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2010年05月31日

今月も今日で終わり

今月も今日で終わり。なんだかんだでブログも投稿したなと思いつつ、来月はもう少し楽したいなという気持ちが強いです。今月は『寄せの手筋200』で自信を失い、その代わりに詰将棋を解きました。T−岡田も人より練習することが自信に繋がるとか、そういうことテレビで語っていましたし、精神的に強くなることは将棋を強くなるためにも大事だなと思っています。

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当ブログで、散々詰将棋は嫌いだと言っておきながら、買った本集めてみたら7冊も所持していました。『詰将棋道場』は7手詰めまでしか、ほとんどやっていませんけれど、他は全部解きましたし、それを合計すると結構な数をやっているんだなと改めて思います。この中で一番良かったのは、飯野健二著書の詰将棋本です。詰将棋の問題としては、無駄駒もあったりしてあれですけれど、実戦的な手順が正解になっているのでストレスもたまりませんし良かったです。逆に評判の良い5手ハンは、ちょっと裏筋的で難しいですね。ただ5手ハンは厚みが薄く、携帯製に優れているのはポイント高いです。反面、詰将棋道場はサイズは小さいものの、厚みがネックでカバンに入れてもかさばって、ほとんど持ち歩いたことありません。


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来月は特にめぼしい新刊本もありませんし、積読している棋書をとにかく消化するように勤めたいです。それと、ブログ的なことでは、5月10日まで飾っていた鯉のぼり画像は個人的には気に入っていたので、また何か季節の絵を描きたいなと思っています。(上の絵は4月1日のみ飾っていたものです)
posted by こういち at 23:59 | 将棋本

2010年05月29日

ひねり飛車にしてこなかったとき

昨日の続きみたいな感じですけど、だから東大本に書いてある通り、全く仕掛けるところが無くなってしまうと後手は作戦負けに陥りやすいので、それは避けなければなりません。横歩取られて1歩損もしてますし。

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第1図の定跡型から、普通に▲7五歩なら、7四に争点ができるので、これはとりあえず後手としては安心です。ちょっと欲張ってこられるなら▲2七銀ですが、角交換して△4五角の手が見えるので先手も勇気がいるところ。実際△4五角と打って後手良くなるとはとても思えませんけれど。

僕の実戦だと、図以下▲3三角成△同桂▲8三角(=第2図)と馬を作りにこられたことがあります。ここで動かないといけないので、そのときは△2七歩〜△4五角なんてやってしまいましたが、いかにも自滅でした。といっても、30秒で冷静に対応するなんて僕には無理です。やはり横歩取りは事前の対策なしに指すのは、勇気がいるということを教えられました。


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ということで第2図では、2七に直接打つのではなく、やんわり△2六歩(=第3図)と打って、次に△2七角を狙うのが良さそうです。第3図以下▲5六角成△2七角▲2六飛△同飛▲2七銀△5六飛▲同歩△4五桂と進んだ第4図の局面は、さすがに後手良いはず。

途中▲2七銀のところで△2七同飛成は、▲同金△3九飛に▲4六歩となって、後手の攻めが切れます。2枚の攻めのときは結構あるので、気をつけないといけません。
posted by こういち at 23:13 | 自戦記

2010年05月28日

今日中継されてた将棋の感想

今日の王位戦挑決は、さらっとしか見てませんが広瀬五段の強さが一番印象に残りました。竜王相手に完勝ですから、タイトル奪取もあるんじゃないかと感じてしまいます。また、挑戦権をめぐる構図が、羽生名人対若手棋士となり、否が応にも盛り上がります。
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将棋で気になったやつといえば、羽生・丸山戦の横歩取りの将棋です。名人戦第3局と同じような流れになってますけれど、先手がひねり飛車っぽくしていないところが違ってて、もし僕も先手もって指すならこういう風に指したいなと思いました。とはいっても8五飛阻止型はやりませんけれど。

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第1図の局面は、手の損得は差し引き0になっているので、普通の8四飛型の横歩取りの将棋に合流していそうです。8五飛戦法をやらせないのが当初の目的とするなら成功しているので、既に先手不満のない展開と言えそうです。

この第1図に至るまでに後手は△2四飛と転回して、▲2八銀を強要させて、すぐ△8四飛に戻っているため、結果的に8四飛型の横歩取りには合流したものの、これだと△2四飛に転回した意味があったのかなと疑問に感じました。というのも、たしかこの変化は東大本では後手の仕掛けが難しいということで、後手不満と書かれているはずですが(その本が見当たらなくて記憶頼り)、それが完全に当てはまる格好となっているからです。だから、2四に飛車をギリギリまで居座っておいて、先手が▲7五歩とか突いてきたら、そこで戻るとかする工夫をする必要がありそう

もし、先手がこの戦型を選んで、必ず第2図の局面になるんでしたら、僕も先手で指したいです。あとは歩を伸ばして3三の桂馬を攻めれば良いだけですから、気楽に指せます。
posted by こういち at 22:57 | 定跡研究

2010年05月26日

最初のやつ

昨日買った本の最初のテーマのやつですが、これに苦しめられた経験あって、知らないときは本当あっという間に負けていました。本に対策なんて書いているはずもないから、自分なりにどうすれば良いのか考えるわけです。しかし、今でも第1図の局面に遭遇したら、きっと長考してしまうと思います(といっても1分しか長考できませんが)。

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穴熊志向の自分にとって、どのように駒組みするかが一番の問題であって、例えば無難に△6四歩だと、そこから穴熊目指しても、あまり固くならないから、普通の位取りか、ちょっと無理して銀冠に組もうとするかで悩みますね。

それと、第1図の▲5五歩に変えて、先に▲9七角(=第2図)と決めた方が後手の△6四歩を消せるから、優るのではと考えたこともあります。色々指し方あると思いますけれど、その場合は△5四歩が最善だと決めています。この△5四歩という手が全然見えなくて、苦労しましたね(何かされそうだとビビってしまうため思い浮かばない)。いずれにしても、▲9七角と上がられてしまうと△4二玉と上がれなくなってしまうので、どういう風に玉を囲えば良いのかで散々悩みました。


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最初のころは狙いがわかっているはずもなく、第1図で漠然と△4二玉と指してしまうわけですが、この時点で既に相当危険ですね。以下▲9七角△3二玉▲5四歩△同歩▲同飛(=第4図)と進んで、後手苦しそうです。第4図から次に▲3四飛と歩を取られてはいけないので、△4四歩と頑張りますけれど、元気良く▲5三角成と突っ込まれて受けきれる自身が全くありません。

やっぱりこの手順で何がまずいかというと▲5四歩を△同歩と取らないといけないのが駄目なところで、これが後手の形勢を悪くする根本的な理由でしょうね。
posted by こういち at 23:30 | 定跡研究

2010年05月25日

本買ってきた

ということで、今日発売の本買ってまいりました。文庫版の羽生の頭脳も置いてたので、どんな感じなのか見てみたのですが、思ったよりも良い感じでした。体裁そのままで、文庫サイズに合わせて縮小している形です。しかし、盤に並べて本を片手に読もうとすると、厚さがありますから、相当手が疲れそうです。

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テストもかねて、6年振りに新しくした携帯電話のカメラ機能で撮ってみました。800万画素と書いてたので、綺麗に写るのかなと思いましたけど所詮携帯電話のカメラという感じです。これでは使い物になりませんね。

中身は細かく読んだわけではありませんけれど、さすがに面白いです。最後まで一気に読んでしまいました。藤井九段の「将棋は終盤の勝負なんです」という言葉が妙に説得力あって笑ってしまいました。きっとネタにされるでしょうね。でも、こういった対談系のものって、単行本として買うのは1500円の雑誌を買っている感覚なので、損した気分になります。すぐ読み切ってしまいますし。
posted by こういち at 21:37 | 将棋本

2010年05月24日

売ってなかった

100524.gifイメ読み2、置いていないかなと思って書店を見てきたのですが、やっぱり置いてませんでした。ネットで調べてみたら、なぜかジュンク堂の福岡店は置いてあるようなこと書いてあったので、もしかしたらとは思ったんですけれど。マイコミの本はいつ発売になるのか微妙にわからないので、面倒です。くやしいので本の表紙を絵にしてみました。

関係ないですけれど、最近ブログの記事の数が増えてきたためか、投稿してもすぐ反映されていなことが多々あります。文章修正したりするときも同様なので、非常に面倒ですね。
posted by こういち at 21:30 | その他

2010年05月22日

知りたかった棋譜が

そういえば羽生の頭脳が文庫化して、そろそろ発売になるみたいですけど、文庫のわりには値段が1200円くらいで、いくら1冊に2巻分収録しているとはいえ割高感があります。横歩取りのところは欲しいなと思っているんですけれど、僕は目が悪いので(文字小さいでしょうし)あまり食指が伸びません。

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ちょっと今日は、今期竜王戦の丸山×羽生戦の棋譜が欲しかったので読売新聞買ってみたんですけれど、一番知りたかった局面のところは既に過ぎていてました。知りたかったのは名人戦第2局の△2三同金と取った付近なのですが、2・3日前の新聞を入手する必要があったみたいです。

それにしても、新山崎流もあまり上手くいかないんだなと、記事を読んで改めて感じました。
posted by こういち at 22:10 | その他

2010年05月21日

必要最低限の向かい飛車対策

初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩に▲2五歩と決めてしまうと、何が怖いかというと向かい飛車が怖いわけで、だからといって▲2五歩△3三角の交換を入れないと後手が矢倉にしてきた場合、8三歩型のまま駒組みされるのは(先手にとって)面白くないから、結局5手目に▲2五歩を突く必要があるんですけれど、できれば▲2五歩は決めたくないという気持ちも完全に消し去ることはできず、向かい飛車が怖くて相居飛車の将棋なんかできるかと、いつも自分に言い聞かせて指しています。

とはいっても、向かい飛車対策は意外と難しいようでも、ポイントさえ掴んでおけば、なんとかなります。例えば『島ノート』に載っているような綺麗な定跡型の向かい飛車になることは正直稀で、定跡本を読んだからといって向かい飛車の対策がバッチリになるとか、現実はそんなやさしくありません。

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個人的によく遭遇する向かい飛車といえば、△3五歩を決めるメリケン風向かい飛車。△3五歩の意味は、△3四銀と出る手と、先手から▲3六歩をつけなくしている2つのメリットがありそうです。だから、この第1図の局面である程度構想を練っておかないと、たいてい途中で対応を誤って悪くしてしまいますね。ここで僕は▲5七銀と指すと思いますが、以下△2四歩▲同歩△同飛▲2五歩△2二飛▲4六歩△3四銀(=第2図)と進み、これは正確に指されると振り飛車が良いと思います。このとき▲4五歩から角交換に持ち込めないのが痛いです。そういう意味で△3四銀ってピッタリの一手なんだなと手順を並べていて感じます。

ただし、やっぱり相手は居玉なので、いくらでもごまかす方法はありますから、とりあえず第2図より▲2四歩△2五歩▲3六歩と進めて局面を複雑化させれば、勝率5割切ることはないかなと楽観した気持ちでいます。


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第1図で▲5七銀が先手悪いと仮定するのなら、早めに向かい飛車対策の▲4六歩(=第3図)を指しておくのが無難です。同じように△2四歩▲同歩△同飛と進めると、ここは強く▲同飛と取って、以下△同角▲4五歩(=第4図)と進んだ局面は先手大優勢。後手陣にいくらでも飛車を打つ隙は作れます。ちょっとこれは先手が上手くいく順を強引に作った例なので、こんなに上手くいくことは滅多にありません。でも、ポイントとしては飛車交換を挑まれたときに▲2四同飛と、飛車交換してしまう選択肢もあるのだという心構えが必要です。対向かい飛車に、飛車交換を挑まれた際は▲2五歩と飛車交換を拒否する方が多いと思いますが、案外拒否しないでも居飛車側が戦えることが多々ありますね。


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第3図〜第4図では飛車交換しましたけど、▲2五歩と飛車交換を拒否して、△2二飛と引いた第5図の局面も、部分的には現れやすい形なので、想定しておくと応用が利きます。

図から、次に△3四銀から△2五銀と歩を食いちぎられると当然先手悪くなりますから、ここで▲3六歩と反発していくのが定跡の一手。以下、△3六同歩▲4七金△3四銀▲3六金△3五歩▲2五金と進み第6図です。とりあえず、これで局面は落ち着きます。お互い駒組みをしてこれからの将棋といった感じ。第6図より後手が無理やり動くなら△4五歩ですけれど、ここではちょっとやりすぎ。先手は▲5七銀型にしておけば、△4五歩には▲5五歩と止めて大丈夫です。この▲5五歩によって、後に▲5四歩とタイミングを見計らって決戦に挑めるのがポイント高いですね。
posted by こういち at 23:50 | 定跡研究

2010年05月19日

今日の名人戦

まさか4連敗で終わってしまうなんて思いませんでした。定跡の勉強のために1局でも多く名人戦が見たかったので、今回ばっかりは三浦八段を応援していました。それにしてもこの第4局はかなり形勢が動いた将棋だったようです。個人的には86手目△7六歩の叩きに△2三角が格好良かったですね。

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第1図が逆転したところ。▲5三角が▲3一角成△同玉▲3二歩以下の詰めろですが、対して△6七角が△8五金以下の詰めろ逃れの詰めろになり三浦八段の優勢に。以下▲7六銀と受けましたが、△3四角成と馬を作って、この馬が手厚い形となりました。

それにしても、こういう将棋になると渡辺竜王ならどちらもっても逆転で勝ってしまうんだろうなと、以前の3連敗から4連勝した竜王戦の将棋をふと思い出しながら観戦していました。


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最後に、図は本譜△6三桂のところ△4三金とした局面が第3図。某所でちょっと話題にあがっていた変化です。これで受かるなら後手良いとは思うんですけれど、本譜と同様に▲3二歩成△同玉▲2二金△4一玉▲6二角成(=第4図)で先手勝ちでしょうね。第4図で△7四歩が少しわからないんですけれど、▲同となら△6二金〜△5三角でこれは後手もやれそうな気がしますけど、△7四歩は▲同玉か、交わすかどちらかで何とかなっていそうです。

あと、途中の▲3二歩成に△1三玉の変化は▲2五歩と逃げ道封鎖してわかりやすいです。だから三浦八段が再逆転を許してしまったのは、せっかく作った馬が取られてしまったところになるのだと思いました。今日の深夜の放送も録画して見てみたいと思います。
posted by こういち at 22:55 | 終盤の手筋

2010年05月18日

嘘矢倉で思うこと

今日は投稿するつもりなかったんですけれど、ちょっと頭を悩ませている嘘矢倉について少しだけ書いておきたいと思います。今日の名人戦は現在も時々見かける一手損の出だしの嘘矢倉の形ですけれど、純粋な嘘矢倉と比べて、その手得がどこに活きるのかなと考えてしまうわけです。

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実は手得はそれほど関係なくて、もし純粋な嘘矢倉も有力な戦法の一つだと言うのなら、矢倉を目指す場合に▲7六歩に△8四歩ではなく、△3四歩から矢倉を目指した方がほんの少し得だという理屈になってしまいます。

とりあえず、普通の嘘矢倉から目一杯欲張って銀冠にした形が第2図。ここから▲3六歩とついて、すぐに仕掛けの形を作ってしまうのか、それとも矢倉に囲ってから仕掛けるのか難しいです。参考にする棋譜が少なくて判断つけかねている状況です。そして、そのとき一手の得が形勢に影響してくるのかどうかも、よくわからないですね。別に手の損得関係なしに、先手の勝ちやすい将棋だとは思っていますけれど。
posted by こういち at 23:42 | 定跡研究

2010年05月17日

角道を空けて相掛かりを目指す場合の咎めかた

普通、相掛かりというとお互い飛車先の歩を切ってスタートする分けですが、稀に初手▲7六歩からでも相掛かりになることがあると思います。それはそれで一局の将棋としか言いようがありませんが、その相掛かりさえも咎めてしまう順を考えてみました。何が言いたいかというと、角道を空けて相掛かりをするのはリスクがともないますよ、ということを示しておきたいのです。

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初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金▲2五歩△8五歩▲2四歩△同歩▲同飛(=第1図)△2三歩▲2八飛△8六歩▲同歩△同飛▲3二金△7六飛(=第2図)

現在主流の▲2八飛と深く引く相掛かりを試みた場合、第2図のように、後手が横歩を取ることに成功して先手不満の形となります。だから、第1図△2三歩に対して▲2六飛と浮き飛車にするのが自然です。

続いて、第1図より▲2六飛さえも咎めようとする△3四歩(=第3図)の変化です。もちろんここで先手が横歩を取れば、普通の横歩取りの将棋になります。


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第3図以下の指し手
▲7八金△8六歩▲同歩△同飛▲2六飛(=第4図)

プロの将棋では滅多に見ませんが、第4図の局面自体は、横歩を取るのを先手が嫌った形で、意外と目にする局面です。もちろん普通に指して一局の将棋ですが、後手はこれを無理やり咎めにいってみます(無謀な咎め方ですが)。

第4図以下の指し手
△8八角成▲同銀△4四角▲2一飛成△8八角成(=第5図)

3二金型を活かす意味で△8八角成から突っ込んでいます。先月号のイメージと読みの将棋観では、△8八角成のところ△8八飛成からいっていますが、その変化も3二金型が活きる形で渡辺竜王の必勝手順が通用しません(だからといって後手が良くなる分けではありませんが)。


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第5図以下の指し手
▲8八同金△同飛成▲3一龍(=第6図)

手順の通り第6図の▲3一龍を△同金とは取れないので(▲3三角の王手飛車の筋)、先手が銀を丸得して先手必勝の形。しかし、まだまだ油断できない局面で、見た目以上に難しいです。ちなみに、その王手飛車の筋があるため、第5図では飛車から突っ込むのが一般的です。

第6図以下の指し手
△4一銀▲1一龍△2八歩(=第7図)

△2八歩まではほぼ一本道。△2八歩とした瞬間、適当な受けはありませんので、ここで後手玉を寄せる正確な読みが必要になってきます。


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第7図以下の指し手
▲2四桂△2九歩成▲3二桂成△6二玉(=第8図:後手優勢)

▲2四桂が寄せのセオリーですが、この手がやや疑問。第8図まで進んだ局面は後手玉に詰めろが掛からない形で、後手優勢となります。第7図では一回▲1五角と王手し、△4二金と持ち駒の金を使わせてから▲2四桂とするのが正着でした。ということで、もしはじめから相掛かりを指したいのなら、最初に角道をあけるのは相手に余計な変化を与えるので望ましくないということが、証明できたと思います。

本当はもう少し他の変化も書く予定でしたが、1つの記事に文章をまとめるのも大変なので、ここで終わりたいと思います。
posted by こういち at 22:50 | 定跡研究

2010年05月15日

戦型分類表

本屋で何か新刊本でていないかなと見ていたら、『寄せの手筋200』が第2刷になっていました。最近発売された将棋の本で増刷されたものというと、『イメージの読みと将棋観』と『竜王の自戦記』くらいしか記憶にないですね。

それはおいといて、前から居飛車党の戦型の分類表みたいなのを、どこかに載せておきたいなと思っていたんですけれど、とりあえず暫定的に作ってみました。

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相手も居飛車党であるという前提です。僕は先手番のとき▲7六歩△8四歩には▲6八銀として、必ず矢倉を目指しますので、純粋な※先手番の角換わりはやらないんですけれど、▲2六歩も王道の変化だし図に加えておきました。すべての戦型を指すことができますが、細かく言うと先手番の相掛かりだけは当然やれません。といっても、あまり自分から攻めていくのは好きではないので不満はないです。

※ 後手番のときに相手が一手損角換わりをしてくれば、先手番の角換わりを指しているのと同じになります。
posted by こういち at 22:27 | 定跡研究

2010年05月14日

よくわかっていない定跡の変化

たまには定跡研究でも書いておきたいと思います。ちょっとクラシックな角換わりの変化です。最近本当、角換わりといえば▲2九飛型が多くなり、それに伴って一時期流行った▲2六飛型が減ってしまいましたね。結局よくわからないまま過ぎ去っていき、また新しく定跡を覚えてと大変です。第1図は▲2九飛型の、いきなり▲1一角と打つ定跡です(主流は▲3四歩)。

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第1図以下の指し手
△3五銀▲4五銀△2二角▲同角成△同玉(=第2図)

ちなみに僕はこの局面、先手では絶対指しませんので、後手番を持ったときに時々現れます。第1図より、銀取りなので△3五銀と交わすのが最善手。以下▲4五銀に△2二角とここで合わせるのが定跡です。第2図まで進むと、後手玉に迫るのが難しいから、あまり指されていないと、以前の先崎八段の将棋講座で解説されていましたが、実際問題ここからが本番だと思っています。

第2図以下の指し手
▲4一角(=第3図)

定跡はいくつかありますが、僕が一番指されて嫌だと思うのは▲4一角。これはわりと先手視点だと候補手にあがりやすい自然な一手です。次に▲3四銀と、▲5四銀〜▲7四歩の2つの狙いがあります。(▲4一角に変えて▲3四銀も有力だが、△7四角▲2八飛としてから、△4ニ飛と成り込みを狙えば後手指せる)


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第3図以下の指し手
△7四角▲2八飛△3一玉▲3二角成△同玉▲3四銀△2四歩(=第4図)

第4図までが、現在僕の中での最善を尽くした受けと考えております。ここに至るまでにも変化は多いので、第4図まで進んだことありませんが、形勢は難解だと思っています。少なくともプロの間では、ある程度の結論は出ているはずなので、角換わりの新しい棋書が出てくれると嬉しいですね。

戻って第3図より△7四角はこの一手で、2九の飛車取りと▲5四銀の筋を受ける攻防手です。以下▲2八飛に△3一玉として、危険ですが角切りを催促します。△3一玉のところ、他にも色々と受けがありそうに見えますが、△4二飛は自玉に近づけて当然疑問手だし、ちょっと格好つけて△4三銀は▲4四歩が激痛で、他に手はなさそうです。進んで第4図の△2四歩はちょっと突っ張った受けで、第4図より▲3六歩なら、△3九角と打ってこれは後手も十分勝負になる形。怖いのは▲3三歩で、以下△4二玉と交わしてなんとかなりそうというのが、僕の中での見解です。
posted by こういち at 22:14 | 定跡研究

2010年05月12日

積読本が増えて

先月の新刊ラッシュで、やけに積読本が増えてしまいました。なんとか消化しようと必死に読んではいるものの焼け石に水で、かえって何も手につかなくなってしまいます。3月に買った腰掛け銀研究の本は冗談半分で本棚の飾りにしておくと書きましたが、本当にそうなってしまいそうで怖いです。

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昨日買った将棋講座テキストは結構面白かったですね。やはり雑誌は気楽に読めるのが良いです。後藤元気という人の観戦記は毎回読んでいて思うのですが素晴らしいです。普通に作家として食べていけるレベルなんじゃないでしょうか。あと、先月発売された必死の本は155問目で、ついに投げてしまいました。自分の限界が見えた感じがします。既に目の届かない場所に封印しております。よくこんな難しい本、みんな解けるなと改めて関心するとともに、自分の限界が見えて泣きたくなりました。例えば89問目。初手▲2二銀は問題的な意味では一目ですが、対して△3一金なんて受け、かなり高度だと思うんですよね。僕は似たの知ってましたから、なんとかひらめきましたが、知らない人はこの△3一金という受けを発見できるんでしょうか。詰め将棋と違って必然的に読む量も増えますし、頭が痛いです。

写真に写しているのは先月にためこんだ積読本。それに加えて、文庫本3冊もまだあるのですが、見当たらなくて写せませんでした。今月はイメージと読みの将棋観2が発売されますし、なんとかそれまでに将棋の積読本は減らしておきたいです。
posted by こういち at 22:19 | 定跡研究

2010年05月11日

この間のNHKの将棋

優劣不明の中盤戦、次の手を考えていた僕はふと、とても奇妙な一手を思いついた。それはとても素朴な、というよりむしろ素人くさい手だった。(P.256)

先週放送されたNHK杯の将棋で、第1図の局面を見たとき、この一節がふいに頭をよぎりました。実際この手で先手の流れになりましたけど、小説と違って現実はなかなか上手く決まらないものですね。

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第1図は持ち駒の金を4一に打った手ですが、一目筋悪で、この手だけ見ればプロの将棋とは想像つかないです。図の▲4一金に変えて、普通に指すなら▲5一銀成△同銀▲5四香くらいです。でも、これでは攻めが細く先手負けそうな感じがします。

結果的に、本譜▲4一金と打った手が功をそうして、以下△2四角▲5一金△同銀▲同銀成△同金▲5四香(=第2図)と進みました。途中の△2四角と持ち駒の角を使わせたのが大きく、明らかに得ですね。ただし、最後の▲5四香のところでは一回▲2一龍として、2四の角の退路を聞いて置くほうが勝りました。


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第2図以下、△6一金▲5二成香△同金▲7一銀△9二玉▲4一龍△6二銀と進み第3図。図の△6二銀が好手。この局面だけ見せられれば△6二銀の一手は僕でも指せそうですが、この手を実戦で本当に使えるようになるためには、第2図の辺りで既に見えていないと駄目ということです。終局直後△6二銀をうっかりしたという声がもれていましたが、つまりそういう意味だと思います。

ちなみに第2図の△6二銀に変えて△5三金は▲6二銀成として、この変化も難しそうです。△5三金に▲5一龍とできるなら先手明快に勝ちなんですが、当然角の利きがあるのでかないません。進んで第4図。▲2一龍とするようでは変調で、ここでは完全に後手勝ちの局面となりました。
posted by こういち at 23:03 | 終盤の手筋

2010年05月10日

将棋講座テキスト

とても今更ですけれど、ゴキゲン中飛車の講座のところ読みたくてテキスト買いました。本の中身がリニューアルしたのは知っていましたが、以前のよりペラペラになっていて驚きました。ちなみに、後ろに写っている黒い物は、ジュンク堂のカバンとティッシュカバーです。先月将棋本に6000円くらい使ったときのレシートで交換してもらいました。

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しかし、せっかくテキスト買いましたけど、僕が(後手ゴキゲンに)良く指す▲4七銀〜▲3六銀と繰り出していく定跡はありませんでした。既に廃れてしまったのでしょうか。再び丸山ワクチンに戻るわけにもいきませんし、来週に放送される講座の▲7八金型は木村美濃が好きではないので指せませんし(固い囲いとは思っていないので)、超急戦の将棋をまた勉強してみようかなと思っています。
posted by こういち at 21:30 | 将棋本

▲9五金の是非

都合で、鯉のぼりの期間が長くなってしまいました。今日からまた少しづつ将棋の定跡とかについて書いていければなと思います。とりあえず名人戦第3局の気になる変化を書いておきます。それにしても、この戦型って何といえば良いのか悩みますね。僕のなかでは山崎流なのですが、それは自分だけにしか通用しませんし、東大本の8五飛阻止は名前ではない気がしますし、戦型を分類するための名前が欲しいものです。

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竜王が解説していた▲9五金(=第1図)の変化です。筋の悪い手ですが、駒得しているときは(3枚換えの先手駒得)そういった手が案外最善手になる将棋をよく見かけます。以下△8三飛▲8五金△同飛▲8六香に△8四歩(=第2図)が三浦八段の指摘された手で、これで先手悪いみたいです。飛車とっても使う場所がないからという理由ですが、正直これで先手悪いとはとても思えませんね。第2図以下、▲8五香△同歩▲8四飛(=第3図)として、働きすぎな5四の角を攻めて、先手が良くなりそうだからです。


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第3図以下△4五角▲5四桂△7三角と進めて第4図。これは正直2枚の角が働きすぎて先手悪いです。かといって第3図で、▲4六歩は9四の飛の首を絞めて駄目ですし、ちょっと筋よく▲7二歩だと△7六香とされて、普通に先手の攻め合い負けでしょう。働きの悪い9六の飛車の罪はとても大きいのかもしれません。さりげなく9一の香を拾えれば良いのですが、なかなかそういう展開を作れないです。

実は僕は「駒得は裏切らない」という格言の信奉者なのですが、こういう将棋を目の当たりにしてしまうと、確固笑いという言葉を後ろに添えたくなってしまいますね。
posted by こういち at 21:01 | 終盤の手筋