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2012年01月25日

トラウマの▲8三香

せっかくなので昨日感想を書いた本の気になる局面について、少し書いておきたいと思います。局面はP.15の参考2図の2手前が第1図です。

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本の内容だと、△6三銀型で先手棒銀は大丈夫という結論になっていますから、それなら主流の△7三銀型は覚える必要がないということになってしまいます。相手が棒銀をしてきた場合、僕は絶対△7三銀型に構えますが、その理由は▲7五桂の筋が嫌だからというのが、一番の理由です。本では第1図から、▲2三歩成△同金として先手十分となっていますが、この▲2三歩成を決めてしまうのは明らかに味消しで温いですから、第1図より▲1一香成△3三桂▲1六飛(=第2図)と変えてみます。

▲1一香成が地味ながら趣向の一手で、単純に飛車成を実現させようとしただけの手です。変えて▲1ニ香成だと以下△3三桂▲1六飛に△2四銀で成り込みを防ぐことができるので、これは後手良しです。とは言え、第2図の局面、いくら先手の飛車成が実現したからといっても攻めは遅いですし、良い勝負にも見えると思います。ただ、将来先手に桂馬を渡してしまうと、いきなり▲8三香と打たれる手が嫌なんですよね。△同飛に▲7五桂の意味です。かといってこの筋を受けようと△7四歩とするとこんどは、いきなり▲8四香の攻めが飛んできますし、△6三銀型には駒組みの制約があるわけです。そういう意味で棒銀には△7三銀型が主流なのかなと漠然と思っていたりするのですが、もちろん理由は一つとは限らないですし、その辺りが難しいところですね。
posted by こういち at 21:15 | 定跡研究

2012年01月24日

角換わりの本

久しぶりの更新になります。最近は将棋の熱もかなり下がってしまい名人戦棋譜速報やネット中継なども時々しか見なくなっています。他に、コンピュータソフトが強くなったのも、やる気なくなった原因の一つだったりもします。

今日は本の感想を一冊書いておきます。最近発売された『ゴキゲン中飛車の急所』も購入して、ほとんど読み終えておりますので、近いうちにそれもブログに感想を書く予定です。それにしても、久しぶりに棋書を読んだせいか、すごく頭が痛くなりました(物理的な意味で)。

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このよくわかるシリーズは最近よく出ているようですが、初めてその戦法を覚える人向けでしょうか。僕は棒銀対策と角換わり腰掛銀の少し古い定跡(腰掛け銀佐藤新手のやつ)がどのように解説されているのか知りたくて手に取りました。ノーマル角換わりと、さらに一手損のそれぞれの戦型が網羅されていますので、一つ一つの定跡の内容は軽めです。個人的にはノーマル角換わりと一手損と、一冊づつ分けて、中身をもっと充実させて欲しかったですね。とはいっても、相居飛車の戦型はあまり人気ないのか、大人の事情で難しいのかもしれません。

前書きに対象者が5級〜初段と書かれている通り、木村定跡が解説されてあったり、比較的アマチュア向けの変化が多く見られます。棒銀戦法の解説が多いところからも、それが分かります。一応新しい定跡も結構載っていますが、それに伴って一手損の方が物足りなくなっているように感じました(特に早繰り銀と棒銀)。この一冊で一手損はきついと思いますが、あまり好んで指す人も少ない印象ですし、これはこれで良いのかもしれません。僕は知りたかった定跡がほとんど載っていなかったため、買ったの少し後悔しましたが、とりあえず良い復習にはなったと思います。
posted by こういち at 20:59 | 将棋本