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2013年02月16日

石田流の本

将棋タウンを見てみると今月の将棋世界は講座が休みみたいなので買いませんでした。代わりに、浅川ブランドに引かれて石田流の本をネットで買ってみました。この戦法の本は2冊持っていますし必要なかったのですが、著者の本を一度読んでみたかったというのもあります。

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感想ですが、正直なところ目新しい部分がとくになくて買うんじゃなかったと後悔しております。僕の場合は『佐藤康光の石田流破り』一冊あれば、それで十分でした。

本書の早めに▲7四歩から捌きにくる変化は参考になるんですけれど、鈴木流などの露骨な変化がなく、あくまでプロ的な攻め筋が多い印象です。やはり振り飛車党に向けて書かれた本ですから、居飛車側が上ずって、攻めが成功するパターンが多いですね。右四間飛車の章はさすがに読み飛ばしました。そんなに人気なんでしょうか。後手番の角交換型の石田流もありませんでしたし、早くも本棚の肥やしになりそうです。
posted by こういち at 08:23 | 将棋本

2013年01月12日

俺の脇システムフォルダがうんぬん

羽生三冠が脇システムで2連敗したことで、これから脇システムが流行しそうな予感がします。とりあえず、今年プロで現れた脇システムの定跡を簡単に振り返ってみようかと思います(自分の知っている範囲で)。

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竜王戦決勝Tの将棋です。△7五歩突き捨てて△6九角(=第1図)と打った局面。突き捨てをいれておくと▲6五歩と突かれたとき△7五銀と出られるので、嫌味付けには良いですが、1歩渡したリスクの方が大きく、第2図まで進んでしまうと、既に後手駄目そうですね。やっぱり単に△6九角が最善だなと、この将棋を鑑賞して思いました。



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本家脇八段の順位戦の将棋。第3図▲3七銀は実戦例あるみたいですが、僕は初めて見た手でした。こんなところに打つようではと思いましたが、以下△2四馬▲1五金△同馬▲同香△2四歩▲2六銀(=第4図)と進み、金と馬の交換になるなら先手も十分勝負になりそうです。さすが本家とうなりましたが、結果は負けています。



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こちらは今週月曜の棋王戦決勝。△4六角と打った手に対して▲2七飛(=第5図)と交わした局面。これは飛車を追いながら嫌味な3五の歩を掃えるので、後手良しと思っていましたけれど、竜王がこの定跡に誘導するくらいですし難しいみたいですね。ただ、これなら攻めている後手の勝ちやすい将棋だと思います。結果は竜王の勝ち。

よく「詰みまで研究されている」という定跡がありますが、脇システムもまた、その部類に入る定跡だと思います。1年前に24で話題になったbonkrasがたびたび負けていたのも脇システムだったみたいですし、定跡に興味ある人は棋譜拾って色々研究するのも面白いんじゃないかなと思います。最後に、bonkrasの脇システム実戦例を一つ入っておきます。
posted by こういち at 20:06 | 定跡研究

2013年01月03日

本年もよろしくお願いします

昨年はもう少し更新するつもりでいましたが、気力が続きませんでした。今年も目標を高くもたないで、適当にやっていけたらなと思っております。とりあえず、なんとか今年中(2013)には角換わり腰掛け銀の定跡をまとめたい所存です。

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先月はちょっと指の関節を曲げるのが痛くて、ブログ等、手つかずになってしまいました。結構自分の手は男にしては綺麗な手をしていると思うのですが、傷だらけになって落ち込んだりもしました。将棋雑誌の方は今更感想を書いても仕方ないと思うので、とりあえず4五角戦法のところだけ簡単に書いておきます。1月号のやつでは、僕の最も自信のない△8七銀の変化を掘り下げていて、参考にはなりましたが、あまり遭遇しない変化なので、ある程度読み飛ばしました。それにしても、先手良くないと思ってた変化が先手良かったり、もう少し自分でも、色々と考えてみないと勝てる自信ありませんね。2月号の方ではようやく、一番遭遇率の高い△6六銀の変化が取り上げられていましたが、思ったよりも解説が少なく、少し拍子抜けでした。今の自分は△5九龍に▲5八歩の受けはとても怖くてできません。

ところで、居飛車党宣言のページの方ですが、矢倉の駒組み32手のやつを少しだけ作り直しました。最初に作ったページなので、ちょっと他のページとの体裁も違っていたりして、それで修正した次第です。あと、昨日まで気が付きませんでしたが、早石田対策のページがむちゃくちゃになっていたのも直しました。たしかブログにも書いていると思いますけれど、去年の8月くらいにCSSを書き直した影響です。そのページはブログからしかリンク入っていないので、存在自体忘れていました。

そういえば、柿木将棋の新作でないのでしょうか。既に8は販売停止みたいな感じになっていますし、将棋のデータベースソフトって他にないですよね。フリーの棋譜ベースは、1000局までしか使えませんし、ずっと戦型別にフォルダを作って凌いでいますけれど、日々棋譜が増えていくなかで、さすがに面倒くさくなってまいりました。
posted by こういち at 12:39 | その他

2012年11月08日

相横歩36手目△2七角

相横歩の定跡も少しまとめようかなと思って、未だにわからない定跡などを調べています。19手目が先手にとって大きな分岐点で、プロだとかっこよく▲7七銀で良いんでしょうけれど、自分たちの将棋だと▲7七桂として持久戦にするのが最善かと思います。とりあえず、▲7七銀からの36手目△2七角(=第1図)の対策を少しだけ書いておきます。

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少し変化はありますが、先手が最善を尽くせば第2図まで進みやすい局面です。これは北島本P.98のX図から後手が1手△1九とto指した局面です。「後手がわずかに勝てない」と本には書かれてありますが、形勢判断を冷静にしてみると、先手の左側の銀と金が取り残された状態で、とても先手が勝てる局面には思えません。

僕ならもう、相手が寄せ間違えてくれるのを期待して、玉をその左側の金と銀がいるところまで逃げようと頑張ります。ただし、あからさまにそうするとまず捕まりますから、なんとなく攻防な手を繰り出しつつ色々と小細工はしますね。



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第2図の局面、定跡書を信じて先手が良いとするのならば、攻め合い勝ちを目指したいところです。一番目に付くのは▲6三銀(=A図)で、これは▲5ニ銀成〜▲6一飛成の詰めろになっています。△6三同金には▲同馬△5ニ金に▲7ニ角がピッタリです。しかし、A図より△4四歩が詰めろ逃れの手で、先手負けでしょう。銀が質駒になってしまううえに、玉が4六に逃げたときに△4五金と打たれる形にもなってしまうためです。

ということで、単純な攻めでは駄目なので、▲7ニ角(≒B図)ともたれて指してみる手も考えました。何か駒が入れば▲6一角成から角全部切ってバラバラにして、▲8ニ飛成から詰まそうとする感じです。しかし、これも図の△2五桂と包囲されて次の指す手に困りますね。以下▲4六歩は△5八龍で先手負け。△2九龍の筋もありますし、B図に進むと▲5九銀と受けるより無さそうです。▲5九銀と受けるしかないのであれば、▲7ニ角なんか打たないで第2図ですぐ▲5九銀とした方が良いかは難しいところ。こんなところに駒を使ってしまってはジリ貧だと思いますが、とはいえ実際指してみると難しいのかもしれません。

いずれにしても、プロレベルの終盤力がないと先手の勝てる将棋ではなさそうです。第2図の局面に進まないように祈りながら指すのが最善の対策と言えるでしょう。
posted by こういち at 21:32 | 定跡研究

2012年11月03日

今月号の感想

なんだか竜王戦は早い段階で形勢に差がついてしまって、いま一つ盛り上げりにかけますね。白熱した王座戦が懐かしいです。ところで、今月号の将棋雑誌を一通り読みましたので簡単に感想を書いておきたいと思います。

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今月号から4五角戦法のよく出てくる定跡の解説なのかなと楽しみにしていましたが、また脇道それた変化の解説でした。先手が変化するやつなので、特に重要ではないのですが、ちゃんと理解するなら大事なのかもしれませんね。これだけ細かく書かれていますから、いずれ単行本化されそうな気がします。

見所はあの伝説の△6六銀が出た王座戦第4局になると思いますが、丁寧に取材されているようで濃い内容でした。△6六銀に対して▲7八銀上はどうも先手負けのようで、そうすると△7一金からの千日手よりも勝ることになります。後世に語り継がれる一手になるのでしょうか。すごい手といえば、イメージと読みの将棋観の▲3六歩。僕もまぐれで良いので、一生に一度はこういう手を指してみたいものです。また郷田九段の「そういうふうに指す将棋です」というコメントがとてもかっこよくて、感動しました。
posted by こういち at 19:30 | 将棋本

2012年10月07日

講座の変化

飯島七段の講座の後手優勢の変化を少しだけ書いておきます。20手目△4五角に▲3五飛の定跡で先手が良くなってしまうと、4五角戦法の対策はこれだけ覚えておけば良いということになってしまうので、大きな問題です。

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その後手優勢となる変化が第1図の△3三桂です。ちなみに、ここでの定跡は参考図の△2三角と打つ手です。僕の24で収集した棋譜では7局ありましたが、ほとんど△2三角から東大本の進行に進んでいます。東大本の結論は後手指しにくいということになっているので、まだまだ勝負のあやはある感じです。

△3三桂は▲2ニ歩を受ける当たり前の手に見えますが、今日のNHK杯の△5ニ金よろしく、知らないと指せない類の手であることは間違いないでしょう。後手は攻め続けるのがこの戦法の特徴ですからね。そういう意味で、参考図の△2三角はとても4五角戦法らしい一着だなと思います。


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飯島七段の講座の内容は知らないという前提で、△3三桂に対しては、ほとんどの人が▲7五角(=第2図)と反撃するでしょう。以下△8ニ飛▲5三角成△8九角と進んで第3図です。ひとまず△7八角成を受けなければいけませんが、先手も▲3一馬の楽しみがありますし、一目先手もやれそうな感じです。講座の変化では、▲6八玉から後手大優勢になってしまいますが、いろいろ受けはありそうですね。

第3図で歩の連打で飛車先を受けるのは▲8五歩のところで△7八馬と金を取られて、これは先手駄目。とりあえず▲8三歩△同飛の交換入れてから、▲6九銀or▲7九金と受けて勝負といったところでしょうか。暇があれば、この程度だけ自分のページにも付け加えておこうかなと思います。
posted by こういち at 20:20 | 定跡研究

2012年10月05日

将棋雑誌買った

今月号の将棋雑誌買ったので、簡単な感想でも書きたいと思います。やっぱり買い始めると、発売日が楽しみになりますね。興味ない内容でも、結構読みいってしまいます。

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巻頭にいきなり羽生二冠と作家の対談になっています。たしか、前の号にもうさんくさい医師との対談がありましたが大丈夫なのでしょうか。こんなこと書いたら怒られますけど、どれくらい脚色されて載せられているんだろうと思いながら読んでしまいました。その他に、王座戦第2局の記事があって、こちらは取材も丁寧にされているみたいですごく面白かったです。まさか単機の端攻めで形成が羽生二冠に傾いていたなんて思いもしませんでした。竜王の語っていた「この戦型は先手が逆転勝ちを狙う将棋なんですよ」という言葉の意味はわかりませんでしたが、論理的な人なんだなと改めて感じましたね。

4五角戦法の講座は▲3五飛の変化です。自分のページでは、(先手良くなっては困るので)苦し紛れに後手不満なしとお茶を濁してしまいましたが、後手が優勢になる手順がしっかり紹介されています。後手が良くなる△3三桂の変化は自分の収集した棋譜には指している人いませんでしたし、飯島七段の研究手順でしょうね。多分来月から本格的な4五角戦法の定跡に入るので、横歩取りを指す人は必見だと思います。

あと、大和證券の公式戦、やっぱりノートパソコンでやっているみたいです。佐藤王将の姿が載っていました。ただでさえ24のウィンドウ表示で小さいのに、画面も小さくて、これはクリックミスしても仕方ないなと思いました。もう少しなんとかならないものでしょうか。またクリックミスする棋士が出てきそうで不安です。
posted by こういち at 21:16 | 将棋本

2012年10月04日

昨日のタイトル戦の感想

今月号の将棋雑誌を買ったので、昨日は簡単な感想でも書こうと思っていたのですが、思いのほか王座戦の中継が面白かったので、結局最後まで見てしまいました。千日手指し直しのあと、羽生ニ冠が矢倉の将棋を制してタイトルを奪取したわけですが、千日手に持ち込んだ△6六銀(=第2図)が驚愕の一手でした。この手を勝因とコメントしていた人もいましたね。

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第1図が問題の局面で、後手玉には▲8三飛以下の詰めろがかかっており、渡辺王座が勝ちそうな雰囲気の局面でした。一方の先手玉もかなり危険ですが、斜め駒2枚ないと詰まない状況。

ここで羽生ニ冠が指したのが歩頭に打つ△6六銀。以下、▲同歩に△8九金と詰めろを掛けて、▲7八飛△8八金▲同飛△8九金・・・と続く千日手となりました。△6六銀の意味は▲同歩と取らせることによって、▲8三飛から寄せにいったとき、後の▲6六桂を消しています。これで後手玉は詰まないようです。これは歴史に残る△6六銀だなとその日は思ったのですが、冷静に見てみると第2図より▲7八銀で先手勝ちだったんじゃないかと、そんな気がしてきました(▲7八銀は棋譜のコメントに書かれている手です)。ともかく、第1図では△7一金と捨ててから△8九金の千日手狙いもあったわけで、△7一金の方がより安全だったんじゃないかなと今は思っています。


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あまり某動画サイトの生中継は見ないのですが(たいてい中継しているのに気が付かない)、その日は竜王のブログを見て知りました。最近なぜか連盟のサイト重いですし、タイトル戦の情報等を得るときは、竜王のブログが主になっていますね。
posted by こういち at 20:23 | 終盤の手筋

2012年09月13日

本の感想

先々月発売の村山六段の最新定跡シリーズ。最新の定跡を取り扱っているので、非常に高度な内容です。著者の本は『最新戦法必勝ガイド』から読んでいるので、つい買ってしまいました。

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中身は相矢倉、超速3七銀、角換わり、横歩取り、そして実戦集になっています。最近話題の戦法がバランス良く解説されています。プロの将棋をよく観戦する人なら、これはどの実戦からなのかわかるかと思います。新しいやつだと名人戦第6局、執筆時は多分それ以前に書かれていると思いますけれど、新手の部分も少し触れられていますね。プロの研究が深く行われているのを実感します。

さすがに内容が内容だけに、棋力向上に繋がることはほとんどないと思います。攻め筋を覚えておく程度にとどめておくのが無難でしょうか。まえがきにも書かれてありますが、プロの将棋を鑑賞する際のガイドブックとして使うのが一番妥当かなと思います。
posted by こういち at 22:10 | 将棋本

2012年09月10日

本読んでいて2

最新の定跡にこだわらなくなったので(というより難しくてついていけない)、村山本も自分にはあまり参考にならないなと思っていたのですが、前回の記事の角換わりのように、あらためて定跡を考える良い機会になっている気がします。最近悩んでいる定跡といえば、村山本P.157の途中1図(=第1図)です。

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「△8六歩は△5ニ玉型のメリットが最大に活きる展開への第1歩だ」と、本に書かれている通り、△4一玉型の普通の定跡を知っている人にとっては、一目、嫌な仕掛けに映ります。

少し補足すると、第1図以下▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲3三角成△同桂▲3四歩△2五歩▲4六飛△8九飛成と攻め合うのが△4一玉型の定跡で、これは先手良いとされていますが、とはいえ1手差争いのギリギリの勝負です。その戦いのとき、△5ニ玉と後手は必ず逃げることになるので、その1手省略できるのは大きすぎます。

ということで、最初僕が先手をもってこの局面に遭遇したとき、何か変化しないといけないとビビって、第1図以下▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲8七歩△3五飛▲3六歩△3四飛▲4六歩(=第2図)と無難に進めました。保身のために書いておくと、途中の▲8七歩は東大本に書いてある定跡で、ここまではかすかに覚えていました。とりあえず、第1図の局面になったとしたら、現在も第2図の形にしますね。後手に主導権を握られて面白くない気もしますが、駒をぶつける強い指し方をしてしまうと不利になってしまいそうなので仕方ありません。


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ちなみに定跡は第1図以下、▲8六同歩△同飛▲3五歩△8五飛▲3三角成△同桂に▲8八銀(=第3図)が定跡です。加藤九段は途中△8五飛に▲7五歩と指し、早くも順位戦で2敗していて可哀想です。7筋を争点にしようとする理にかなった手だと思いますが、その後の展開を見ると、上手くいかないようです。やはり無闇に駒をぶつけない方が良いでしょう。

第3図〜第4図までは本に書かれてある後手勝勢の手順で、△8九角で後手の攻めが決まっているようです。従って、第4図直前の▲7五歩が悪手で、その手に変えて▲8七歩とその筋を受けておく以外なさそうです。いずれにしても先手が良くなりそうな展開は望めそうにありません。

ということで、先手が第1図の局面を避けるために、代替手段も本に解説されていますが、どれも気が進まないものばかりです。なんか先手で中原囲いみたいなのは絶対やりたくないし、中住まいにして▲3六歩〜▲3七桂と駒組みするのが王道だと思っていますから、駒がぶつからないようにする平べったい陣形にするのも嫌ですね。
posted by こういち at 21:44 | 定跡研究