
感想ですが、正直なところ目新しい部分がとくになくて買うんじゃなかったと後悔しております。僕の場合は『佐藤康光の石田流破り』一冊あれば、それで十分でした。
本書の早めに▲7四歩から捌きにくる変化は参考になるんですけれど、鈴木流などの露骨な変化がなく、あくまでプロ的な攻め筋が多い印象です。やはり振り飛車党に向けて書かれた本ですから、居飛車側が上ずって、攻めが成功するパターンが多いですね。右四間飛車の章はさすがに読み飛ばしました。そんなに人気なんでしょうか。後手番の角交換型の石田流もありませんでしたし、早くも本棚の肥やしになりそうです。