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2012年09月13日

本の感想

先々月発売の村山六段の最新定跡シリーズ。最新の定跡を取り扱っているので、非常に高度な内容です。著者の本は『最新戦法必勝ガイド』から読んでいるので、つい買ってしまいました。

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中身は相矢倉、超速3七銀、角換わり、横歩取り、そして実戦集になっています。最近話題の戦法がバランス良く解説されています。プロの将棋をよく観戦する人なら、これはどの実戦からなのかわかるかと思います。新しいやつだと名人戦第6局、執筆時は多分それ以前に書かれていると思いますけれど、新手の部分も少し触れられていますね。プロの研究が深く行われているのを実感します。

さすがに内容が内容だけに、棋力向上に繋がることはほとんどないと思います。攻め筋を覚えておく程度にとどめておくのが無難でしょうか。まえがきにも書かれてありますが、プロの将棋を鑑賞する際のガイドブックとして使うのが一番妥当かなと思います。
posted by こういち at 22:10 | 将棋本

2012年09月10日

本読んでいて2

最新の定跡にこだわらなくなったので(というより難しくてついていけない)、村山本も自分にはあまり参考にならないなと思っていたのですが、前回の記事の角換わりのように、あらためて定跡を考える良い機会になっている気がします。最近悩んでいる定跡といえば、村山本P.157の途中1図(=第1図)です。

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「△8六歩は△5ニ玉型のメリットが最大に活きる展開への第1歩だ」と、本に書かれている通り、△4一玉型の普通の定跡を知っている人にとっては、一目、嫌な仕掛けに映ります。

少し補足すると、第1図以下▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲3三角成△同桂▲3四歩△2五歩▲4六飛△8九飛成と攻め合うのが△4一玉型の定跡で、これは先手良いとされていますが、とはいえ1手差争いのギリギリの勝負です。その戦いのとき、△5ニ玉と後手は必ず逃げることになるので、その1手省略できるのは大きすぎます。

ということで、最初僕が先手をもってこの局面に遭遇したとき、何か変化しないといけないとビビって、第1図以下▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲8七歩△3五飛▲3六歩△3四飛▲4六歩(=第2図)と無難に進めました。保身のために書いておくと、途中の▲8七歩は東大本に書いてある定跡で、ここまではかすかに覚えていました。とりあえず、第1図の局面になったとしたら、現在も第2図の形にしますね。後手に主導権を握られて面白くない気もしますが、駒をぶつける強い指し方をしてしまうと不利になってしまいそうなので仕方ありません。


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ちなみに定跡は第1図以下、▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲3三角成△同桂に▲8八銀(=第3図)が定跡です。加藤九段は途中△8五飛に▲7五歩と指し、早くも順位戦で2敗していて可哀想です。7筋を争点にしようとする理にかなった手だと思いますが、その後の展開を見ると、上手くいかないようです。やはり無闇に駒をぶつけない方が良いでしょう。

第3図〜第4図までは本に書かれてある後手勝勢の手順で、△8九角で後手の攻めが決まっているようです。従って、第4図直前の▲7五歩が悪手で、その手に変えて▲8七歩とその筋を受けておく以外なさそうです。いずれにしても先手が良くなりそうな展開は望めそうにありません。

ということで、先手が第1図の局面を避けるために、代替手段も本に解説されていますが、どれも気が進まないものばかりです。なんか先手で中原囲いみたいなのは絶対やりたくないし、中住まいにして▲3六歩〜▲3七桂と駒組みするのが王道だと思っていますから、駒がぶつからないようにする平べったい陣形にするのも嫌ですね。
posted by こういち at 21:44 | 定跡研究

2012年09月08日

本読んでいて

第1図は現在の角換わりのテーマ図になっていますが、ここから▲2五桂〜▲2八角(=第2図)が一番自然な先手の仕掛け。ただ、羽生の頭脳だと先に▲2八角と打って、それから▲2五桂という手順になっています。以前のNHKの森下九段の講座でも先に▲2八角と打っていました。第1図より▲2八角と打った場合、何か後手に変化する手でもあるのでしょうか。

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第1図で先に▲2五桂は△3七角とする変化が村山本P109に書かれていて、さすがに無理筋だと書かれています。僕も少ない実戦の中で△3七角と打たれたことありますが、馬は作られるものの銀・桂交換ですから、先手優勢だと思って指していました。ただし、一応この変化も考えられるということで、それなら第1図▲2五桂と跳ねる前に、▲2八角と打っておいた方が後手に余計な変化を与えない分、優るのではと考えてしまうものです。


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第1図▲2八角に△7五歩が最善だと思いますが、普通の定跡と合流してしまうので駄目。なので、△4三金直(=第3図)と変化する手を考えてみました。先手は角を手放しているので、▲4一角の筋を気にする必要はありません。

第3図から▲2五桂に△4ニ銀と頑張ってみて、以下▲4五歩と攻めて第4図。しかし、これもやっぱり先手良しにしか見えませんね。むしろ第1図▲2五桂に△3七角の順よりも後手が悪く思えてしまいます。そうすると、第1図では▲2五桂〜▲2八角よりも、羽生の頭脳のように▲2八角〜▲2五桂の順の方が良いんじゃないかと、村山本を読んでいて考えこんでしまいます。
posted by こういち at 21:00 | 定跡研究

2012年09月06日

将棋雑誌買った

今更ですけど、将棋雑誌と一緒に村山六段の本も買いました。一通り読みましたけど、盤には並べていないので(盤といってもkifu for windowsで)、それを終えたら簡単に感想でも書きたいと思います。

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今月号はとくに目を引くところはありませんでした。4五角戦法の講座読むために買い始めたわけですが、ようやく来月号から本流の定跡に入りそうです。長かった。△2八歩を手抜いて攻める変化が先月号から解説されていましたけど、もう少し簡単にしてもらいたかったです。△2八歩を手抜くという発想は、どうやったら出てくるのか、そこが今ひとつ理解できませんでした。さすがに、この変化は知っていたとしても誰も指さないと思います。

居飛穴対四間飛車の付録は、本にもよく出てくる松尾流に組む定跡が中心です。僕らの将棋でもかなりなりやすい定跡型なので、とても参考になりました。さすがに後手番だと▲1六歩が大きいので避けますけど、先手番なら多少無理だと思いつつも未だに松尾流穴熊を目指していますね(No.4〜No.22)。
posted by こういち at 21:02 | 将棋本