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2013年07月15日

最近流行りの

最近横歩取りの青野流が流行っていますね。なんか24でも観戦していたらよく見かけます。力戦調の将棋になりやすいので、相手にやられると警戒してしまいます。

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後手の対策としては、△4二玉型にしたり、△4二銀型にしたり、あと新しい定跡だと△5二玉型にしたり、色々あるみたいですが、僕はどちらかというと△4二銀型にすることが多いです。いずれにしても5三の地点を厚くしておくのが良いですかね。たとえば普通に中原囲いにするのも定跡ではあるのですが、第1図のように序盤からいきなり▲4五桂と飛ばれても結構うるさいからです。そもそも僕らのようなアマチュア将棋ですと、普通に中原囲いにしてしまうと、対策知らないなと思われてしまい、無茶苦茶に攻められるのがおちです。やはり、青野流対策の定跡型にして、相手に少しでもプレッシャーをかけておかなければなりません。

第1図の▲4五桂がなかなか殺せなくて、以下、△8五飛には▲3五飛で、素抜かれる筋があるので結局△8二飛車ですし、戻って第1図で受けの形は△5二金ですが、以下▲3二飛成△同玉▲2三歩で、次の▲7七角が厳しいです。

また、第2図は少し違う局面ですけれど、第1図で▲4五桂と跳ねず、▲8七歩△8五飛▲7七桂△8二飛▲4五桂△4二角▲6五桂と進んだ形です。これもまた想定される局面で、正直こうなると後手もって勝てる気がしません。どこかで受け間違えて大差負けになるのが目に浮かびます。



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ということで青野流の対策ですが、よくあるのは多分△4二玉型だと思います。▲3四桂の筋が残るので、あまり形としては良くないですけれど、やっぱり5三の地点の受けと、3二の金にひもを付けているので安定感があります。第3図は△4二玉型で駒組みが進んだ定跡型の局面。▲9六歩は先手にとって価値のある一手で、直接的には9七に角を出られるようにした意味ですが、その手が後手に△7四歩を指させない狙いにもなっています。たとえば、第3図▲9六歩のところ▲1六歩だった場合は、以下△7四歩▲同飛に△7七歩が本に出てくるような手筋です(実際本に載っていますが)。

第3図以下、△2六歩▲8七歩△8二飛▲7七桂△2三銀▲3五飛△6四歩と進み第4図。ここまで対策とっておけば、先手もひねり飛車で戦うしかないでしょうから、後手も不満のない形だと思います。△6四歩はかなり手堅い手で、飛車のぶつけにも警戒した手です。これ指しておくと、将来▲8二飛と打たれたとき、角交換から△6三角と打って意外と耐えられます。たまに出てくる受けの形ですけれど、知らないとなかなか指せないですよね。
posted by こういち at 20:05 | 定跡研究

2013年07月13日

指されたら困る定跡

矢倉の本はたくさん買ったので、あえて木村本を買う必要なかったと思うのですが、とはいっても実戦で指さないと定跡なんてすぐ忘れてしまいますし、良い復習にもなりますから、無駄ではないなと思っております。何かプロの棋譜と一緒に見比べて読むのが一番身につきますかね。

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この間の順位戦を見ていたら、第1図のような先手良しの定跡が指されていました。矢倉の駒組みでは覚えておかなければいけない定跡ですが、正直あまり先手をもって良くする自信ありません。第2図のように進むのが一般的な定跡手順になりますが、後手に馬を作られてしまうため、たとえ馬を押さえ込めるという先手の主張があったとしても、馬の潜在的なものは後で利いてきそうで嫌ですね。




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プロの実戦(南・先崎戦)だと第3図のように進みましたが、これは力強く先手良しと断言できます。正直こうなったら先手もって負ける気がしません(気持ちだけですが)。とりあえず、ここまでを定跡手順と捉えて現実から目を逸らしておくのも一興でしょう。

実際のところ、こんな風には進むとはとても考えられないので、参考図から▲1六歩と指して木村本P85のC図を目指すのが一番だなと確信しました。気をつけておかないといけないのは、参考図から▲3七桂とすぐ跳ねてしまうと、9割がた馬切られて△3六金ですので注意しないといけません。たしか阿久津七段の講座でもこの辺りの定跡をやっていて、2枚の角を打って先手良くする変化を解説していたと思いますが、いずれにしても矢倉を指すのはしんどいなと改めて思います。
posted by こういち at 14:08 | 定跡研究

2013年06月02日

画像のテスト

少しサイズを大きくして局面図を作りました。駒のフォントサイズは以前のと同じで変えてないのですが、大分見やすくなっていると思います。ただ、大きくしたために、横に2つ図を並べられなくなっているのが問題です。ブログの横幅大きくすればすぐに解決しますが、それしたら全部のページも同じように広げないと体裁悪いので、そこが悩むところです。

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局面図の見出し部分には何手目なのか書いてましたけど、100手目超えると文字数多くなりすぎて嫌だったので、これからは省略しようかなと思ってます。
posted by こういち at 07:34 | 定跡研究

2013年03月10日

今月号の感想

遅くなりましたが、今月号の将棋雑誌を購入しました。今月号で4五角戦法の講座も終わりのようで、来月からもまた買い続けるかどうかは気分次第になりそうです。棋譜並べする際にも勉強になりますし、良いんですけれど、本棚が圧迫していて、雑誌は本当に必要だと思わないと買いづらいですね。

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巻頭に棋王戦第1局の記事があり、そこに郷田棋王がノートパソコンを購入したことについて書いてあります。そういう類のものを全く使わないイメージがあるので、対竜王との角換わり腰掛け銀の将棋が尾を引いているのかなと思わずにはいられませんでした。

飯島七段の講座は続くようですが、4五角戦法は今月で終わりみたいで、29手目▲3六香に角切って△5四香とする中央から攻め込む定跡が最後の締めくくりです。森下九段の以前やっていたNHKの将棋講座でもこれが良く取り上げられていましたが、24では△6六銀の定跡と比べると極端に指す人が減りますね。お互い定跡うろ覚えと仮定した対決でも、印象的には先手の勝ちやすいイメージがあります。



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4五角の解説全体を振り返ってみると、△6六銀の定跡がかなり淡白だったのが残念です。勉強になったのはA図の定跡(1月号と2月号)が詳しく先手良くなるところまで書いてあったことです。正直それまであまり自信ありませんでした。あと、自分の中で未解決の部分はB図の局面です。この△2六飛のところ、△2五飛と打つ手は僕のページにも書いてあり(定跡本にも書いてあります)、これは後に▲3六銀と両取りに打って先手優勢と力強く断言できます。図の△2六飛は単純にその▲3六銀を打たせない意味なのですが、これがなかなか手ごわいですね。単純に攻め合うと先手の1手負けになってしまって、良い変化ないかずっと考えております。ただ、勝ち負けに至るまでには先が長いので、たとえこの局面になったからといっても、どうにでもなるとは思っていますが。
posted by こういち at 09:27 | 定跡研究

2013年01月12日

俺の脇システムフォルダがうんぬん

羽生三冠が脇システムで2連敗したことで、これから脇システムが流行しそうな予感がします。とりあえず、今年プロで現れた脇システムの定跡を簡単に振り返ってみようかと思います(自分の知っている範囲で)。

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竜王戦決勝Tの将棋です。△7五歩突き捨てて△6九角(=第1図)と打った局面。突き捨てをいれておくと▲6五歩と突かれたとき△7五銀と出られるので、嫌味付けには良いですが、1歩渡したリスクの方が大きく、第2図まで進んでしまうと、既に後手駄目そうですね。やっぱり単に△6九角が最善だなと、この将棋を鑑賞して思いました。



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本家脇八段の順位戦の将棋。第3図▲3七銀は実戦例あるみたいですが、僕は初めて見た手でした。こんなところに打つようではと思いましたが、以下△2四馬▲1五金△同馬▲同香△2四歩▲2六銀(=第4図)と進み、金と馬の交換になるなら先手も十分勝負になりそうです。さすが本家とうなりましたが、結果は負けています。



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こちらは今週月曜の棋王戦決勝。△4六角と打った手に対して▲2七飛(=第5図)と交わした局面。これは飛車を追いながら嫌味な3五の歩を掃えるので、後手良しと思っていましたけれど、竜王がこの定跡に誘導するくらいですし難しいみたいですね。ただ、これなら攻めている後手の勝ちやすい将棋だと思います。結果は竜王の勝ち。

よく「詰みまで研究されている」という定跡がありますが、脇システムもまた、その部類に入る定跡だと思います。1年前に24で話題になったbonkrasがたびたび負けていたのも脇システムだったみたいですし、定跡に興味ある人は棋譜拾って色々研究するのも面白いんじゃないかなと思います。最後に、bonkrasの脇システム実戦例を一つ入っておきます。
posted by こういち at 20:06 | 定跡研究

2012年11月08日

相横歩36手目△2七角

相横歩の定跡も少しまとめようかなと思って、未だにわからない定跡などを調べています。19手目が先手にとって大きな分岐点で、プロだとかっこよく▲7七銀で良いんでしょうけれど、自分たちの将棋だと▲7七桂として持久戦にするのが最善かと思います。とりあえず、▲7七銀からの36手目△2七角(=第1図)の対策を少しだけ書いておきます。

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少し変化はありますが、先手が最善を尽くせば第2図まで進みやすい局面です。これは北島本P.98のX図から後手が1手△1九とto指した局面です。「後手がわずかに勝てない」と本には書かれてありますが、形勢判断を冷静にしてみると、先手の左側の銀と金が取り残された状態で、とても先手が勝てる局面には思えません。

僕ならもう、相手が寄せ間違えてくれるのを期待して、玉をその左側の金と銀がいるところまで逃げようと頑張ります。ただし、あからさまにそうするとまず捕まりますから、なんとなく攻防な手を繰り出しつつ色々と小細工はしますね。



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第2図の局面、定跡書を信じて先手が良いとするのならば、攻め合い勝ちを目指したいところです。一番目に付くのは▲6三銀(=A図)で、これは▲5ニ銀成〜▲6一飛成の詰めろになっています。△6三同金には▲同馬△5ニ金に▲7ニ角がピッタリです。しかし、A図より△4四歩が詰めろ逃れの手で、先手負けでしょう。銀が質駒になってしまううえに、玉が4六に逃げたときに△4五金と打たれる形にもなってしまうためです。

ということで、単純な攻めでは駄目なので、▲7ニ角(≒B図)ともたれて指してみる手も考えました。何か駒が入れば▲6一角成から角全部切ってバラバラにして、▲8ニ飛成から詰まそうとする感じです。しかし、これも図の△2五桂と包囲されて次の指す手に困りますね。以下▲4六歩は△5八龍で先手負け。△2九龍の筋もありますし、B図に進むと▲5九銀と受けるより無さそうです。▲5九銀と受けるしかないのであれば、▲7ニ角なんか打たないで第2図ですぐ▲5九銀とした方が良いかは難しいところ。こんなところに駒を使ってしまってはジリ貧だと思いますが、とはいえ実際指してみると難しいのかもしれません。

いずれにしても、プロレベルの終盤力がないと先手の勝てる将棋ではなさそうです。第2図の局面に進まないように祈りながら指すのが最善の対策と言えるでしょう。
posted by こういち at 21:32 | 定跡研究

2012年10月07日

講座の変化

飯島七段の講座の後手優勢の変化を少しだけ書いておきます。20手目△4五角に▲3五飛の定跡で先手が良くなってしまうと、4五角戦法の対策はこれだけ覚えておけば良いということになってしまうので、大きな問題です。

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その後手優勢となる変化が第1図の△3三桂です。ちなみに、ここでの定跡は参考図の△2三角と打つ手です。僕の24で収集した棋譜では7局ありましたが、ほとんど△2三角から東大本の進行に進んでいます。東大本の結論は後手指しにくいということになっているので、まだまだ勝負のあやはある感じです。

△3三桂は▲2ニ歩を受ける当たり前の手に見えますが、今日のNHK杯の△5ニ金よろしく、知らないと指せない類の手であることは間違いないでしょう。後手は攻め続けるのがこの戦法の特徴ですからね。そういう意味で、参考図の△2三角はとても4五角戦法らしい一着だなと思います。


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飯島七段の講座の内容は知らないという前提で、△3三桂に対しては、ほとんどの人が▲7五角(=第2図)と反撃するでしょう。以下△8ニ飛▲5三角成△8九角と進んで第3図です。ひとまず△7八角成を受けなければいけませんが、先手も▲3一馬の楽しみがありますし、一目先手もやれそうな感じです。講座の変化では、▲6八玉から後手大優勢になってしまいますが、いろいろ受けはありそうですね。

第3図で歩の連打で飛車先を受けるのは▲8五歩のところで△7八馬と金を取られて、これは先手駄目。とりあえず▲8三歩△同飛の交換入れてから、▲6九銀or▲7九金と受けて勝負といったところでしょうか。暇があれば、この程度だけ自分のページにも付け加えておこうかなと思います。
posted by こういち at 20:20 | 定跡研究

2012年09月10日

本読んでいて2

最新の定跡にこだわらなくなったので(というより難しくてついていけない)、村山本も自分にはあまり参考にならないなと思っていたのですが、前回の記事の角換わりのように、あらためて定跡を考える良い機会になっている気がします。最近悩んでいる定跡といえば、村山本P.157の途中1図(=第1図)です。

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「△8六歩は△5ニ玉型のメリットが最大に活きる展開への第1歩だ」と、本に書かれている通り、△4一玉型の普通の定跡を知っている人にとっては、一目、嫌な仕掛けに映ります。

少し補足すると、第1図以下▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲3三角成△同桂▲3四歩△2五歩▲4六飛△8九飛成と攻め合うのが△4一玉型の定跡で、これは先手良いとされていますが、とはいえ1手差争いのギリギリの勝負です。その戦いのとき、△5ニ玉と後手は必ず逃げることになるので、その1手省略できるのは大きすぎます。

ということで、最初僕が先手をもってこの局面に遭遇したとき、何か変化しないといけないとビビって、第1図以下▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲8七歩△3五飛▲3六歩△3四飛▲4六歩(=第2図)と無難に進めました。保身のために書いておくと、途中の▲8七歩は東大本に書いてある定跡で、ここまではかすかに覚えていました。とりあえず、第1図の局面になったとしたら、現在も第2図の形にしますね。後手に主導権を握られて面白くない気もしますが、駒をぶつける強い指し方をしてしまうと不利になってしまいそうなので仕方ありません。


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ちなみに定跡は第1図以下、▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲3三角成△同桂に▲8八銀(=第3図)が定跡です。加藤九段は途中△8五飛に▲7五歩と指し、早くも順位戦で2敗していて可哀想です。7筋を争点にしようとする理にかなった手だと思いますが、その後の展開を見ると、上手くいかないようです。やはり無闇に駒をぶつけない方が良いでしょう。

第3図〜第4図までは本に書かれてある後手勝勢の手順で、△8九角で後手の攻めが決まっているようです。従って、第4図直前の▲7五歩が悪手で、その手に変えて▲8七歩とその筋を受けておく以外なさそうです。いずれにしても先手が良くなりそうな展開は望めそうにありません。

ということで、先手が第1図の局面を避けるために、代替手段も本に解説されていますが、どれも気が進まないものばかりです。なんか先手で中原囲いみたいなのは絶対やりたくないし、中住まいにして▲3六歩〜▲3七桂と駒組みするのが王道だと思っていますから、駒がぶつからないようにする平べったい陣形にするのも嫌ですね。
posted by こういち at 21:44 | 定跡研究

2012年09月08日

本読んでいて

第1図は現在の角換わりのテーマ図になっていますが、ここから▲2五桂〜▲2八角(=第2図)が一番自然な先手の仕掛け。ただ、羽生の頭脳だと先に▲2八角と打って、それから▲2五桂という手順になっています。以前のNHKの森下九段の講座でも先に▲2八角と打っていました。第1図より▲2八角と打った場合、何か後手に変化する手でもあるのでしょうか。

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第1図で先に▲2五桂は△3七角とする変化が村山本P109に書かれていて、さすがに無理筋だと書かれています。僕も少ない実戦の中で△3七角と打たれたことありますが、馬は作られるものの銀・桂交換ですから、先手優勢だと思って指していました。ただし、一応この変化も考えられるということで、それなら第1図▲2五桂と跳ねる前に、▲2八角と打っておいた方が後手に余計な変化を与えない分、優るのではと考えてしまうものです。


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第1図▲2八角に△7五歩が最善だと思いますが、普通の定跡と合流してしまうので駄目。なので、△4三金直(=第3図)と変化する手を考えてみました。先手は角を手放しているので、▲4一角の筋を気にする必要はありません。

第3図から▲2五桂に△4ニ銀と頑張ってみて、以下▲4五歩と攻めて第4図。しかし、これもやっぱり先手良しにしか見えませんね。むしろ第1図▲2五桂に△3七角の順よりも後手が悪く思えてしまいます。そうすると、第1図では▲2五桂〜▲2八角よりも、羽生の頭脳のように▲2八角〜▲2五桂の順の方が良いんじゃないかと、村山本を読んでいて考えこんでしまいます。
posted by こういち at 21:00 | 定跡研究

2012年07月08日

富岡スペシャルの復習

将棋世界の突き抜ける現代将棋に、富岡流のことについて書かれてありますが、僕はこの本読むまでは▲4四角成〜▲3三銀が富岡流だと勘違いしていました。しかし、この本の勝又教授の解説によると▲3三銀打とする前の▲2ニ歩が、富岡流を指すようです。話は変わりますが、出始めのころは富岡スペシャルと言っていたような気がします。他にも富岡新手とか書かれてあるものもありますし、混乱しますね。先手ゴキゲンや4四角戦法、またはウソ矢倉よろしく、名前は統一してほしいものです。ワンパク中飛車がどういう戦法なのか理解するのに、すごい時間かかりました。

それで、せっかく角換わり腰掛け銀研究の本を高いお金だして買ったことですし、あらためて従来の▲3三銀打がなぜ先手負けだったのかを勉強してみました。角換わり腰掛け銀研究P.298のところです。

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第1図が△2八馬の飛車取りを手抜いて▲4四馬と銀を取った局面。現在のテーマ図です。従来の定跡だと飛車取りなので、▲6九飛(一回▲4九飛と途中下車するのもあり)とするのが一番多く指されていた変化ですけれど、これはこれで難しいんですよね。でも、第1図▲4四馬で先手勝てるのなら、そんな定跡は覚える必要もないですし話が早いわけです。

第1図以下の指し手
△3九馬▲3三銀a △7六歩▲同銀△7七歩▲同桂△4九馬▲3ニ銀成△同飛▲3三金b △5八馬(=第2図:後手勝ち)
a ・・・▲2ニ歩(=第4図)  b ・・・▲2ニ歩(=第3図)

第2図が角換わり腰掛け銀研究に載っている手順で、先手負けの変化。図から、後手玉を必死に追い込むことは出来ますが、相手に金を渡してしまうため、先手玉に△6八金以下の詰みが生じてしまうという、すごく複雑な定跡となっています。ということで、直前の▲3三金が悪手。▲2ニ歩(=第3図)と変化したのが、富岡スペシャル発祥の一手だったと記憶しています。



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第3図は順位戦の中継をリアルタイムで見ていたので、結構印象に残っています。以下△4一玉と早逃げしましたが、最後▲7四桂の決め手が出て先手の完勝でした。しかし、現在の富岡流は第4図で▲2ニ歩ですから、第3図の局面は何か先手に不満なところがあるのだと推測できるわけです。とはいっても、第3図は桂馬取って▲3三歩成が早いですから、先手勝ちにしか見えません。第1図から第3図までの流れは先手が誘導すれば後手は避けらそうにないですし、それだと辻褄が合わないです。こういう変化があるので、富岡流はわからないんですよね。

思いますけど、角換わりの定跡が一番難しいですね。急所シリーズなどの本格的な定跡書が新しく発売されますようにと、短冊に書いておきました。
posted by こういち at 20:58 | 定跡研究

2012年07月03日

脇システムの本

とりあえず脇システムの定跡一通り書き加えました。脇システムの定跡書はすべて絶版だと思うので、少し頑張りました。次は藤井システムの定跡を書く予定でいますが、なんとか今年中には作り上げたいです。すでに書く構想は決まってるんですが、その前にホームページの横幅を760pxから960pxまで広げたいと思います。

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写真は、もう5年以上前に購入した脇システムの載っている東大本です。わりと書いてない変化も多かったので、自分の勉強も兼ねて更新しました。第8図のところになりますが、銀河戦の羽生×屋敷戦の定跡は勝ち負けのところまで書きました。もし何かあったら勝敗ひっくりかえってしまうので、そこは盤面で動かして時間かけて調べたのですが、かなり不安です。

脇システム以外にも△6四角に▲6五歩と追い返す実戦でほとんど見たことのない定跡も半分くらい載っていて満足度は低いのですが、最近はどんな定跡もなるべく覚えるようにしています(もちろんすぐ忘れますが)。この間の大和證券の糸谷×羽生戦に近い形のも載っていたりするので、まだまだ定跡知らないこと多いんだなと痛感させられますね。
posted by こういち at 20:32 | 定跡研究

2012年06月26日

金と銀の交換

長らく工事中だった脇システムを更新しました。ちょっと45手目▲4八飛の定跡は抜けているのですが、主流の定跡は一応あるので良いかなと思います。最初は書いてたんですけど、納得いかなくて消してしまいました。1ヶ月後くらいには付け加えて載せたいと思います。

文章だけだとあれなので、最近プロの将棋で気になった一局を書いておきます。順位戦の竜王対谷川九段戦のやつです。第1図は定跡型から銀をぶつけた局面。僕らの将棋ではよく見かける形ですが、まさかプロまでこんなアマチュアっぽい手を指すなんて思いませんでした。この間のNHKの将棋でも石田九段が言っていましたが、なんでもありの時代なんだなと感じます。

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金・銀交換に応じて、△5一銀と引いたところが第2図。村山本の場合、銀ぶつけられたときは△7五歩から△7六歩と反撃して居飛車が調子良いということになっていますが、局面自体が少し違うので(先後も逆)、そんなこと叶いません。また、阿久津七段の講座テキストだと△8六歩〜△8八歩で居飛車良いということになっています。こちらはこの将棋でもやれそうですが、ちょっと銀が取り残されているため、それで大丈夫なのかどうか難しいですね。(どちらも第1図で△3四同金▲同飛の後の反撃です)

いずれにしも、金と銀の交換は居飛車良いという風潮であるのは間違いないですが、そんなことは言っても金の方がやっぱり価値は高いですし、実際自分の将棋でやられたりすると嫌だったりします。



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第3図以下の指し手
▲5四歩△7六銀成▲5三歩成△7七成銀▲4ニと△同角▲7七桂△6四角

ゆっくりしていると金・銀交換が響いてくるため、竜王は△8六歩の突き捨てから△8七銀(=第3図)と早めに動いています。こういうB面攻撃は穴熊やっていると意外と思い浮かぶ手ですが、そこから第4図までの流れがすごいですね。第4図は角と銀2枚の2枚換えで、先手駒得ですが、△6四角が絶好で後手優勢となりました。

僕がもし第4図の局面で後手をもったら、既に勝った気分になってしまいます。とはいっても、第3図の局面は作れたとしても、2枚換えに拒否反応を起こしてしまいますから、第4図の局面には絶対になりません。きっと▲3三飛成から△7一角を喰らって劣勢になることでしょう。とても勉強になった将棋でした。
posted by こういち at 22:19 | 定跡研究

2012年06月22日

ウソ矢倉について vol.2

将棋世界の名局セレクションの棋譜を並べていたら、ウソ矢倉の将棋があったので結構参考になりました。ウソ矢倉は▲2六歩▲2五歩を早めに決めないと咎められないというのは以前の記事でも書きましたが、さらに7手目に▲5六歩(=第1図)を突かないといけないのは、ちょっと考えものです。▲5六歩のところでは、ほとんどの居飛車党の人は▲4八銀と指すはずです。ただし、相手がウソ矢倉を使ってくる人に限っては▲5六歩が最善であり、▲4八銀は疑問手のレッテルを貼られてしまいます。

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しかし不特定多数の人がやっているネット将棋において、その人がウソ矢倉使いだと確信できる根拠なんて持ち合わせておりません。そうすると、7手目▲4八銀は当然で、参考図のような展開に進むことが予想されます。このとき、先手の方針を事前に決めておかないといけません。早繰り銀にするのが妥当でしょうけれど、参考にするような実戦例がほとんどないので困りますね。

(補足:参考図の局面は先手飛車先の歩を切れないので、ウソ矢倉を咎めることに失敗したということになります。▲4八銀の一手が遅れた原因で、だから第1図のように▲5六歩を急がなければいけないということです)

また、第1図の局面にできない理由のもう一つに、△2ニ飛(=第2図)と向かい飛車でこられたときの対策が必要であることが挙げられます。今週の順位戦中村六段・田中寅九段戦がそう進みましたが、自分がもし先手をもって勝てる気がしません。


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第2図で問題なのは▲6八玉と指したいなら、もうこの瞬間しかないということです。できれば▲4八銀〜▲6八玉の順番で指したいですけれど、▲6八玉とした瞬間に△2四歩と突かれて早くも不利になってしまいます。第2図で▲4八銀も多分定跡なんでしょうけれど、そうした場合は▲6八玉の前に▲4六歩と指さないといけない気がします。正直△3ニ金と決めてくれているなら▲4六歩は普通に指しますけれど、まだ後手の駒組みがハッキリしていないのに▲4六歩と指すのはちょっと面白くないです。穴熊目指したときに▲4六歩突いてると何かと苦労多いですし。

それは良いとして、第2図▲6八玉に△2四歩と決戦を挑まれたら、以下▲同歩△同角▲同飛△同飛▲1五角△2五飛打▲2四角△同飛▲2八歩(=第3図)と進みます。第3図より△3五角の王手が悩ましく、角成りは避けられませんから、その馬に暴れられて形勢を悪くしてしまいそうです。
posted by こういち at 20:55 | 定跡研究

2012年02月22日

相横歩24手目△2七角のやつ vol.2

24手目△2七角に▲9一角成についての考察です。指している人、一時期と比べてめっきり減っているので結論は出ているような気がするのですが、よくわかっておりません。相横歩の本は去年発売されましたから、しばらく発売されることもないでしょうし困ったものです。

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まず第1図の局面より、最善手は(1)▲9一角成なのか(2)▲7九金なのか、これが一番の問題。正直▲7九金は小細工系の受けなので、まだ序盤、しかも形勢悪いと思っていない局面で、選びたくないというのが本音です。男なら堂々と▲9一角成(第2図)と指したいですよね。



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定跡書では第2図以下、△3八歩▲同銀△6九飛(第3図)の進行が村山本(2006年12月)の解説で、難しい形勢。また、第2図以下、△2八歩▲同銀△2七歩▲3九銀△3八歩▲同玉△5八飛(第4図)の進行が北島本(2011年2月)で、後手が指せるという形勢となっています。

とりあえず第3図なら、▲5九香と受けておいて、すぐ潰されることはありませんし、勝ち負けは地力の戦いになりそうです。問題は北島本の進行で、第4図より▲4八飛と受けるよりなさそうですが、以下△5九飛成とされて次の△2八金や△5八金の攻めが厳しいです。とても先手が勝てそうにありません。なので、第4図まで進めばさすがに先手駄目でしょう。



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先手が勝つ展開のイメージとしては▲8一馬から▲6三馬の詰めろを間に合わせることなので、どうにかしてこの2手の余裕を稼ぎたいところです。ということで、第2図以下、△2八歩▲同銀△2七歩▲3九銀△3八歩に▲4八銀(第5図)と交わしてみます。図より単純な△2八歩成なら▲8一馬として、▲6三馬が回ってきそうです。この手でなんとかなると最初のころは思っていました。

ですが、第5図より△2八飛▲5八玉△3九歩成▲8一馬△4九と▲6九玉△4八飛成▲7九玉△8七銀(第6図)と進んだ局面は、典型的な先手の負けパターンです。とてもじゃないですけど、この詰めろをほどいて、▲6三馬が回ってくるなんて未来予想図は描けません。▲6八香で受かれば良いんですけれど、残念ながら△6九金で終わっています。



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第5図の▲4八銀では駄目だと分かってがっかりしてたんですけど、他に先手変化する手はないのかと調べていたら、第2図△2八歩▲同銀△2七歩(第7図)に▲同銀と取る手はないかとアドバイスを貰いました。一目、▲同銀は△2八飛で全然駄目に見えますが、意外と耐えられているのかもしれません。

第7図以下、▲2七同銀△2八飛▲3八銀△2七金▲同銀△7八飛成▲9五角△6ニ銀▲6八銀(第8図)で、ここまで進めば勝負形にもちこめそうです。最後▲9五角の王手はしないで、単に▲6八銀なのか、どちらが良いのかはよくわかりません。途中、△2七金のところでは、△2六歩も有力ですから、以下▲3六歩でこの変化も長くなりそうですね。いずれにしても、先手に変化する余地もありますし、これでやれそうな気がしてきました。
posted by こういち at 19:11 | 定跡研究

2012年02月10日

4五角戦法3五飛のやつ

勢いに身を任せて、4五角戦法の21手目▲3五飛のやつもまとめてしまおうかなと思い、せっせと作っていたのですが、改めて確認してみると、当初の結論がひっくり返ってしまって困っています。もし▲3五飛で上手くいくのなら、膨大な定跡や変化を覚える必要もなくなってしまいますし、これまで勉強してきたものは何だったんだということになりかねないからです。

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第1図がそれ。関西将棋会館のサイトの戦法図鑑にも載っているやつです。△6七角成をまともに喰らうし、3五の飛車が2四角と王手するときに邪魔な意味もあるしで、あまり良い印象はなかったです。一応▲2ニ歩からのささやかな反撃手段は残されていますが。

第1図〜第2図に至るまでに3通りの定跡があるのですが、後手の最善手だと思っていた第2図の△7八馬です。しかし、この手があまり上手くいかなくて、サイト製作の手が止まってしまった状況です。先手良くなってしまうと困るのです。



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進んで第3図。この直前までは東大本にも記されている変化ですが、この▲8ニ歩がなかなかの一手で、正直この局面まで進んでしまうと先手優勢以上なのは間違いないでしょう。手抜ければ良いのですが、△8八馬では、以下▲8一歩成の桂馬入手が大きすぎます。ちなみに、▲8ニ歩は事前工作で、次の▲2ニ歩が一番の狙いとなります。

第3図以下△8ニ同銀▲2ニ歩△同銀▲5三角成△同玉▲3ニ飛成△1四角と進み第4図。この△1四角が好手で後手良いんじゃないかと思っていました。次の△4七角成の詰めろがかなり受けづらい形です。しかし、不安定な位置に後手玉が居ますから、色々小細工して詰めろをほどくことできるんですよね。その辺りについてはまた、サイト更新するときにでも書きたいと思います。

2012年6月11日追記:▲3五飛の変化を書き加えました
posted by こういち at 21:53 | 定跡研究

2012年01月25日

トラウマの▲8三香

せっかくなので昨日感想を書いた本の気になる局面について、少し書いておきたいと思います。局面はP.15の参考2図の2手前が第1図です。

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本の内容だと、△6三銀型で先手棒銀は大丈夫という結論になっていますから、それなら主流の△7三銀型は覚える必要がないということになってしまいます。相手が棒銀をしてきた場合、僕は絶対△7三銀型に構えますが、その理由は▲7五桂の筋が嫌だからというのが、一番の理由です。本では第1図から、▲2三歩成△同金として先手十分となっていますが、この▲2三歩成を決めてしまうのは明らかに味消しで温いですから、第1図より▲1一香成△3三桂▲1六飛(=第2図)と変えてみます。

▲1一香成が地味ながら趣向の一手で、単純に飛車成を実現させようとしただけの手です。変えて▲1ニ香成だと以下△3三桂▲1六飛に△2四銀で成り込みを防ぐことができるので、これは後手良しです。とは言え、第2図の局面、いくら先手の飛車成が実現したからといっても攻めは遅いですし、良い勝負にも見えると思います。ただ、将来先手に桂馬を渡してしまうと、いきなり▲8三香と打たれる手が嫌なんですよね。△同飛に▲7五桂の意味です。かといってこの筋を受けようと△7四歩とするとこんどは、いきなり▲8四香の攻めが飛んできますし、△6三銀型には駒組みの制約があるわけです。そういう意味で棒銀には△7三銀型が主流なのかなと漠然と思っていたりするのですが、もちろん理由は一つとは限らないですし、その辺りが難しいところですね。
posted by こういち at 21:15 | 定跡研究

2010年08月20日

早石田のページ作りました

なんとか早石田のページを仕上げることができて良かったです。もう少し斬新なことを書く予定でしたが、結局普通の内容に落ち着いてしまいました。とりあえず、これで居飛車党宣言の更新は終わりにしたいと思います。

http://www.koichi.jp/shogi/taifuri/hayaishi.php

もう少しこうしていればとか色々と後悔はありますが、よくこんなにも続けてこられたなと思います。ブログもちょうど今月で2年間続けましたし(途中、更新休んでたりもしましたが)、明後日32歳の誕生日ですし、区切りとしてはちょうど良かったなと思います。改めて自分の年を意識するだけでも怖くてしかたないです。
posted by こういち at 20:19 | 定跡研究

2010年07月31日

今月も今日で終わり

ゴキゲン中飛車の本読んでますけど、やはり定跡書1冊あるだけでも指し手の方針が固まりますから買って良かったなと思います。今僕が手元に常駐させてある将棋本は、そのゴキゲン本以外に『佐藤康光の石田流破り』『横歩取り道場第4巻』『最新の8五飛戦法』『最新の相掛かり』の4冊です。そういえば5月に買った『変わりゆく現代将棋』は全く読んでませんね。

ということで、ゴキゲンの気になる定跡のやつを書いておきたいと思います。現在最新と思われる超急戦の変化です。第1図はゴキゲン本P.209の研究課題として締めくくられている局面です。

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王将戦では△7一玉でしたが、どのみち△6六馬と馬を切らなければいけないのであれば、第1図で切ってしまうのは自然な手ですね。たしか△6四銀が戸辺六段で△5一桂が杉本七段が指した手だったでしょうか。どちらも今ひとつだったような気がします(結果を踏まえたうえで)。この局面は先手が誘導すれば、結構なりやすい局面だと思います。第1図以下△6六馬▲同歩△5六香▲5七香△同香成▲同金△5六歩と進み第2図。ほとんど一本道です。

ここで著者の実戦例だと▲5六同金で、これで先手勝てたら一番わかりやすいです。他に▲6七金と交わす手も有力。


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第2図で▲同金と取れば△6七銀は絶対で、弱気に▲5七金では△5六香で先手負け。なので、手抜いて何かするのですが、▲2八歩が最善と思われる一手です。2七の角を殺すことで間接的に攻防手になっています。

以下駒を取り合って△6七香と打った局面が第4図。手抜いて攻めるか▲5八金と一回受けるか迷うところですが、▲1三龍が詰めろですし突き詰めれば先手勝ちの将棋じゃないかなと思います。▲1三龍と1手で龍を働かせることができるのが、この定跡の中で大きいですね。これなら序盤の角・銀交換の駒損も、価値があります。
posted by こういち at 23:00 | 定跡研究

2010年07月29日

序盤の駒組みの悩み

ちょっと気になる変化を書いておきます。第1図はごく自然な先手ゴキゲンに対する駒組みなんですけれど、ここで▲5五歩と行く手があります。これは昨日買った本にも書いていて定跡なんですけれど(本は△4二玉のところ、先に△3四歩ですが結局同じになる)いつもここで困るんですよね。

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▲5五歩△同歩▲同飛△3四歩(=第2図)までは必然ですけれど、ここで(1)▲7八金と(2)▲5九飛と2つの定跡があります。(1)の▲7八金からの乱戦の変化は当ブログでは、あまり居飛車が上手くいかないという感じのことを書いた気がします。もちろんこの変化も興味あったのですが、残念なことに昨日買った本では割愛されていました(P.107)。

第2図より▲5九飛は、5筋の歩を切りながら下段まで飛車を引いていますから、いくらなんでも欲張りすぎです。これは咎めないといけないはず。△7七角成と角交換をして△4五角と打つのが自然ですね。


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第2図以下▲5九飛△7七角成▲同桂△4五角▲7八金△2七角成▲5四歩と進み第3図。図の▲5四歩が地味に好手です。以下△5二金は▲6五桂で駄目ですから、△2六馬が最強の受けだと思いますが、これにも▲6五桂と飛んで、以下△5ニ歩に▲7五角からの無理やり5筋突破が受けづらいです。ちょっと居飛車もって受けきる自信ないですね。馬が働く展開になれば良いんですが。

第3図の局面を後手不満と見て、妥協するなら第2図で△3二玉(=参考図))です。しかし、この局面になるなら振り飛車党の人100人いれば、100人全員この指し方を選ぶでしょうね。第2図で一回▲7八金と指してくれるのであれば、その手に満足して△3二玉は全く問題ないんですけれど。
posted by こういち at 23:59 | 定跡研究

2010年07月27日

4五角戦法の気になる変化

昨日24のサーバーの工事みたいなのがあったみたいですが、そういう時って棋譜とかも全部消えたりすること多いですよね。だから、棋譜収集しておくべきだったと激しく後悔していましたが、幸い残っていて良かったです。昨日は棋譜収集に励みました。

ところで、4五角戦法の定跡で、9筋の突きあいがあった場合の対策に少し自信もてなかったのですが、その辺りのことについて書いておきたいと思います。一応、4五角戦法のページのところも今回の内容のように修正しております。

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第1図がその定跡型。9筋突きあっているのがポイントで、△9四歩が入っていると最善の▲8五飛という定跡が使えません。だから、△9四歩が入っている場合は、この定跡型に進めないようにすることが一番の対策なのだと考えていました。ただ、冷静に局面を見てみれば、ここで▲4六角と打つ手がありますね。単純に△5七の地点を受けているだけですが、これに対して△4五桂なら他の定跡に合流するので怖くありません。問題なのは、これ以外に考えられる後手の攻め筋です。それが第2図の△8六飛。狙いは角を食いちぎって5七を突破する意味です。


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第2図以下、▲8七歩△7六飛▲6八玉△4六飛▲同歩△4四角と進み第3図。この△4四角がちょっと気になる一手です。次に△9九角成と成る手と、△5七香成から馬を抜く筋の狙いがあります。9九に馬を作られるとサンドイッチ作戦が厳しいですから、先手は▲7七歩と受ける一手。以下、△5七香成▲同玉△4五桂▲同歩△1一角と進んだ局面の形勢をどう見るかが問題ですね。先手決して悪いとも思えませんが、良いとも言い切れず微妙です。だから、第2図では▲8七歩と受けず▲8八歩と受けておくと良いかと思います。

ちなみに、第1図で▲8五飛がなぜいけないかというと、▲8五飛に△9三桂があるからです。森下九段の講座では▲8一飛成に△4五桂(=参考図)と跳ねて後手良しと言っていましたが、ちょっと意味がわかりませんでした。この変化についても、少しだけ書き加えておきました。
posted by こういち at 22:41 | 定跡研究