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2010年06月28日

▲2五銀に対する対処方法

昨日放送されたNHK杯の将棋は相掛かりの将棋で見ておいて良かったです。僕は後手番でしか相掛かりは指さないのですが、対2八飛戦法はあまり経験ありませんから(する人がすくないため)、結構知らないことが多いです。

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例えば第1図の局面は、定跡を知らないと▲2五銀が気になるので△1四歩という手が指せないです。たぶん△2二銀と指す人が大半だと思われます。しかし、△2二銀だと▲1五歩と端の位を取られて早くも先手がポイントを挙げた形。端を受けても大丈夫なのかという判断が必要になってきますから、第1図から▲2七銀〜▲2六銀〜▲1五歩が気になって指せないですね。

第1図で▲2五銀には△3五歩(=参考図)が手筋の受けで、これは本や解説などでよくされていますから、知っている人は多いはずです。参考図以下▲2四歩は普通に△同歩で大丈夫。


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続いて第2図は△5四歩とした局面。僕はこの手が指せないので、この手に変えて多分△4二角としてしまっていると思います。昨日の橋本七段の解説でわかりましたが、第2図で▲2五銀には、以下△5五歩▲2四歩△3五歩(=参考図)で受かっている形です。参考図からさらに▲2三歩成△同銀▲2四歩は△同銀と取って、先手1歩損になりますから、これは後手有利ですね。

こういう一連の手を知っておかないと、第2図で△5四歩が指せませんから、定跡書には是非書いておいて欲しいですね。第2図〜参考図までの流れは、読めない手ではないんですけれど、何か技がかかるのではないかという不安も残りますから、まず知らないと△5四歩は指せないです。相手が自分より弱いという確かな情報があれば、読みなんかいれず△5四歩と指せますけれど。


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最後に第3図の局面。今度は3重に飛車の横効きを止めてしまっているので、ここで▲2五銀は大丈夫かという問題です。「▲2五銀には飛車の横効きで受ける」という意識が強すぎると、第3図で▲2五銀の対応も誤ってしまう恐れがあります。第3図で▲2五銀の場合は、冷静に△4二角と角を引いておけば大丈夫。以下▲3四銀が気になりますが、△2四歩(=参考図)と銀バサミにして後手優勢となります。

相掛かりに苦手意識をもっていると、第3図▲2五銀に対して△4二角がひらめかなくなってしまいますから、例えば▲2五銀△4三金▲2四歩△同歩▲同銀△4二角▲2三歩△3一銀と、ぺしゃんこにされて形成を損ねてしまう原因になってしまったりもするわけです。


僕の経験上、相掛かりの将棋では▲6六歩と角道を止めて角交換を拒否されることが多いです。理由はやっぱり▲2五銀と出て、後手の角を負担にさせたいという気持ちが強いからだと予測されます。だから、すごく相掛かりのときは指し方に困っていましたが、これからは気にせず普通に指せそうです。
posted by こういち at 23:01 | 定跡研究

2010年06月26日

ワールドカップ

おはようございます。なんとなく、サッカー見てたらこういうイメージが思い浮かんで描いてしまいました。ワールドカップはあまり関心なかったですが、ついつい見てしまいますね。

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posted by こういち at 06:35 | その他

2010年06月25日

積読の本を読み始めて

変わりゆく現代将棋、僕にとってはとても興味のある内容なのですが、全く読む気になれなくて埃をかぶらせていました。しかし、このままじゃいけないと思って、昨日とりあえず興味のあるところから読み始めたのですが、読みづらくて仕方ありません。なんか昔あった、この選択肢を選ぶのなら○○ページを読みなさい、という感じのゲームブックを思い出してしまいました。

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最近はあまり見かけませんけど、阿久津流急戦矢倉のところ勉強したくて、そこから読み始めました。本だと下巻の第4章最後のテーマになっています。将棋世界で、たしかこの戦法の付録があったはずなんですけれど、その号はあいにく買っていなくて激しく後悔しています。結局、何を阿久津流と呼ぶのか、という疑問がハッキリと解決できていないからです。

第1図が多分阿久津七段の新手だと思うんですけれど、この手がするどい一手。最近もこの局面になったプロの将棋があったと思うんですが、先手苦しい感じがしますね。第1図以下、▲8六同歩△8八歩▲同金に△4五角(=第2図)が厳しいです。途中▲同金のところ、▲8八同銀には△5八角が炸裂します。


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第1図▲8六同歩のところ、当然▲8三角(=第3図)が気になるはずです。もし定跡知らない人なら、▲8三角で先手良さそうに見えると思います。しかし、▲8三角には以下△8七歩成▲同金に△7六歩が好手で後手良しなのだから、将棋は難しいです。△7六歩に▲8八銀は△6四飛が絶好なので、▲7四角成△同銀と飛車を取りますが、7六歩が残っているので、それの対応が悩ましいです。

先手は2八の飛車が負担で、飛車の横効きが通っていれば、いくらでも受けはありそうですけれど、この状況では2枚角を手持ちにしている後手に手を作られてしまう感じですね。
posted by こういち at 22:49 | 定跡研究

2010年06月23日

画像をランダム表示

些細なことですが、居飛車党宣言トップページの実戦例のところ、開いたらランダムで画像が切り替わるようにしてみました。といっても2つしか用意していないので、意識しないとわからないと思います。こういうことすると、ページが重くならないか不安なので、ちょっと様子をみて、問題なさそうなら少しづつ増やしていこうと思っています。

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posted by こういち at 23:59 | その他

棒銀の受けかた講座

とくにこれといって書くことないので、定跡の受け方みたいなものを書いておきたいと思います。題材は矢倉超急戦棒銀の一つの変化です。第1図の局面はかなり強引な後手の仕掛けで、既に定跡から外れています。しかし、指されてみると受けるのは結構難しいです。

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まず先手が受けるうえで大切なことは8四の銀を絶対に捌かせないということ。これが7七の銀と交換になったりしてしまうと形勢を損ねる原因になってしまいます。局面を落ち着かせたい先手に対して、一方の後手は第1図で△6五歩と強行していますから、多少の駒損は覚悟のうえ、かなり無理やりな攻めをしてくるはずです。

第1図以下▲6五同歩△9五銀▲5五歩△同角と進み第2図。ここまでは必然の受け。この局面で、先手はどう受けるかが問題です。何もしないと△8六歩▲同歩△同銀▲同銀△9九角成と進み、先手が苦しくなってしまいます。


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第2図で例えば▲9六歩と銀を追い返そうとしても、大人しく△8四銀と引き下がってくれるはずもなく、△8六歩(=参考1図)と強く攻められてしまいます。以下▲5五飛と飛・角交換で妥協しようとするのは後の祭りで、△8七歩成(参考2図)の強手が決まり、先手敗勢です。

なので、第2図では先に▲5五飛と角を取って、それから▲9六歩とすれば追い返すことはできます。しかし実際問題、飛・角交換で先手上手くいっているとはとても言えません。では第2図で、先手はどのように対応すれば良かったのか。



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第2図での正解は▲6七金(=第3図)です。図より△8六歩が気になりますが、手抜いて▲6六銀と角取りに出るのが好手となります。冷静に局面を見てもらえればわかりますが、9五の銀に紐がついていないので、すぐ△8七歩成とはできません。後手は銀に紐をつけるため、△9四歩の一手が必要なのです。矢倉ではよくある形ですが、相手に強く攻められていると、こういうところ冷静に見えなくなってしまいますよね。

第3図以下、△8六歩▲6六銀△3三角▲5四飛(=第4図)と進んだ局面は、先手優勢です。以下△9四歩には▲8六歩と手を戻しておいて大丈夫。中断の飛車がよく利いていて、いつでも▲8三歩から飛車筋を止められるのが大きいですね。
posted by こういち at 21:14 | 定跡研究

2010年06月21日

昨日の将棋を見て

昨日放送されたNHK杯や大和証券の将棋を見て、また早石田対策の▲6八玉型を調べてしまいました。『島ノート』は古いし、小難しいし、邪魔だし、毎回収納箱に入れて締まってあるんですけど、何回も引っ張りだしています。去年の将棋世界11月号も石田流のことについて詳しくかいてますから、それと合わせて読んでいたらえらい時間を無駄にしてしまいました。それで理解できれば良いのですが、余計に頭が混乱しそうです。今回はお茶を濁す意味も含めて、24の実戦例も用意しました。

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第1図では▲2二角成と角交換して▲6五角と打つべきだと思うんですが、NHK杯の勝又六段の指した手は最も消極的な▲4八銀でした。これでは石田本組みまで許してしまいますし、良いこと何もないんじゃないかと思うわけです。

ちなみにもう一度おさらいとして書いておくと、第1図から▲6五角と打つと、第2図が『島ノート』P.114の進行で先手指しやすいという結論です。これはたしかに先手指しやすいと思います。ただ、第2図の4二金型をしている人は見たことありません。この形だと陣形をまとめにくいですし、後手は7七の桂を攻めたいから5二玉型の方が良いんだと勝手に思っています。

とりあえず自分の棋譜フォルダにある中からこの定跡型のやつを探してみました。一言コメント付きです。私事で恐縮ですが、今年の2月にちょっとデータをぶっ飛ばしてしまい、もっといろんな棋譜があったのですが、失くしてしまったのがとても痛いです。
http://www.koichi.jp/shogi/kifu/files/hayaishi-01.php
posted by こういち at 22:41 | 定跡研究

2010年06月18日

横歩取りひねり飛車っぽいの

今流行りのツイッターをYTさんのブログに倣って、昨日導入してはみたものの、使いかたがわからず断念しました。順位戦の感想を一言書きたかったのですが、難しいですね。その内、また学習して挑戦してみたいと思います。

ということで、昨日の順位戦の定跡型の将棋の感想を書いておきたいと思います。今日の棋聖戦も横歩取りの将棋でしたし、新しい定跡についていくのが大変です。

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第1図から▲8六歩と突かれると、8筋からの反撃を受けるのが間に合わないので、どうすれば良いのかという感じの質問が有料サイトの方で挙がっていましたが、たしかにこれは興味深かったです。もし僕が第1図で▲8六歩が指された局面に遭遇したとしても困りはしませんが、以下△9四歩▲8五歩△8二飛▲8六飛△5四歩▲8四歩△9三桂▲8三歩成の局面は当然先手必勝になってしまいますから、途中の△5四歩のところで△9三桂と飛んで、なんかおかしいなと思いながら指してしまうと思います。

でも、第1図で▲8六歩を嫌うなら、直前の△5一金のところで△9四歩と指しておけば問題ないわけですから、楽観した気持ちのまま考えてしまっていたと思います。屋敷九段の解説(第1図▲8六歩には△3六歩)を知っていなければ、僕は延々と△9四歩▲8五歩△8二飛〜〜と指し続けてしまっていたかもしれません。(これで悪いとは思いませんが)

進んで第2図は終盤の入り口辺り。銀取りを放置して△2一玉としたのが格好良い手でした。こういう間合いを会得できないと、横歩取りの将棋で、後手をもってなかなか勝てないですね。この将棋、全体的に高橋九段を応援している人が多かった印象ありますが、それも頷ける内容だったと思います。



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進んで第3図終盤戦。銀・桂交換の先手駒得ですが、後手の駒はすべて働いており、2筋のへこんだ形もひどいし、後手大優勢だと思って見ていました。ただ実際の形勢は難しいみたいで、もしかしたらこの時点で既に先手良いのかもしれません。でも、この辺りの高橋九段の指し方は憧れます。フィギュア王を読めば僕もこういう将棋が指せるようになるんでしょうか。

実戦は第4図から△9三香でハッキリ後手負けになっていて、その手に変えて露骨に△5六銀といきたいところですが、以下▲同金△同馬▲5七歩で継続手段がないみたいです。▲5七歩のところ、▲5七銀と受けてくれるなら送りの手筋で後手良くなりますけど、さすがに▲5七歩に△4九銀ではやりすぎですね。

結果は後手が負けましたけど、この内容なら後手をもっても十分やれそうな印象をもちました。まだまだ実戦でも同じような将棋が見られそうです。
posted by こういち at 23:59 | 定跡研究

2010年06月16日

少し変えました

トップの絵を少し変えてみました。しかし、紫陽花があまり上手く描けなくて今ひとつです。こういう時のために和の素材が収録された本を買っておいたのですが、載ってなくて役に立ちませんでした。ちょっと不満なので、もし気が向いたら書き直したいと思います。

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ところで、今ビッグローブの動画で、引き角戦法の講座みたいなのが飯島六段の解説でやっていて、それでせっかく本も買いましたから、全部見ています。しかし、わざわざ2手かけて角をどかせて美濃に組むのなら、最初から振り飛車にしておけば良いんじゃないかという根本的な疑問がぬぐいきれず、真剣に覚えようとする気持ちになれません。角を2手かけて5七の位置にもってきても、そこでは働き悪いですから、さらにもう1手使う必要がありますし、3手角作戦の美濃囲い版といった印象をもってしまいます。
posted by こういち at 23:59 | その他

2010年06月15日

日曜の大和将棋の感想

序盤の駒組みの段階で、どう指しても形勢に響いてくるなんてことは滅多にありませんが、でもやっぱり自分のスタイルみたいなのを確立させて置いたほうが良いと思うんですよね。そしたら、方針も決まりますし、指し手に迷いもなくなりますから、それが長い目で見て結果に繋がっているってことは良くあることです。だから、そういう方針を決めるうえで参考になる定跡というのは、例え同じ局面にならなくても大切だなと思うわけです。

それにしても、この間の王位戦挑戦者決定戦のと大和証券の将棋と見ていたら、自分の駒組みと少し違うから悩んでしまいます。相穴熊の将棋さえ、こんな警戒して駒組みしないといけないのかというのが第一印象です。

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第1図の局面より、次に当然△6五銀を受けないといけませんが、考えられる候補手は本譜▲6六銀のほか、無難に受けるなら(1)▲6六歩、ちょっと突っ張るなら(2)▲5五歩という選択肢があります。僕はここで▲6六銀とするのは、以下△4五歩▲2六飛の進行があまり好きではないので、第1図では▲6六歩と指してしまいそうです。ただ、▲6六歩だと駒組みしたあと、6筋に飛車回れれて上から攻められてしまうのでやや守勢に回らないといけない分、面白くないですね。また、第1図で▲5五歩は、直前の▲9八香との関連性がないので、これを指す人はいないと思います(▲5五歩の進行は、以下△6五銀▲7五歩△4五歩▲2六飛に△4六歩の対応が難しい)。これをするなら、▲9八香のところでは▲7八金としておきたいです。▲9九香に変えて▲7八金としているなら、△5四銀には▲5五歩が一番指したい手となります。早い段階の△5四銀は咎めたいですから。

進んで第2図。こういう△6五歩には▲5五銀とぶつけるのが普通ですけれど、以下△6三銀で銀が死にそうですが、▲8六角と出ておけば大丈夫です。でも、▲8六角以下△5四歩▲6四銀△同銀▲同角△5三銀▲8六角△4六歩の順が気になります。これで先手悪いとは思えませんが、その後の指し方が難しいですね。いずれにしても▲7七銀と引いてしまうと、僕らの将棋では勝率が低くなってしまうのでぶつけるのがお勧め。▲7七銀からビッグフォーに組めれば良いんですけれど、三間飛車と違ってそんな余裕ないと思いますから、7七の銀が負担になるケースも考えておかないとなりません。最後の終盤で例えば単に△6五桂or△8五桂の銀取りの対応がとても厄介で、銀・桂交換だけで済むなら良いんですけれど、△7七桂成とされたときに▲同銀か▲同金かで取らないといけないといけませんから、穴熊が弱体化して良いことないです。


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第3図は終盤戦。直前の▲4三歩成を手抜いて△6七歩成とした局面。これが鮮やかな決め手で、完全に後手1手勝ちの局面となっています。▲4三歩成りを手抜いて勝てるという、正確な読みが必要になってくるので、これを踏み込める人はプロでも広瀬六段か宮田五段くらいなものではないでしょうか。後手玉に詰めろがかかるのは▲5二と〜▲6一と〜▲7二金の3手必要なので、その間に先手玉を寄せきれるかどうかの問題です。

第4図の△2四角は△8八銀以下の詰めろで、後手勝ちがハッキリした局面です。△2四角がとても格好良い手で、盤上の駒すべて働いています。こんな勝ち方できたら本当気持ち良いですね。奇跡が起きて、僕にこのような棋譜が残せたら一生の家宝にしたいです。その第4図の△2四角という手自体、そんな難しい手ではないんですけれど、この局面を作るためには、第3図の時点でその△2四角を構想の中に入れていないと実現しないわけですから、プロってすごい読みが入っているんだなと、改めて気づかされた将棋でした。
posted by こういち at 22:37 | 定跡研究

2010年06月13日

早石田をもう一度勉強しようと思って

石田流破りの本を読んでしまうと、後手升田式石田流に対する、今まで自分の指してきた駒組みでは、なんとなく損な気分がしてきてしまい、また『島ノート』を引っ張りだしてくる羽目になってしまいました。

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今の僕は第1図の局面で▲4八銀と指すんですけれど、普通に第2図のように進めると、一局の将棋としか言いようがなく、特に先手の利があるとも思えません。これで満足はしているものの、一方の後手も石田流に組めて不満はないはずで、無難すぎるのではないかと、本を読んで強く感じました。

とはいっても、本に載っている▲5六歩の定跡は何が良いのか未だに理解できないし、第1図で他に有名な▲6八玉も△3二飛▲2二角成の順が本当に先手良いのか半信半疑だから、そういう色々な事情があって第1図では▲4八銀の定跡を選んでいるわけです。第1図▲6八玉に△4四歩と角道を止めてくれるなら、後手番の場合と違って石田流を封じることができますから、これは手番が活きてくる形ですね。


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それで第1図でとりあえず▲6八玉(=第3図)としておいて、△3二飛に▲2二角成ではなく、▲2五歩と突き、以下△4二玉なら第2図に合流させる構想を考えてみました。こうした方が、もし▲6八玉に△4四歩と角道を止めてくれる可能性もあるわけですから、作戦的にちょっと得ですね。つまり△4四歩と角道を止めてくれれば穴熊にもしやすいですし、いろんな面で得だと考えています。

ただし、この手順を目指したときに気になるのが△3六歩(=第4図)の早石田です。思えば僕は石田流に対して無難に駒組みしすぎてしまっていたために、こういう攻めの心配をしなくなっていたんだと、今にして気が付きました。いつもなら▲6八玉の一手に変えて、▲4八銀と指していますから、その場合は▲3八金としておけば全く怖くないのです。


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第4図で▲2四歩△同歩の交換が入れば先手良くできそうですけど、多分手抜かれて悪くなるので、▲4八銀しかないはずです。以下、角交換から△5五角と打たれて第5図。一見、先手困っているようですが、実はこの局面は先手に受けがあります。第5図では、▲7七角と打つのが定跡で、以下△3七歩成▲同銀△同飛成▲5五角△8二龍▲同角と進んだ第6図の局面は先手良し。途中△3七角成から突っ込むのは▲同桂△同飛成に▲1五角がぴったりですね。

だから、この攻め筋は大丈夫なんですが、例えば第5図の△5五角に変えて△3七歩成▲同銀△同飛成▲同桂△3六歩と露骨に攻められた場合はどうなるのかが気になります。他に、第5図△5五角に変えて△6四角の手もありますね。たしか、この△6四角とした局面が、おにぎり先生の本に書かれていた早石田対策の進行だったなと、記憶が蘇りました。△6四角には▲2四歩の突き捨てが入って先手良しと結論付けられていた気がします。

いずれにしても、一から対策を考えると大変ですね。もう一冊、詳しい石田流の定跡書が欲しいなと思いました。
posted by こういち at 22:18 | 定跡研究

2010年06月11日

相穴熊の将棋

僕はとくに将棋の棋士で誰かのファンとか、そういうのは無いので、棋聖戦のカードとかぶるのも嫌だし、広瀬五段に勝って欲しいなと思ってました。竜王と名人を破っての王位挑戦ですから、価値ありますね。番勝負は楽しみです。

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第1図の羽生名人の駒組みは、角道止めた中飛車のときに組む手順なので、結構違和感あります。△4二金型だと角を下に引けないし、左側でと金の作りあいになったとき当たりが近いですし、できれば一直線に3九金型の穴熊にしたいです。2年前のNHK杯の広瀬×丸山戦のような進展を嫌ったのかもしれません。『とっておきの相穴熊』でこの辺りのことについて調べようと思いましたが、ダンボールに入れて実家に送ってしまったのでありません。他にいらない本いくらでもあるのに、どうしていつもこんなことになるのか不思議です。

一局を通して一番印象に残ったのは第2図の▲3四歩。これが最後の詰みの形にまで活きてきましたし、大きかったなと思います。戦いが長引けば3三に何か駒を放り込むだけでも手になりますし、後手から手を作らないといけないので大変そうです。やっぱり思うんですけど、相穴熊勝負のとき、あまりへこまされすぎると良いことないですね。
posted by こういち at 23:23 | 定跡研究

2010年06月09日

1冊消化

今更ですけど、先月買った『佐藤康光の石田流破り』をようやく読み終えました。僕は後手のとき初手△8四歩なので、それほど石田対策は勉強していないんですけれど、将棋世界で連載されているさばきのエッセンスを読んで定跡に興味を持った感じです。

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一通り最新の定跡が載っていて面白かったです。載っていないのは棒金くらいなものでしょうか。棒金自体、最近全く見たことないので無くても問題ないでしょうけれど。それにしても、この間の棋王戦第1局のすごい激しい変化の将棋は、9手目の▲3八銀が少し突っ張った手だったんだなとか、駒組みのところで知らないことが幾つかあり勉強になりました。

しかし、全体を通しての印象ですが、実戦編が多すぎだなという感想です。僕は元から定跡書に実戦編は要らない派なので、特に本書は実戦の解説プラス最後に棋譜に数ページ使っていますから、余計に気になりました。定跡書として使うなら、この変化はどうだったかなと後で調べたいときに、講座編と実戦編にそれぞれ別れて解説されていたりしますし、探すのも面倒です。定跡書として読むよりも、実戦集感覚で読むと良いかもしれません。それほど変化も細かく書かれてありませんし。本格的な石田流の定跡書が発売されれば、また買うつもりです。
posted by こういち at 21:41 | 将棋本

2010年06月08日

今日の中継の将棋

棋聖戦のブログを読んでて思いましたけど、定跡の進化の過程を目の当たりにしている感じで、とても面白いです。やっぱり定跡を覚えると、こういうプロの将棋をより楽しく観戦できるところが良いですね。内容的には羽生名人の完勝譜でしたけど、またこの棋譜を元に定跡が新しく出来ていくんじゃないかと思います。

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第1図が新手と書いてますけど、銀と桂馬の交換をするかしないかの問題ないので、定跡から変化したといった感じですね。先手の攻めは細いですけれど、角換わりの将棋って細く見えても、なかなか切れないところがあるので、桂馬を余分に渡すのはかなり強い手です。

進んで第2図が羽生名人が優勢になった局面。持ち駒の角を7七に打ちつけたところ。5九の銀が負担になって、苦しい局面です。次に後手何もしなければ単に▲5九角と取ってしまってもハッキリしてしまいますね。なので、この局面になる直前に△7六歩を入れたり、△8五歩と嫌味をつけておく必要があったようです。

今日リアルタイムで解説の配信もやっていたみたいですけれど、将棋はネットとの相性も良いですし、これからもっと盛んになっていけば良いなと思います。思えば長いことドラゴンズファンだったはずの自分が、今では完全に楽天ファンですし、そのきっかけとなったのはニコニコ動画の生放送の影響ですから、情報というのは大きなと感じるわけです。大阪にいるとドラゴンズ戦の中継滅多にやってませんからね。昨日もブログ何か投稿しようと思ってたんですけど、ブラウンシフトに感動してそのまま寝てしまいました。
posted by こういち at 21:41 | 定跡研究

2010年06月06日

テレビの放送

後手完封で退屈な将棋だったなと、ほとんど寝ながらテレビを見ていましたけど、まさか第1図から逆転してしまうなんて思いもしませんでした。2回戦の久保×戸辺戦が見たかったなぁ・・・

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ここで△5五歩と角を取る手が正解だなんて、これだから将棋は難しいですね。本譜は自然な△7二同金が疑問手で、進んだ第2図は後手の大駒1枚と桂得ではあるものの、駒得を解消されて一気に逆転となってしまいました。
posted by こういち at 12:23 | 終盤の手筋

8五飛戦法▲7七角のやつ

今週から順位戦がはじまりましたが、B1組に佐藤九段がいるというところにすごく違和感を感じました。それにしても去年のB級1組はすごかったなと、改めて思いますね。とりあえず、この前の将棋から気になった定跡型の将棋を書いておきます。第1図は8五飛戦法、注目の最新型。

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名人戦第3局以来、飛車の横に角を打つ手を最近頻繁に見ます。流行の手筋みたいなものでしょうか。第1図からこの間の△3五歩は今ひとつだったので、△5四角として6五の桂取りを受けています。△5四角にすぐ▲6四歩と桂馬を無理やり取りにいくのは、以下△7三歩▲6五角△同角▲同歩△7六角で後手良しだった・・・気がします。以前にこの辺りの変化を細かく勉強してメモってたんですけれど、どこかへ行ってしまいました。

進んで第2図。△7三銀と角取りに出た手にたいして、逃げずに▲4六桂と打った局面。この将棋の一番ポイントになるところだったと思います。△7三銀に▲5六角は△3四桂を嫌ったのでしょう。


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第2図より△7四銀▲同歩△8七角打と打って第3図。この△8七角が格好良い手で、後手良しとしておきます。結果的に4六に打った桂馬で角を取りきれなくなっているので、好手だったなと思いました。第3図ですぐ△5四桂と取るのは△7八角成。そこで一旦▲8八金と交わすものの(▲6八金には△7六桂かな)、以下進んだ第4図の局面は後手の駒が効率良くさばけて不満なし。

第4図、▲7七歩と受けずに▲5四桂△同馬▲6五銀には飛車を見捨てて△3六馬が厳しそうです。次の△4六桂が絶好ですね。いずれにしても▲5四桂に△同角成とした形が好位置なので、とり切れない感じがします。
posted by こういち at 10:00 | 定跡研究

新しく作ったページ

前々から将棋のルールについて記したページを、簡単に作りたいなと思ってて、それで少しづつ作っていたのですが、昨日とりあえずアップさせてみました。1週間くらいあれば出来るだろうなと思って最初は気楽に考えていたのですが、結局2ヶ月くらいかかってしまいました。0から何か作るとなると難しいものです。

http://www.koichi.jp/shogi/rule/

昨日本屋で将棋の本をチェックしてきましたが、そんな初心者向けの将棋本が何冊か置いてありました。羽生名人と木村八段監修の本は最近発売されたものだと思われます。以前も行方八段監修の本がありましたが、無くなってましたね。最近本の値段も高くなっていますし、こういった本って売れるんでしょうか。
posted by こういち at 05:16 | その他

2010年06月03日

超急戦で挑まれなかったとき

5八金の超急戦をまた指そうかなと思いつつも、やっぱり腰が引けてしまう理由の一つは、持久戦との兼ね合いがあります。7手目▲5八金右として必ず急戦の将棋になるのなら、幾分移行しやすいんですけれど。

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第1図は振り飛車側が超急戦を避けて、持久戦の将棋に進んだ定跡型の局面。先手の囲いは、普通に銀冠に組んだり色々あるんですけれど、『最前線物語1』を所持している人ならみんな天守閣にするはずです。銀冠にできればやりたいですが、できるかできないか微妙なんですよね。

第1図以下△5三銀にすぐ▲3六歩と仕掛けるのが一つの定跡ですが、僕は天守閣美濃がどれくらい固いのかよくわかっていないので、▲3六歩とは仕掛けずに▲9八玉から米長ります。なお、図ですぐ△2四飛▲2五歩△3四飛として2五に歩を打たせるのも形ですけれど、そうすると先手は▲3八飛〜▲3六歩と反発しやすくもなりますから、振り飛車側にとって一長一短の手になります。とりあえず、お互い無難に駒組みを進めて第2図です。


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第2図以下の指し手
△1三角▲2四飛△6四歩▲5六歩(=第3図)△同歩▲同銀△3四歩▲同歩△4六角▲3五歩△同角▲3四飛(=第4図)。

仕掛けるなら▲5六歩からしかないので、それが成立するかどうかですが、進んだ第4図の局面は玉型の固さで勝る先手が指しやすい局面と言えそうです。途中の△4六角に▲3五歩が手筋的な一手ですね。本当は△3六歩とした瞬間、▲2四歩と2筋の歩を切って置きたいんですけれど、この場合は冷静に△2四同角と取られて、5四の銀が不安定なため、あまり上手くいきません。
posted by こういち at 23:59 | 定跡研究

2010年06月01日

今日から順位戦

今日から今期の順位戦も始まりましたが、去年と比べるとあまり楽しみないのが正直なところです。B級1組に阿久津七段が居ればまた変わったのですが(僕の中ではそのクラスが一番好きなので)、もっと若い世代が頑張ってくれないと面白くないです。
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あと、今日は王位戦のプレーオフが中継していました。名人戦はすぐ終わってしまいましたけど、やっぱり少しでも対局が増えた方が嬉しいですね。結果は羽生名人が勝ったので、挑戦者決定戦は羽生名人対広瀬五段ですごく楽しみです。新人王戦の記念対局で広瀬五段が相振り飛車の将棋で完勝していたのが記憶に新しいです。

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プレーオフの戦型はゴキゲン中飛車の超急戦。棋譜コメントに書いていましたが、結構先手の勝率悪いのは意外でした。24だと持ち時間短いですし、主導権を最初に握るのは先手だから、先手勝っている印象しかありませんけれど。

簡単に振りかえると第1図△2七角の定跡から、▲9一銀成△5三香▲8一成銀△5五香▲同歩△8一銀▲6五香打△7四銀と進み第2図。この△7四銀が新手らしいですけれど、あまり上手くいかなかった印象ですね。結局最後まで9九の馬が働きませんでしたし、形勢は別として先手勝ちやすそうです。ところで途中、△8一銀のところ△5五同飛は疑問手的なことを(自分のブログでも以前に取り上げていますが)、何かの本か棋譜コメントで読んだ気がするんですが、それが何だったのか思い出せず困っています。
posted by こういち at 23:59 | 定跡研究