打)がすごい一手。これはプロで指せるのは木村八段くらいなものだと思います。僕なんか△9四金なんて教えられても、即切り捨ててしまう一手です。しかし、この単純すぎる一手が最善なのだから将棋は奥が深いですね。第1図△7四歩▲同角△6三金打と受けるのが普通の手順だと思います。

進んで第2図。この△9二角以外にも△4五角が有力だと某掲示板に書いていましたが、比較するなら本譜の△9二角が優りそうです。ここは後手優勢としておきます。この手に対して▲6五銀と受けるのは△3六飛成が絶好で、以下▲7二成銀としても△4五竜〜△6五竜〜△7五竜で詰めろ消しつつ攻めることができます。よって本譜△9二角に対して▲6六玉。


090930c.gif090930d.gif

第2図以下▲6六玉△5四桂▲7五桂と進んだ局面が第3図。本局一番の山場でした。筋は△7四歩ですが▲8五玉と逃げられて、以下△8四歩に▲9四玉と逃げられて捕まえきれないところだと思います。これが棋譜コメントに書かれてある否定された理由かな。ちなみに△7四歩の意味は、▲同玉ならばそこで△5六桂として、次に△2四飛と王手で桂馬を掃えるようにしておく意味です。▲8四玉も△8三歩と打てば同様の狙いが生じます。

本譜単に△4六桂でしたが、ここは棋譜のコメントに書かれてある△6九飛成が最善だったと思われます。以下▲7九金から飛車を取りきる暇はないので、こうやって金を質駒にしておくのが良かったと思います。ただ、後手玉との兼ね合いもあるので単純ではないんですけれど。

第4図は▲6七金と働いていない駒の活用で先手勝勢の局面。96手目の△8一歩が結果的に敗着なのかもしれませんが、第4図の局面を見ると、やっぱり3九の飛車が全く働いていない罪は大きく感じます。だからこそ第3図で△6九飛成としていれば、木村王位誕生だったんじゃないかと、そんな気がしてならないです。
posted by こういち at 22:21 | 終盤の手筋

2009年09月28日

穴熊に対する端攻め

5手詰めハンドブックを改めてやりなおしてますが、やっぱり評判の本なだけあって良いですね。実戦型なのもさることながら、詰ましかたが豊富なので1問1問に新鮮味があります。この間買った詰将棋の本は42問目に合い駒をする手があり嫌になりました。合い駒は考えるだけで面倒なので、しばらくは封印しておきます。

ところで、昨日放送されたNHK杯では鈴木八段の完勝で、松尾流穴熊がいとも簡単に崩壊していました。先月末の三浦×田村戦でも端からの強襲で攻略されていましたし、穴熊党の自分にとっては、この端攻めの対策についてしっかり考えておかなければなと思いました。ということで、その辺りについて簡単に書いておきます。

090925a.gif090925b.gif

第1図の▲5五歩は、居飛車側からしたらとても嬉しい仕掛け。10人いたら9人はそう思うはずです。やはり先手の玉型が不完全ですから戦いになれば必ずそれが響いてくる形。定跡本にうるさく書かれてありますが、銀冠に組もうとした瞬間に松尾流を目指すのがポイントです。

それはおいといて、▲5五歩△同歩に▲3八金が格好良い手で、これはその場の思いつきでは指せない、いかにもな研究手順といった感じです。松尾流完成してからの▲5五歩だと手抜く手も充分考えられますから、動くならこのタイミングがより良さそうです。当然、この手で先手が優位になるとかそういう分けでもありませんが、手を渡された後手は本譜の△5六歩もあるし、自然に△3一銀もあるし迷いますね。以下、第2図のように進み、一目居飛車必勝形ですが、▲2五桂の端攻めに△4二角が疑問手で先手優勢となりました。この将棋に限ったことではないですが、4二に角がいる状態で▲4五歩からの仕掛けを許してしまうと、なかなか受けが難しいです(4三の金を下に引けないデメリット)。



090928c.gif090928d.gif

変わって上図は先月に放送された三浦×田村戦。棋譜だけ見れば、プロが指した将棋とはとても想像つきません。単機の攻めで、いくらなんでも無理攻めという印象でしたが、これが意外と手になってしまいました。正直こんな攻めで潰されてしまったら、くやしくて夜眠れなくなりそうです。

放送では、色々と条件が重なって先手が悪くなったようにも感じましたが、これは条件関係なく攻めが成立する形と覚えておいたほうが良さそうです。悪くなった元凶は穴熊が密集しすぎているためで、例えば△4八金型であったり△3六歩の一手が入っていたりすればなんでもないですね。居飛車穴熊の場合は、角道を絶対開けていますから、この攻め筋を気にする必要はまずないでしょう。ということで、第2図のところでその△3六歩か△4八金上が入っていれば△2八玉と交わしておいて何でもないですね。本譜第2図で▲1七香と受けるしかないところが痛すぎました。
posted by こういち at 21:08 | 定跡研究

2009年09月23日

詰将棋の本買った

また似たようなこと書きますが、僕は詰将棋がとても好きではありませんし、死ぬまで好きになることは無さそうです。しかし、そんなこと言ってるといつまで経っても強くなれませんから、人並みにはやっています。ですけれど、「詰将棋アレルギー」までは行きませんが、倦怠感みたいなものが湧き出てきますね。なのに何でまた詰将棋本買ってしまったんでしょう。

090923.jpg

9月30日発行となっていますから最近発売されたことは間違いなさそうです。小さいですが、少し厚みがあるので携帯するにはちょっとかさ張りますね。以前にも同シリーズの詰将棋の本買ってやりましたが、9手詰めの途中で投げ出しました。10分以上考えて解けないとストレスになりますから、長手数のものは僕には無理そうです。

本書の中身は5手詰め40問、7手詰めと9手詰めがそれぞれ80問の全部で200問。難易度的には5手詰めハンドブック並だと思います(5手詰めに関してはです)。駒数は少なくてすっきりしてますが、少し大駒の数が多くて、パズル的要素が高いと思います。ところで、3問目の3手目は中合いしたら7手詰めになるような気がするのですが、これは大丈夫なのかな。とりあえず、最近ブログもやめちゃいましたし、詰将棋を解いて少しさび付いた棋力を取り戻そうと思います。

24日追記:
とりあえず5手詰め40問やってみましたが、退路封鎖系の問題ばかりで今ひとつ。同じ問題を何度も解いてるような感覚でした。調べてみたら、どの問題も必ず大駒が2つ以上使われていて、それが影響しているのかなと思います。
posted by こういち at 17:15 | その他

2009年09月17日

次の一手問題が解けたとしても

最初に表示される記事をいつまでも目立つところに置いておきたくないので、ちょっと将棋の話題を投稿しておきます。 ・・・次の一手問題では一目で解けても、実戦で同じような手筋が浮かばなかったり、見逃してしまったりすることは日常茶飯事だと思います。例えば第1図のような問題。

090917a.gif090917b.gif

これは雑誌に載っていた問題の部分図ですが、問題の答え的に考えると、たいてい桂馬を6四に打つか7四に打つかの2択で迷うだけだと思います。9四に配置されている銀が、いかにも次の一手問題的な駒の配置で、この駒が▲6四桂(▲6四桂には△8三銀)と、8三に金駒を打つ手を消しています。ということで、正解は▲7四桂です。

それを踏まえて第2図。こちらは高段者の実戦例からです。一目受けなしの格好ですが、ここで△6二金(=第3図)と受けられた時の寄せ方が見えるかが問題です。第2図で△7二金ならば、▲6四桂がわりと見えやすい決め手ですね。△6二金なんて、受けとしてはとても不安定で、△7二金よりも絶対劣る受けだと思うのですが、実際指されて見ると焦りますね。▲8二銀は当然ありますが、△6一玉とされて非常に格好悪い結末となってしまいます。


090917c.gif090917d.gif

ということで、第3図より▲7二銀△同金に▲6四桂(=第4図)が決め手となります。以下、△9二飛と受ける一手ですが、▲7二馬△同飛に▲6三金で受けなしです。ここまで読みきれて、はじめて第3図のところで▲7二銀と打てるわけですが、やっぱり思うのは▲6四桂みたいな手を当たり前のように思いつくようにしておくことが大切だなと思います。僕なんか第3図で早々と▲6四桂は切り捨てて▲8二銀の誘惑に負けてしまいそうです。

ちなみに、第3図でいきなり▲6四桂と打ってしまっても後手玉を受けなしにはできますが、▲6四桂に△7二香と埋められて、ちょっと長くなってしまいます。やっぱり決めるときはスマートに決めないと状況によっては逆転もありえますからね。
posted by こういち at 22:48 | 終盤の手筋

2009年09月13日

無題

将棋と全く関係のない話題で恐縮ですが、10月24日に投稿したゲームソフトをようやくクリアすることができました(恥ずかしいので遠まわしに書いています)。約1年かかりました。ちょっと嬉しかったので、某動画サイトに初めてアップロードをしてしまいました。

posted by こういち at 08:58 | その他