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2010年03月31日

昨日の将棋の感想

今月も最後だし、せっかくなので昨日の棋王戦のことについて少しだけ書いておきたいと思います。中継サイトに佐藤九段のうなだれる写真が載ってましたが、心を打たれるものがありました。終盤手の流れからして、完全に先手敗勢なのはわかっていたはずですが、それでも最善を尽くして指し続けるその精神的な強さに、実力は全く違えど自分も見習いたいなと思うわけです。

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それはおいといて、第1図が最大のポイントとなった局面。ここで後手の正着は△9七銀でしたが、実戦は△6八龍と進み波乱を呼びました。ただ、実際△9七銀としてそれからどう先手玉を攻略するのかも難しいです。以下△9七銀▲同玉△8九龍▲9八銀△9九龍▲8五桂△7七歩▲7四桂(=第2図)で最後の▲7四桂が詰めろだから、パッと見先手勝ちのように見えますね。途中の▲8五桂が攻めつつ、龍当たりの味の良い手になっています。第2図で△6四香なら▲7七角と歩を掃っておいて、まだ粘れそうです。

しかし、ブログにこの順は後手勝ち筋だと書かれてありますから、ここからどうするんだと気になっていました。ここでは△7三香として後手勝ちのようです。8五桂の利いているところに合駒するので抵抗ありますが、7五の銀を取ってしまえば(先手玉を寄せるのが)早いので厳しいです。かといって、先手は8五の桂まで清算してしまうと、逆に先手玉が危険になるので出来ないという状況ですね。
posted by こういち at 22:11 | その他

2010年03月28日

石田流対策の△4二玉の定跡

この間の王将戦第5局で羽生名人が指した石田流対策の△4二玉。対して▲7八飛は△4五角と打たれるから居飛車良しというのが一般的な見解になっていますが、24だとむしろ振り飛車の方がかなり勝っているはずです。なぜ居飛車が苦しくなるかというと馬が捕獲されるからというよりも、3三の桂馬が負担になってしまうのが最大の要因だなと思っています。馬殺していると見せかけて、3筋の歩が延びてきますから、居飛車側にとって盲点となりやすいです。もう一度復習の意味もかねて、その辺りのことについて書いておきます。ちなみに、以前に書いた記事は、7月11日投稿3月3日投稿こちら。

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だから居飛車側の方針として、3三の桂馬を守るのか、捌くのか、どちらか事前に考えておく必要がありますね。とりあえず第1図、現在主流の▲6六歩ではなく、▲7八飛とした変化です。

第1図以下の指し手
△8八角成▲同銀△4五角▲5八玉△2七角成▲7四歩△同歩▲5五角△3三桂▲7四飛(=第2図)

第2図が少し悩む局面。歩を受けるか、けちって△9二飛とするかですが、ここはやはり手堅く△7三歩とするのが最善だと思います。いろいろ変化があるので具体的な手順は示せないですが、後手は△5二飛と回るのがほぼ絶対の1手になるので、隙は作らないほうが勝るはずです。

第3図以下の指し手
△7三歩a▲3四飛△3二金▲3六歩△2六馬▲3五飛△5四歩▲7七角△5二飛▲3八金△5五歩▲4八銀△2二銀(=第3図)
a・・・△4五馬は▲8二角成 △同銀 ▲7二飛打で先手優勢

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お互い最強の手と思われる順で進めて第3図。直前の△2二銀は、△5六歩から玉頭攻めするときの▲1一角成を受けています。もし▲4六歩とかで△4五桂を防いできた場合は△2四歩〜△2三銀として桂頭を受けることもできますし価値の高い手です。第3図より▲2七歩△3五馬▲同歩△5六歩と進んだ第4図の局面は、これは居飛車十分でしょうね。以下▲5六同歩△同飛▲5七歩△3六飛と進めば、桂頭の不安は解消されますし、次第に飛車と角の交換が響いてくると思います。

いずれにしても、第1図で角交換から△4五角だけ覚えていては相当居飛車の勝てない将棋で、第4図までの一連の流れを漠然とでも覚えておいて、初めて良い勝負ができる戦型だと思います。正確に指せば、やっぱり居飛車が良くなる将棋だなと確信しました。

まとめ:
あくまで、第1図に振り飛車が▲7八飛と振った場合は居飛車指しやすいというだけで、この▲7八飛のところでは▲6六歩と角道を止めるのが一般的。居飛車党で、早石田が苦手な人には、第1図の△4二玉がお勧めです。

また、居飛車が先手の場合だと、初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△3五歩▲6八玉で、似た流れにできます。ただ、せっかく先手をもらってこの指し方はいかにも気合い負けで、▲6八玉のところでは、▲2五歩か▲4八銀と指しす方が自然です。
posted by こういち at 17:52 | 定跡研究

2010年03月27日

プロ棋士の持っている本

ちょっと25日も投稿してた記事があったのですが、自分を正当化している感じの内容に思えて、嫌になって削除しました。すぐ削除できていれば良かったのですが、すぐ消えなくて困りました。最近タブレットを出したままにしてるので、また絵を描いてみました。犬は好きですね。

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ところで、今日NHKの将棋の一番長い日のドキュメンタリーが昼に放送されて、今観ました。面白かったです。その番組で、三浦八段のもっている将棋の本が瞬間映っていたのですが、確認できただけで

『振り飛車党宣言』『パワー中飛車で攻めつぶす本』『中飛車道場3巻』『矢倉道場5巻?』『四間飛車がわかる本』『高田流新感覚振り飛車破り』『横歩取り8五飛戦法』『谷川vs羽生100番勝負―最高峰の激闘譜!』『新版角換わり腰掛け銀研究』『康光流現代矢倉III』『康光流現代矢倉II』『振り飛車ワールド01?』『仕掛け大全』『将棋「次の一手」読本』

という感じでした。プロの棋士が何を読んでいるのか気になっていたので興味深かったです。案外、普通ですね。なぜ『四間飛車がわかる本』を所持しているのか謎ですが、他はなんとなく三浦八段の棋風に合った感じだと思います。あまり評判良いと聞かないですが、『横歩取り8五飛戦法』は定跡書の中でも素晴らしい本だと思っています(載っている定跡は古いですが)。やはり基本は大事なのだということを教えられた気がします。
posted by こういち at 20:33 | その他

2010年03月24日

2ページ目を作りました

トップページの絵をまた更新しました。今回はソフトのコツもつかめてきたので、さらに漫画らしく仕上がったと思います。ただ、駒を書くのに手間がかかりすぎて、ちょっと次のページを描く気力ないです。もともとはトップページの飾りに、置いておきたかっただけなので、あとは下書きだけで終わらせたいと思います。

漫画みたいに閲覧できる機能が、ソフトに付いているみたいなので、後々そういう風にしたいと思いますが、しばらくはこのままにしておきます。ちなみに最終的な結末みたいなものは、既に下書きとして書いております。ちょっとサイズが大きいので「続きを読む」のところに載せておきます。将棋ってやっぱり『泣き虫しょったんの奇跡』に描かれている、鈴木八段対田村六段のような殺伐としたところもありますからね。
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posted by こういち at 21:45 | その他

2010年03月23日

少しだけ色変えました

雰囲気が少しだけ変わっているかと思いますが、色の数を少し減らしてみました。何回かサイトをリニューアルしている内に増えてしまっていたので、前々から減らしたいなと思っていました。それと、「当サイトについて」というページもついでに作りました。この間買った本を飾りに入れてるのですが、良い感じになっているかと思います。その他のページも将来的には、何か写真を入れたいですね。

文字だけではあれなので、次の1手問題を2つ用意しました。どちらも最近の高段者の将棋を観戦していたときに参考になった手筋です。答えは下の「続きを読む」をクリックして見てください。第1図の答えが第3図、第2図の答えが第4図となっています。

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どちらも答えは地味ですが、ハデな手よりもむしろこういった手を指せるようになることが強くなる近道だなと思っております。

第1図は持ち駒の角を5五に打った手に対して、後手が△2四歩と桂馬に紐をつけた局面です。先手の継続手を考えてみてください。ちなみに、説明だけだと違和感ある手順かもしれませんが、つまり5五に角を打たないで▲2五飛とすれば桂馬を取れたわけですが、それは△2四飛と飛車をぶつけられるのを先手は嫌ったわけです。

第2図は先手わずかに優勢で進んだ終盤の局面です。先手の飛車が窮屈で取られそうですが、下手に逃げ回ると、どんどん後手の駒が働きだして逆転してしまいます。3手1組の手で、これをなんとかします。
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posted by こういち at 21:43 | その他

2010年03月21日

泣き虫しょったんの奇跡の感想

実は金曜日に購入して、ゆっくり休みの日にでも読もうかなと思ったんですけれど、面白くて一日で読んでしまいました。先月文庫化したやつだから、まだ新刊コーナーにあるだろうと思って書店で探しましたが、無いんですよね。まさかと思って、講談社の著者「せ」の棚を探すと1冊ありました。小説として、とても素晴らしい内容なのだから、もっと売れてほしいです。きっと将棋のイメージアップにも繋がるはずですし。

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前半はジュヴナイル小説を読んでいる感じで、そして中盤以降の挫折後の物語は人間ドラマが描かれていて、リアリティあります。再び将棋と向き合うことになる瀬川四段の視点は、将棋界を内側と外側の部分から描かれていて、とても面白いです。月並みですけど、人は誰かに支えてもらいながら生きているんだなと、強く感じさせられる内容でした。とはいっても、結局は自分自身がその環境の中で、どう向き合って進んでいくかが大切だということもまた教訓として描かれています。正直、『将棋の子』より全然面白かったです。

子供のころ、ああしておけば良かったとか大人になってから後悔することは、誰しも1つや2つあると思うんですけれど、そういう葛藤と折り合いをつけながら人間は日々成長していくものなんだなと思います。そういう意味でもP.251の「ごめん、本当は、お父さんが思っているほど将棋をがんばらなかった。」という一節が、強く印象に残っています。もちろん、額面通り受け取れば、だらしない人なだけになりますが、ここに至るまでのドラマチックな展開に感情移入させられますから、響くものがあります。人間、そんな完璧に生きられるものではないですから。
posted by こういち at 06:33 | 将棋本

2010年03月20日

角換わり腰掛け銀研究の本届いた

今日、角換わり腰掛け銀が届きました。先週に注文したとき残り42でしたが、あれから3日後くらいには完売していましたね。決して安くないのに、さすが名著として名高い本なだけあります。汚すの嫌なので、読まずに大切に保管しておきたいと思います。

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伝票はがすの忘れて撮影してしまったため、その部分は真っ白に加工してあります。いたって普通の梱包です。隣においてある文庫本は瀬川四段の本です。既に読了していますので、今日か明日にでも簡単な感想を投稿したいと思います。


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写真からハードカバーだと想像していましたが、ソフトカバーでした。見た感じは高級感ありますが、そこらへんの本とそれほど変わらないです。フォントが良いと、やっぱりそれだけでも印象が違いますね。


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後ろの部分。てっきり当時の価格が印字されているものだと思っていましたが、復刊ドットコムで販売された価格になっていますね。こんな高い本買ったのはじめてです。明日はハンズでブックカバーを買ってきたいと思います。
posted by こういち at 17:26 | 将棋本

2010年03月18日

王将戦の最後の詰むか詰まないかのところ

昨日のタイトル戦は久保棋王が勝って王将位を奪取。こういう将棋を見て、感動したり、すごいなと思えるようになっただけでも、将棋を続けてきて良かったなと心から思います。

ということで、棋譜コメントに書かれてありますが、ものすごかった最後の局面を図面を交えて書き残しておきたいと思います。羽生が衰えたという声も聞かれますが、この最終局に限っては正直運が悪かったとしか思えません。

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第1図は最終番。羽生王将が後手玉を詰ましに▲6四角と王手した局面。6五の香車が良く効いていることと、▲1三龍という手に着目すれば、羽生王将が寄せようとしている手順は見えてくると思います。第1図で△9二玉と逃げるのは、飛車を切って▲8二銀からの比較的簡単な詰み。従って、第1図で後手は何か間駒をする一手です。

しかし、何を間駒するかが問題。ここでは銀で間駒するのが後手玉が生き延びる唯一の正解手。先手からして見れば、何を受けようが73に引っ張りだして▲1三龍の王手(=第2図)で詰みだと錯覚してしまいそうです。第2図の▲1三龍の王手に対して、△8四玉は▲8三龍〜▲8一飛成の詰み筋があり分かりやすいです。ということで、△8四玉も駄目ということは、53か43に間駒するしかありません。そして、ここでも銀を間駒するのが後手玉が生き延びる唯一の受けとなっています。第2図より△5三銀▲同竜△同金▲6二飛成△8四玉▲8六香と進み第3図。後手玉は詰んでるとしか思えません。


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僕なら第3図まで局面を進めても、まだ後手玉は詰みだと信じて疑わないですが、ここで△8五角と間駒するのが好手。以下▲同香の一手に△9四玉(=第4図)と交わして、後手玉が詰まないのがようやく明確になってきます。第4図以下、▲9五銀の一手ですが、△同玉▲8六銀△9四玉となって、先手は持ち駒に角しかなく、詰まない形となります。

ちなみに、第1図〜3図に至るまでに、後手は2回の間駒をしたわけですが、このとき銀以外の駒、すなわち桂か金を使っていると後手玉は詰んでしまいます。第4図で先手に桂があるなら▲8六桂からの順で詰み。金を持っているなら▲9五銀△同玉▲9六歩△同玉▲8六金で後手玉を討ち取れます。最大のポイントは、第3図▲8六香の王手に△8五角と間駒して△9四玉と交わすことですが、これを58手目の時点で読みきっているんですから、如何に久保棋王が深く読んでいるのかが分かりますね。
posted by こういち at 23:00 | 終盤の手筋

2010年03月15日

新山崎流の△3三銀の変化

長かった順位戦も明日で終わりですね。B級1組が中継を観戦していて一番面白いのですが、来期そのクラスに阿久津七段が含まれていないのにはがっかりです。中田八段は正統派の居飛車の将棋だし嫌いではないのですが、今回ばっかりは負けてと祈りながら最終局を観戦していました。

それで、新山崎流の王座戦第1局で羽生名人が指した△3三銀の定跡。あの将棋で阿久津七段は昇級を逃したといっても言い過ぎではないと思います。とりあえず問題の局面が第1図。

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第1図▲2三歩の叩きに△3三銀と交わしたところ。この手が驚愕の一手で、桂馬の利いているところにわざわざ移動してくれています。中原囲いほど見た目以上にもろい囲いはないと思っていますし、先手の攻め駒が急所中の急所に来てますから、これで先手悪くなる理屈は全く見当たりません。ただ、ここで先手が一番指したい▲3三桂成は△同桂▲6五桂△3六桂と進み、△3六桂が厳しく先手駄目です。ということで、▲3三桂成と出来ないのなら▲8五飛はこの一手。間接的に1五の角取りにもなっています。

第1図以下の指し手
▲8五飛△4四銀▲3三歩△4八角成▲同玉△3三桂▲同桂成△同金▲6五桂△2九飛▲5八玉

手順は長いですが、それほど変化の余地はなく、お互い最善だと思われます。▲1六歩と角切りを催促するような変化もあるのですが、ほとんど一手パスなので、これをやるようでは先手良しとは断言できなくなります。なので本譜の順になります。そして、最後の▲5八玉が阿久津七段が負けた順位戦の棋譜コメントに書かれてある修正手順で、これで先手必勝だと思っていました。先手は下手に攻めていないので、8八の角もなんとか使えそうだし、毎回タダ同然で取られてしまう4九の金も受けに働きそうだからです。


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第2図で△1九龍として一回香車を補充するのが自然ですが、これは▲2二歩成で先手良し。ということで、先手玉に厳しく迫るなら△8七歩(=第3図)が考えられそうです。以下、▲同飛△6九銀▲同玉△同龍▲6八玉△9五桂▲8一飛成△6九金▲7七玉△8七歩と進めて第4図。

結局角が捕獲され、先手自信のない形勢となってしまいました。戻って第1図の将棋は、既にどちらが良いのか結論でているとは思われますが、先手負けるはずがないと未だに思っています(とはいいながら後手良くなる順ばかりになってしまいますが)。2筋3筋に歩は利く形だし、後手の右の桂馬は取られるだけの駒だし、先手の勝つ条件しか揃っていないのが理由です。
posted by こういち at 23:31 | 定跡研究

2010年03月14日

棒銀のページ作り直しました

超急戦棒銀のページを書き直しました。昨日の23:00ごろ取り掛かり、今ようやく完成してアップしたところです。それなりに満足いくものに仕上がったと思いますが、面倒なのでしばらくは更新したくないです。前より良いものにしたいという気持ちが強くなってしまって、どんどん時間がかかる一方です。なぜ棒銀のページを書き直したかというと、僕のページがリンク貼られていたからです。そのページは、大分前に作ったもので、甘い部分が多く参考にしてもらうにはちょっと恥ずかしいなと思ってしまいました。以前のページのファイルサイズが9690byteに対して、今度のは16711byteになりました。なので、1.5倍くらいの内容です。

ちょうどNHKの将棋番組が始まる時間なので、これから見たいと思います。多分見ながら寝てしまうでしょうけれど。
posted by こういち at 09:57 | その他

2010年03月12日

角換わり腰掛け銀研究、注文した

配送時期が3〜6日になっていたので、先ほど『新版角換わり腰掛け銀研究』を注文しました。多分来週の土日には手元に届いていると思います。在庫の数が最初180(179かも)だったのが現在は42。このペースなら売切れそうですね。値段が値段なだけに全部さばけるのか気になってはいました。ちなみに価格は5229円、プラス送料380円で、およそ5600円です。これなら将棋の本3冊買えてしまいます。正直、ブログで絶対買うと書いてしまったので引っ込みつかなくなってしまったところも多分にあります。値段的な部分でかなり躊躇したのは秘密です。

文章だけでは味気ないので、トップページに載せてある絵の2ページ目の下書きを載せておきます。ちょっとサイズが大きいのでクリックすると表示するようにしました。5ページくらい作りたいなとは思っていますけど、時間かかるので完成するのはかなり先になりそうです。
2ページ目の下書き
posted by こういち at 22:15 | その他

2010年03月11日

棒銀の変化で

昨日・今日と行われた王将戦は大熱戦の将棋で面白かったです。先手石田流に対して、羽生名人は△4二玉から角道止めさせて銀冠に組む指し方。結果的に59手目▲6五銀がどうだったでしょうか。

それはおいといて、急いで超急戦棒銀のページを直したいと思っています。その棒銀のページ作ったの、もう大分前になるので、新しいページのと比べると、作りこみの点で甘いんですよね。ちょっと気になる変化が第1図。

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図より普通に△8六歩なら▲同歩△同銀▲8七歩(=参考図)と進めて先手不満ないわけですが、後手がこう大人しく進めてくれるかが問題です。ということで、超急戦棒銀おなじみ、強引に角道こじあける△6五歩の突き捨てを入れてからの、△8六歩を第3図に。


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第3図以下▲8六同歩△同銀▲8七歩△8八角成▲同角△8七銀成▲同金△同竜▲7七金△8二龍と進めて結果図。一歩得していれば先手良しと言って良いと思いますけど、8筋で歩を食いちぎられているので駒の損得は角・金交換なだけです。先手悪いとは思えないですけれど、まとめるの難しそうです。先手は持ち駒の銀を自陣に打って、一回てこ入れしないと攻められないでしょうし、いずれにしても、この局面にしたら先手駄目ですね。

東大将棋ブックスに似たような変化書いていた気がするんですけれど、本がどこにいってしまったのかわからず困りました。
posted by こういち at 22:47 | 定跡研究

2010年03月10日

トップの絵を変えました

久しぶりにトップページの絵を変えてみました。コミックスタジオの使い方をすっかり忘れていて、一から本を読み直して使ったものだから、かなり時間かかってしまいました。絵を描くとなると、タブレット引っ張りだしてくるのが面倒なので、なかなか億劫です。

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今までのは、どうも白い部分が多くて気になっていました。なので、今回は気合を入れてトーン(小さな点々で色塗った感じになるやつ)をたくさん使ってみました。わりと漫画らしくなっているかと思います。しかし、2コマ→4コマ→1コマ→3コマと順にやっていったのですが、1コマ目に時間かかりすぎて、3コマ目で力尽きてしまいました。将棋の駒を1つ1つ書くの大変だし、パース(遠近法とかそういうの)がよくわからないし、今後の課題です。

一応、前に載せてたやつとキャラクターの設定は同じです。1コマ目の人が駒を放り投げていた人、2コマ目の人が駒をぶつけられた人となっています。ちょっと別人になっていますが。
posted by こういち at 22:17 | その他

2010年03月03日

昨日の将棋の感想

昨日の順位戦はとても面白くて、結局放送終了となる深夜2時まで見てしまいました。昨日のような感動する将棋をもっと多くの人に伝えられたら「将棋界は斜陽産業」だなんて言われなくなるのになと、強く感じましたね。そういう意味でも、解説する人も重要だと思います。解説の阿久津七段、終始眠そうな顔をしていて、もう少し頑張って欲しかったです。

ということで、三浦八段が名人挑戦を決めた対郷田戦の逆王手付近の局面だけ書き留めておきたいと思います。

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第1図がその局面。最終番です。ここは正確には郷田九段の勝ちで、▲同銀と取るのが正解でした。その直前のところでも勝ちを逃しているようで、郷田九段にとっては悔いの残る将棋になってしまったと思います。ちなみに郷田九段は名人挑戦も、降級の可能性も関係なかったのですが、この将棋での1勝が来期の順位に大きく影響していました。(勝てば来期3位、負けたので来期7位)

本譜▲8九玉が最後の敗着で、以下△8八歩に▲9八玉が気になる変化なのですが、△8九銀▲8七玉△8五飛▲8六角の逆王手に△7五桂(=参考図)が逆王手返しとなっていて先手玉詰みとなります。先崎八段が「作ってもなかなか作れない」と解説していたのが、とても印象に残ります。


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従って第1図より▲8九玉△8八歩に▲9八玉とは交わせないので、▲8八同玉の一手。以下△8七歩▲同金△7八飛▲8九玉△4五角▲同歩△6八龍と進み第2図。後手玉が詰むか詰まないかの勝負になりましたが、上部が広くて捕まえきれず、三浦八段の勝ちとなりました。

ちなみに、その第2図で▲8六角と王手龍取りに打つ手が目につくと思いますが、これにはわかりやすく△7五桂(=参考図)と受けて後手勝ち。とにかく、龍を取ったとしても先手玉がそんなに安全になるわけではないので、大した効果はありません。△6四桂の間駒でも、△6四歩でも後手勝っていそうです。
posted by こういち at 22:24 | 終盤の手筋

2010年03月02日

8五飛戦法の△2五歩のやつ

今日は将棋界の1番長い日なので、中継見ながら定跡の勉強をしています。先週買った新刊本はまだ読み込んでいませんし、それと駒落ちの定跡もほとんど忘れてしまったので覚えなおさないといけないし、色々面倒です。

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普段から机の上には本が何冊か平積み状態になっているので、とくに何とも思わないですけれど、写真撮って見てみると研究家という感じがして良いですね。これ見てるだけで香車1枚強くなった気持ちになりました。ちなみに本屋のカバーかけてあるやつ、全部将棋の定跡書です。


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それはおいといて、先月買った高橋九段の横歩取りの新刊本ですが、それ読んだだけでは心もとないので、ある程度先のこととかも自分なりに方針を決めておかないといけません。例えば、第1図は去年の4月にも当ブログで書いた定跡のやつですけれど、先手悪くなると都合の悪い変化です(高橋九段の本P.39)。嘘でも良いから先手大優勢と書いておいて欲しいのですが、本の中でも後手指しやすい風なことが書かれて締めくくられています。たしかに、後手の立場からすると右の桂馬が使えていないので、指す人はかなり少ないんですよね。

第1図より▲4七銀の1手だと思いますが、以下△4六桂▲同銀△同竜▲3三歩成△同銀▲2五桂打と想定して第2図。これなら勝負形といった感じで、先手勝てそうな気はします。途中△4六同竜に▲4七歩と受けたいところですが、それだと先手歩切れでジリ貧になってしまいますから、攻めあいの形にしないと話にならないですね。

いずれにしても後手良しの結論になってしまうと、今日の谷川×高橋戦の局面も見られなくなってしまいます。かといって、この変化に怯えて避けるようでは男らしくないので、先手優勢となる変化を見つけたいものです。
posted by こういち at 21:34 | 定跡研究