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2011年02月21日

相横歩の本買った

相横歩専門の本は、東大将棋ブックス(多分絶版)しかないはずなので、今月新しく発売されたこの本は、それに代わる定跡書として役に立ちそうです。特に東大本は、遭遇しやすい△2七角の変化がほとんど書いていないですから、東大本しか持っていない人も読む価値があると思います。

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まず全体的な内容としてですが、最善の攻防が最初に書かれていませんから、後でまた読み直すとき知りたい変化を探すのが面倒です。どちらかというと、後手の相横歩する側が主体に書かれているようなので、わりと後手が戦える変化も多いなという印象です。気になる点は、結論出せそうな局面でも「いい勝負」とか「激戦」で締めくくられているものが多いことです。後手良しと書いてあるのでも、これはどうみても後手勝ちだろうというものもありました。たとえ形勢不明でも著者なりの形勢判断はしてほしいですね。

(▲7七銀型)24手目△2七角は最近見なかったので、てっきり先手良しで結論出てるのかと思いましたが、形勢不明のようです。個人的には▲9一角成が最善かと思ってましたが、それはいきなり否定されていました。たしか村山本では、▲9一角成も有力と書かれていたでしょうか。正直▲7九金が最善だとは思えません。36手目の△2七角(P.95)は先手良しの結論になっていて知っている変化でしたが、P.98のX図からどうやって先手良くするのかわからないです。以下△1九とが地味に厳しいんですよね。また、最後の章「その他の横歩取り」は△3八歩戦法について解説されていますが、これは相横歩の戦型ではありませんし、完全に蛇足です。

個人的には主流の19手目▲7七銀ではなく、▲7七桂の変化の方が激しくならないので、こちらの定跡を僕は良く指しています。東大本はこの▲7七桂の定跡があまり載っていなかったので、知らない変化がたくさんありました。最初に書いた通り、あまりハッキリとした結論が書かれていないので、この本を読んで、さらに自分なりの研究が必要ですね。特に僕は相横歩は先手しか持ちませんので、本読んだだけでは勝てる気が全くしません。なんだか余計に自信がなくなりました。
posted by こういち at 23:48 | 将棋本